都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう vol.9 小林正人+杉戸洋」 ギャラリーαM
ギャラリーαM
「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう vol.9 小林正人+杉戸洋」
2/9-3/23

ギャラリーαMで開催中の「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう vol.9 小林正人+杉戸洋」へ行ってきました。
キュレーターに東京国立近代美術館の保坂健二朗主任研究員を迎え、まさに「愛」をテーマに繰り広げられたαMの「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう」。
途中、田中功起のイベントを挟み、実に意欲的な展示が行われましたが、もう間もなくそのフィナーレを迎えようとしています。
トリを飾るのは小林正人(1957~)と杉戸洋(1970~)。ともにペインターとして十分なキャリアを積み、国内外のビエンナーレなどでも活躍するアーティストです。
さて絵画の展示。さも壁面に作品が整然と掲げられているのではないかと思うと、とても良い意味で期待を裏切られます。

というわけで、会場の様子から。何やら行く手を阻むように立ち並び、いや横たわり、さらにはあたかも打ち捨てられたように置かれているのが作品そのもの。フレームもキャンバスもおおよそ一般的な「絵画」のフォーマットをとどめていません。

うっかりすると踏みつけてしまいそうな場所にもおもむろに作品が。支持体も絵具も空間の至る所に。さながらαM全体が一つの三次元的な「絵画」のようです。

さも筆に乗り移った画家の愛が空間へ拡散。しかもこれらは杉戸の作品に小林が手を加えたり、杉戸が小林の取り組んだ絵を掛け替えたりしたもの。半ば両者のあうんの呼吸で作られた空間は二人の作品はおろか、画家そもものの境界すら曖昧にします。

そこに介在する我々鑑賞者。「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう」。一定の緊張感こそありながらも、ここには不思議と愛おしくなるような絵画空間が現れていました。
さて来年度のαMのスケジュールも既に発表済です。
「楽園創造ー芸術と日常の新地平 The Earthly Paradise」
2013年4月6日(土)~5月11日(土) 平川ヒロ
2013年5月25日(土)~6月29日(土) 池崎拓也
2013年7月13日(土)~8月24日(土) 上出惠悟(夏休み8/11~8/19)
2013年9月7日(土)~10日12日(土) コンタクトゴンゾ
2013年10月26日(土)~11月30日(土) 佐藤雅晴
2013年12月14日(土)~2014年2月1日(土) 安村崇(冬休み12/22~1/6)
2014年2月15日(土)~3月22日(土) 八幡亜樹
キュレーターは国立国際美術館の中井康之主任研究員。また内容もインスタレーション、映像、彫刻、そしてαMでは初めてとなる写真も。いずれも見逃せない展示となりそうです。

「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう vol.9 小林正人+杉戸洋」は3月23日まで開催されています。
「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう vol.9 小林正人+杉戸洋」 ギャラリーαM(@gallery_alpham)
会期:2月9日(土)~3月23日(土)
休廊:日・月・祝。
時間:11:00~19:00
住所:千代田区東神田1-2-11アガタ竹澤ビルB1F
交通:都営新宿線馬喰横山駅A1出口より徒歩2分、JR総武快速線馬喰町駅西口2番出口より徒歩2分、日比谷線小伝馬町駅2、4番出口より徒歩6分。
「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう vol.9 小林正人+杉戸洋」
2/9-3/23

ギャラリーαMで開催中の「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう vol.9 小林正人+杉戸洋」へ行ってきました。
キュレーターに東京国立近代美術館の保坂健二朗主任研究員を迎え、まさに「愛」をテーマに繰り広げられたαMの「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう」。
途中、田中功起のイベントを挟み、実に意欲的な展示が行われましたが、もう間もなくそのフィナーレを迎えようとしています。
トリを飾るのは小林正人(1957~)と杉戸洋(1970~)。ともにペインターとして十分なキャリアを積み、国内外のビエンナーレなどでも活躍するアーティストです。
さて絵画の展示。さも壁面に作品が整然と掲げられているのではないかと思うと、とても良い意味で期待を裏切られます。

というわけで、会場の様子から。何やら行く手を阻むように立ち並び、いや横たわり、さらにはあたかも打ち捨てられたように置かれているのが作品そのもの。フレームもキャンバスもおおよそ一般的な「絵画」のフォーマットをとどめていません。

うっかりすると踏みつけてしまいそうな場所にもおもむろに作品が。支持体も絵具も空間の至る所に。さながらαM全体が一つの三次元的な「絵画」のようです。

さも筆に乗り移った画家の愛が空間へ拡散。しかもこれらは杉戸の作品に小林が手を加えたり、杉戸が小林の取り組んだ絵を掛け替えたりしたもの。半ば両者のあうんの呼吸で作られた空間は二人の作品はおろか、画家そもものの境界すら曖昧にします。

そこに介在する我々鑑賞者。「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう」。一定の緊張感こそありながらも、ここには不思議と愛おしくなるような絵画空間が現れていました。
さて来年度のαMのスケジュールも既に発表済です。
「楽園創造ー芸術と日常の新地平 The Earthly Paradise」
2013年4月6日(土)~5月11日(土) 平川ヒロ
2013年5月25日(土)~6月29日(土) 池崎拓也
2013年7月13日(土)~8月24日(土) 上出惠悟(夏休み8/11~8/19)
2013年9月7日(土)~10日12日(土) コンタクトゴンゾ
2013年10月26日(土)~11月30日(土) 佐藤雅晴
2013年12月14日(土)~2014年2月1日(土) 安村崇(冬休み12/22~1/6)
2014年2月15日(土)~3月22日(土) 八幡亜樹
キュレーターは国立国際美術館の中井康之主任研究員。また内容もインスタレーション、映像、彫刻、そしてαMでは初めてとなる写真も。いずれも見逃せない展示となりそうです。

「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう vol.9 小林正人+杉戸洋」は3月23日まで開催されています。
「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう vol.9 小林正人+杉戸洋」 ギャラリーαM(@gallery_alpham)
会期:2月9日(土)~3月23日(土)
休廊:日・月・祝。
時間:11:00~19:00
住所:千代田区東神田1-2-11アガタ竹澤ビルB1F
交通:都営新宿線馬喰横山駅A1出口より徒歩2分、JR総武快速線馬喰町駅西口2番出口より徒歩2分、日比谷線小伝馬町駅2、4番出口より徒歩6分。
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