都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「鷹形金冠飾り」 江戸東京博物館(チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展)
江戸東京博物館(墨田区横網1-4-1)
「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」 - 「鷹形金冠飾り」
2/2-4/11

先日、「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」の特別内覧会に参加させていただきましたが、その際にチラシ表紙にも掲載された金の飾り物、「鷹形金冠飾り」についての簡単なレクチャーがありました。こちらでもご案内したいと思います。

「鷹形金冠飾り」(戦国時代/金製/内モンゴル自治区博物館所蔵)
順路の冒頭に展示されていることもあってか、モンゴルの至宝展の金工芸品の中でも特に目立つものかもしれません。頭部にトルコ石のはめこまれた勇壮な雄鷹が、何やら虎視眈々と獲物を見定めるかのようにして立っています。ちなみに鷹の乗る半球台には、狼が羊に噛み付く場面が描かれているのだそうです。モンゴルの匈奴族の王冠の中でも随一の優品とのことですが、確かに紀元前3世紀頃のものとは思えないほどの眩い輝きを放っていました。

ところでこの飾りものが、金工工芸家の石川光一氏によって、何とレプリカとして制作されたことをご存知でしょうか。実際、上に掲載した写真こそレプリカに他なりませんが、おおよそ10キロ以上もの純金を用いて、実に精巧極まりなく模されています。(大きさはオリジナルの9割ほど。)会場で少し触れさせていただきましたが、ずしりと手の沈むような感覚はまさに金の重みそのものでした。

そのそばにさり気なく置かれていたプライスリストを見て驚きました。当然ではあるかもしれませんが、価格は税込みで18,900,000円です。また現在、この作品は、銀座メルサ3階の「銀座SGC」という金製品の専門店に展示されているそうです。興味のある方はお問い合わせ下さい。
銀座SGC(銀座メルサ)@SGC信州ゴールデンキャッスル

「金製鹿板り板」(東漢/金製/内モンゴル自治区博物館所蔵)他

「金製高足杯」(元代/金製/内モンゴル自治区博物館所蔵)他
ちなみにモンゴル展には金工芸品がいくつも登場しています。モンゴル文化と金工芸品の接点については意外な感がありました。

(展示会場風景)
なお何かと『謎めいた』モンゴルの至宝展の全体像については、近日中に別途の記事でまとめる予定です。
「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」 - 「鷹形金冠飾り」
2/2-4/11

先日、「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」の特別内覧会に参加させていただきましたが、その際にチラシ表紙にも掲載された金の飾り物、「鷹形金冠飾り」についての簡単なレクチャーがありました。こちらでもご案内したいと思います。

「鷹形金冠飾り」(戦国時代/金製/内モンゴル自治区博物館所蔵)
順路の冒頭に展示されていることもあってか、モンゴルの至宝展の金工芸品の中でも特に目立つものかもしれません。頭部にトルコ石のはめこまれた勇壮な雄鷹が、何やら虎視眈々と獲物を見定めるかのようにして立っています。ちなみに鷹の乗る半球台には、狼が羊に噛み付く場面が描かれているのだそうです。モンゴルの匈奴族の王冠の中でも随一の優品とのことですが、確かに紀元前3世紀頃のものとは思えないほどの眩い輝きを放っていました。

ところでこの飾りものが、金工工芸家の石川光一氏によって、何とレプリカとして制作されたことをご存知でしょうか。実際、上に掲載した写真こそレプリカに他なりませんが、おおよそ10キロ以上もの純金を用いて、実に精巧極まりなく模されています。(大きさはオリジナルの9割ほど。)会場で少し触れさせていただきましたが、ずしりと手の沈むような感覚はまさに金の重みそのものでした。


そのそばにさり気なく置かれていたプライスリストを見て驚きました。当然ではあるかもしれませんが、価格は税込みで18,900,000円です。また現在、この作品は、銀座メルサ3階の「銀座SGC」という金製品の専門店に展示されているそうです。興味のある方はお問い合わせ下さい。
銀座SGC(銀座メルサ)@SGC信州ゴールデンキャッスル

「金製鹿板り板」(東漢/金製/内モンゴル自治区博物館所蔵)他

「金製高足杯」(元代/金製/内モンゴル自治区博物館所蔵)他
ちなみにモンゴル展には金工芸品がいくつも登場しています。モンゴル文化と金工芸品の接点については意外な感がありました。

(展示会場風景)
なお何かと『謎めいた』モンゴルの至宝展の全体像については、近日中に別途の記事でまとめる予定です。
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