【6月6日 個人レッスン】
この日はフルートとピッコロの持ち替え演奏を見ていただいた。私は普段フルート、ピッコロ、アルトフルート、バスフルートの4種の持ち替え演奏をしているのだが、ピッコロへ持ち替える時が一番緊張する。
そもそもリスナーとしても高音域を聴くのはあまり得意ではない。ソプラノ歌手のハイトーンや、バイオリンの高音域、ピアノの高音域の響きも苦手。高音楽器であるフルートを自分の専門として選んでしまったことを今まで何度後悔したことか知れない。
ただ、私が普段演奏を行っているジャズ・ポピュラー系のイベント会場では、フルート1本だけで一晩がんばるよりも、4種並べて使い分けるスタイルの方がお客様にはより楽しんで頂けるらしいということを知ってからここ数年、演奏曲を選びつつも効果的にピッコロ演奏を取り入れるようにしている。
まずはフルートを吹いて、そしてピッコロに持ち替えて演奏。
・・・やはりピッコロはアンブシュアが定まりにくいように感じる。特に高音域に上がっていくフレーズの際、音が出にくくなる。
先生が突然、「急に話が変ってしまいますが、歌を歌ってみたらいかがですか?」
私「へっ?歌ですか?・・・えっ・・イヤなんですけど(笑)・・・」
先生「まあ、そうおっしゃらずに、何でもいいですので。そして歌うときに、低い声から高い声に移る時のご自分の喉の動きに注目してみて下さい」
とおっしゃるので、仕方なくド・レ・ミ・ファ・ソ~と音階を歌ってみる。
高い声は出しにくい。のどに過剰なハリと負荷がかかる感じがしてしまう事が良くない気がして、力を抜いて出そうとするが上手く行かない。
先生「喉頭(こうとう)には甲状軟骨(こうじょうなんこつ)といわれる骨があります。ヒトを真横から見たとき、低い声を出すときには割と垂直に近いような所に位置している骨ですが、高い声を出すときには、おじぎをするように下に傾きます。つまり動くのです。そしてその動きに伴い、周辺の筋肉も引っ張られるのですよ。」
・・ということは高い声を出す時、喉がスジ張ってくるような緊張を感じることは、ある程度なら許しても良い、ということなのか・・・のどに緊張を感じることは必ずしもいつもNGというわけではないのか・・・
そして今度は、もう一度ド・レ・ミ・ファ・ソ~を歌いながら先生のアドヴァイスに従い、高音時に甲状軟骨がおじきをして傾く方向を自分の手のひらで指し示しながら歌った。
・・・すると、高音域がとても楽に歌えた。
先生「ピッコロの音は高いですよね。もしかしたら高い声を出す時の状態と似ている所があるのでは?」
の一言にハッとしつつ、ピッコロを持って、先ほどの歌と同じようにゆっくり音階を吹いた所、いつも出にくいと感じる高音域がとてもラクに出せた。
思えば私はピッコロやフルート高音域の練習をする際、「力を抜こう、抜こう」とし過ぎてしまう嫌いがある。必然的に生まれるある程度の筋肉のハリは、ハリとして認めてあげよう、許そう、という気持ちが大切なのかもしれない。
この日はフルートとピッコロの持ち替え演奏を見ていただいた。私は普段フルート、ピッコロ、アルトフルート、バスフルートの4種の持ち替え演奏をしているのだが、ピッコロへ持ち替える時が一番緊張する。
そもそもリスナーとしても高音域を聴くのはあまり得意ではない。ソプラノ歌手のハイトーンや、バイオリンの高音域、ピアノの高音域の響きも苦手。高音楽器であるフルートを自分の専門として選んでしまったことを今まで何度後悔したことか知れない。
ただ、私が普段演奏を行っているジャズ・ポピュラー系のイベント会場では、フルート1本だけで一晩がんばるよりも、4種並べて使い分けるスタイルの方がお客様にはより楽しんで頂けるらしいということを知ってからここ数年、演奏曲を選びつつも効果的にピッコロ演奏を取り入れるようにしている。
まずはフルートを吹いて、そしてピッコロに持ち替えて演奏。
・・・やはりピッコロはアンブシュアが定まりにくいように感じる。特に高音域に上がっていくフレーズの際、音が出にくくなる。
先生が突然、「急に話が変ってしまいますが、歌を歌ってみたらいかがですか?」
私「へっ?歌ですか?・・・えっ・・イヤなんですけど(笑)・・・」
先生「まあ、そうおっしゃらずに、何でもいいですので。そして歌うときに、低い声から高い声に移る時のご自分の喉の動きに注目してみて下さい」
とおっしゃるので、仕方なくド・レ・ミ・ファ・ソ~と音階を歌ってみる。
高い声は出しにくい。のどに過剰なハリと負荷がかかる感じがしてしまう事が良くない気がして、力を抜いて出そうとするが上手く行かない。
先生「喉頭(こうとう)には甲状軟骨(こうじょうなんこつ)といわれる骨があります。ヒトを真横から見たとき、低い声を出すときには割と垂直に近いような所に位置している骨ですが、高い声を出すときには、おじぎをするように下に傾きます。つまり動くのです。そしてその動きに伴い、周辺の筋肉も引っ張られるのですよ。」
・・ということは高い声を出す時、喉がスジ張ってくるような緊張を感じることは、ある程度なら許しても良い、ということなのか・・・のどに緊張を感じることは必ずしもいつもNGというわけではないのか・・・
そして今度は、もう一度ド・レ・ミ・ファ・ソ~を歌いながら先生のアドヴァイスに従い、高音時に甲状軟骨がおじきをして傾く方向を自分の手のひらで指し示しながら歌った。
・・・すると、高音域がとても楽に歌えた。
先生「ピッコロの音は高いですよね。もしかしたら高い声を出す時の状態と似ている所があるのでは?」
の一言にハッとしつつ、ピッコロを持って、先ほどの歌と同じようにゆっくり音階を吹いた所、いつも出にくいと感じる高音域がとてもラクに出せた。
思えば私はピッコロやフルート高音域の練習をする際、「力を抜こう、抜こう」とし過ぎてしまう嫌いがある。必然的に生まれるある程度の筋肉のハリは、ハリとして認めてあげよう、許そう、という気持ちが大切なのかもしれない。