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「アートフェア東京2013」 東京国際フォーラム

東京国際フォーラム
「アートフェア東京2013」
3/22-3/24



東京国際フォーラムで開催中の「アートフェア東京2013」のオープニングプレビューに参加してきました。

国内最大のアートの見本市「アートフェア東京」も既に今年で8回目。有楽町の国際フォーラムを舞台に古今東西、古美術から現代美術、さらには海外などのギャラリーが集結。3日間限定にて様々な展示、そしてもちろん作品の販売が行われます。

会場構成、出展ギャラリーなどが毎年少しずつ変化するのも興味深いポイント。またお気に入りの作品を探しに歩き回りつつ、作家さんとの意外な出会いが出来るのもアートフェアならではのことです。

さて早速、今年ならではの企画からご紹介。


「山山居の細川護熙展」(S01)

2011年からはじまった「アーティスティック・プラクティス」では、政界引退後に文人として生きる細川護煕の特別展示が登場。細川氏の手がけたお茶碗に書がずらり。まさに悠々自適のご隠居生活。東屋の「隠居屋」とともに「美術と山居の暮らし」を提案しています。


「ディスカバー・アジア」(S06)

また昨年スタートした「ディスカバー・アジア」では東アジアの現代アートを紹介。フェア自体には出展しないミズマアートギャラリーなどが東アジアの若手アーティストの作品を展示しています。


「ヴィンテージフォトグラフィー」(S03)

さらに面白いのが写真から「ヴィンテージフォトグラフィー」です。禪フォトやタカイシイなど六本木でもお馴染みの写真系ギャラリーからヴィンテージフォトが。アラーキーに森山さんの他、19世紀のプリントなども。これまでいささか手薄感のあった写真についても見応えのある展示が行われています。


「角匠」(D17)

またいつもながらに古美術も充実。そもそもアートフェアと聞くと現代アートのみと思いがちですが、実は古美術系の画廊がかなり多く出展しています。うち「角匠」では歌麿に北斎などの軸画が何点か。剥き出しの展示で思わず仰け反ってしまいますが、これも作品。他には陶器などのブースも目立っていました。

さてそれでは私の特に関心のある現代美術から印象に残ったブースをいくつか以下に。


「村越画廊」(B12)ミヤケマイ

まずは村越画廊のミヤケマイさん。個展形式での展開で充実。新作の厨子から軸画、そして京都で納得のゆくまで探したという古木に鉄を組み合わせた立体作品などを展示。


ミヤケマイ作品

日本美術にミヤケさん一流の軽妙なセンスが加わり、いつもながらに可愛らしくもウイットに富んだ世界が広がっています。


「靖山画廊」(E09)神崎泰志

続いて靖山画廊の神崎泰志さん。いわゆる木彫の作品ですが、これがまた凄い。一見、楠を組み合わせて出来ているのかと思いきや何と一木造。「安全ピン」も見事に繋がっているのです。


神崎泰志作品

またピン然り、ファスナーなど、およそ木材という素材から連想しにくいものをあえて彫っているのも面白いポイント。技術と意外性の双方で楽しめる作品ではないでしょうか。


「ギャラリー戸村」(E08)冨田伊織

そしてギャラリー戸村の冨田伊織さん。2006年に北里大の水産学部を卒業された若手の作家。ご本人はツイッターも→(@shinsekai_th)既に写真集「透明標本」を刊行。ご存知の方も多いかもしれません。

「透明標本/冨田伊織/小学館」

それにしても色鮮やかな生物標本。元々、生物学研究で用いられる「透明骨格標本」を特殊な技術によって再生。赤紫と青の織りなすコスモス。まるで宝石のような美しさをたたえています。


「ART GALLERY X at Takashimaya」(F03)林茂樹

その他では百貨店としては最も現代美術の展示販売活動に積極的な高島屋のブースも。まさに日本橋や新宿の美術画廊Xのテイスト。ちなみに今回が初出展だそうです。裾野の広がりに期待がもたれます。


「TEZUKAYAMA GALLERY」(G10)タムラサトル

大阪のTEZUKAYAMA GALLERYからはお馴染みタムラサトルさんの金属のオブジェも。よく見ると大阪の文字が浮かび上がってくるではありませんか。

今年はアートフェアとミッドタウンのG-tokyoが同会期。さらに六本木アートナイトが重なるというスケジュール。思わず目移りしてしまいます。



古美術から現代美術までと間口の広いアートフェア。もちろん実際にギャラリーを歩いて回るのが一番ですが、やはりこの手のフェアでまとめて楽しめるのも嬉しいところです。

アートフェア東京2013は3月24日まで開催されています。

「アートフェア東京2011」@ARTFAIRTOKYO_) 東京国際フォーラム(展示ホール1)
会期:3月22日(金)~3月24日(日)
休館:会期中無休。
時間:3/22日(金)11:00~21:00、3/23(土)11:00~20:00、3/24(日)10:30~17:00
料金:1-DAYパスポート2000円、3-DAYパスポート3500円。小学生以下無料。
住所:千代田区丸の内3-5-1
交通:JR線有楽町駅より徒歩1分。JR線東京駅より徒歩5分 (京葉線東京駅とB1F地下コンコースにて連絡)。東京メトロ有楽町線有楽町駅からB1F地下コンコースにて連絡。

注)写真はオープニングプレビュー時に主催者の許可を得て撮影したものです。
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