母を在宅で看取りたい、という、今まで密かに抱いていた希望を公言できるまでの心境になったのは、ある本との出会いからでした。
『死にゆく人の心に寄りそう』玉置妙憂(たまおきみょうゆう)著
死の間際、人の体と心はどう変わるのか?
看護師、看護教員、ケアマネージャー、僧侶、という、4つの職(すべて現職のようです!)を持つ彼女。
死の3か月前から起こること、1か月前から起こること、死の数日前から起こること、死の24時間前から起こること、から、介護する側の人の心に起こること、そして、在宅で亡くなったあとにすることまで、とても分かりやすく愛のある文章で語られています。
ご主人をご自宅で看取られた後に、出家なさったそうですが、理由は本の後半に『看護師の私が僧侶になったわけ』として書かれています。
しかし、良い本との出会いは人を変えますね。