Look To The Sky

フルーティスト大久保はるかのブログです

18日ぶり

2021年04月03日 18時00分30秒 | 介護

18日ぶりに母に会いました。巷では緊急事態宣言が解除されましたが、病院は相変わらず面会不可だったので、母の病状についてこの目で確かめることが許されず、本当に歯がゆい思いをしてきました。

車いすに乗せられた母は、「お母さん!はるかだよ!わかる?」の問いかけに一瞬、「?(そして、ふーん、といった感じの表情)」だったので、これは、やばいな、と。その後すぐに私は看護師に呼び出され母の元を去り、代わって父が母の相手をして、何か会話をしているらしき様子を遠目で確認。

私の方は、すべての退院事務手続きを終え、介護タクシーに乗り込むと、車いす母の隣が私の席でした。なので施設への移動中15分位は、ずっと母に話しかけました。

先ほどは「あなた、どなたですか?」的な対応だった母ですが、車中では思い出してきてくれたようです。

私「今ね、恐い病気が流行っているから、なかなかお母さんに会わせてもらえなかったんだよ。お母さん、寂しかった?」

母「いや、別に。」

・・・別に、かよ(苦笑)・・・

私「お母さんはさー、家に帰りたい?」

母「いや、すぐに帰りたいってほどでもないけど。」

私「だったらね、これから、お母さんのことを手助けしてくれるプロが大勢いるところに行くんだよ。そこで、立ったり座ったり歩いたりトイレとか、しっかり練習して、そうしてから家に帰るからね。」

・・・うん、と頷く母に、さほど認知症は進んでないかも、と、胸をなでおろす・・・

私「それでね、またこれから2週間会えなくなるんだよ。だけど、がんばってひとりで歩く練習してね!」

そして、車いすの足台の上で、片足ずつ足の上げ下げ運動の即席リハビリを試みた。

私「1、2、1、2、1、2…」

最初は私が手で持ち上げていた足が、途中から、母自らの力で上げ下げを開始。

私「できるじゃん!大丈夫だよお母さん。あのね、足が折れてるわけでもないし、身体はどこも悪くないんだってさ!だからがんばって一人で歩けるようにリハビリしてね!」

そして、施設に到着。病院の車いすから施設の車いすに乗り換える瞬間があり、ここを見逃してはならん、と、しっかり母の状態を観察。

母は、以前のように自立的に立つことは出来ず、向かい合わせになった職員さんの首につかまり立ちをするような形で車いすを乗り換え。

立ち際は、職員さんが、右手を母の背中側に回し、後ろズボンのゴムのあたりをつかみ、お尻ごと上に引っ張り上げるような形で立ち上がらせる。

そうか、こうやってやるんだ・・・勉強になります・・・が、これ、私に出来るの?無理無理・・・

そうして母は、自分の部屋へと連れ去れていってしまいました。

ふーーー、ここからまた面会禁止期間ですわ。

しかし、退所日14日までにやることいっぱい。まずは母の部屋に介護用ベッド、簡易トイレの設置から。来週も忙しくなりそうです。