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フルーティスト大久保はるかのブログです

アレクサンダーテクニーク個人33回目

2011年03月29日 21時39分44秒 | アレクサンダーテクニーク


写真:昨日から平常運転になった江ノ電、鎌倉行き。電車のありがたみをかみしめる。

先生「今は、普通ではない、異常な事態です。この際、いつもと同じようにいろいろな事をやろうとするのではなく、すべてのペースをスローダウンして動くように心がけたらいかがでしょうか」

このお言葉にまずハッとした。

たしかに、そうだ。

私「あの、それで、最近私、色々なこと考え込み、《ため息》ばかり出て困るのですが・・・・」

先生「ため息をつく時は、まず、いま残っている息をすべてはききってから、吸うようにしてください。過呼吸、というのがありますが、あれは息を吐ききれないまま、吸ってしまうことが原因なんです。」

私「!!!そうか!《吸って、吐いて》ではなく《吐いて、吸って》ですね。そう考えると呼吸全体がラクになります」

そして「ウィスパー・ド・アー」といわれるアレクサンダーテクニークのワークを先生と一緒にやる。

息を吐くときにささやくように「ハアー」と言う、というワークなのだが、

私は実はこのワークが苦手・・・数秒後、

私「う、すみません。私このワーク苦手なんです。というのは、息を吸って、吐いて、という動作をやるワークは、私の場合楽器を吹く時の動作に直結してしまっていて、、、、なんというか、思わず、フルートを吹いているときと同じように口の周りの筋肉を使おうとしてしまったり、フルートを吹いているときと同じように喉から空気が出入りしている感覚を再現しようとしたり、必要以上に息を使おうとしてしまったり、、、、、なにかと緊張するんです。」

私「管楽器を吹くときは、普通に話したり、呼吸するときの何倍も吸って、何倍も吐くものだ、みたいな強いイメージがあるせいかと思うのですが」

先生は立っている私の背後からハンズ・オンしながら、

先生「呼吸するときに、何か前の方(喉のあたり)だけでやろうとしているような所がありますね」

先生「肺というのは大きいのです。肺全体に空気を送るようなイメージはどうですか、そして、その肺は、体の前面だけでなく、背後、つまり背中の方まで空気は入っていくのですよ」

私「!!!!」

たしかに。《息が、確かに、スースーとここに通っています!》と感じられる場所、だけ、で呼吸全体をコントロールしようとしていた自分を発見。

**


私「ああ、やっぱり今日、レッスンに来て良かったです。。。。でも、やはり、どうしても心身が縮こまってしまった状態からはなかなか脱却できません」

先生「それが普通のことですよ。逆に《なんでもない》などと言う人がいたら、そっちの方が問題です」

私「たしかに。もしこのまま、不安だの、心配だの、という感情が進んでしまうと、自分の周りを固いバリアで完全に囲ってしまい、《何も感じない》状態になってしまうかも、ですね。そうなったら、そっちの方が危険な状態ですしね。」