都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
2009年3月の記録
私的スケジュール帳「予定と振り返り」です。まずは記録編です。
展覧会
◯「まぼろしの薩摩切子」(スライドレクチャー) サントリー美術館
・「アーティスト・ファイル 2009」 国立新美術館
・「アンドレ・ボーシャン」 ニューオータニ美術館
◯「日本の民画 - 大津絵と泥絵」 日本民芸館
◎「山水に遊ぶ - 江戸絵画の風景250年 - 」(前期) 府中市美術館
・「第28回 損保ジャパン美術財団 選抜奨励展」 損保ジャパン東郷青児美術館
◯「六本木アートナイト」 六本木ヒルズ、東京ミッドタウン周辺他
・「ミレーとバルビゾン派の画家たち」 青山ユニマット美術館
◯「東本願寺の至宝展」 日本橋高島屋
・「桜さくらサクラ・2009」 山種美術館
・「無声時代ソビエト映画ポスター展」 東京国立近代美術館フィルムセンター
◎「小杉放庵と大観」 出光美術館
◯「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」 国立西洋美術館
◯「ジョアン・ミロ展」 大丸ミュージアム・東京
・「VOCA展 2009」 上野の森美術館
☆「伊庭靖子 - まばゆさの在処 - 」 神奈川県立近代美術館 鎌倉
・「清方美の誕生 - 下絵等の比較(第一期)」 鎌倉市鏑木清方記念美術館
・「源氏千年と物語絵」 永青文庫
・「チャロー!インディア - インド美術の新時代 - 」 森美術館
◎「生活と芸術 - アーツ&クラフツ展」 東京都美術館
・「東京学芸大学日本画研究室 卒業・終了制作展2009」 佐藤美術館
◯「上村松園・上村松篁・淳之三代展」 日本橋高島屋
ギャラリー
◯「大庭大介展」 SCAI
◯「麻生知子 - 家に帰る」 Galley Jin
・「寺島みどり 見えていた風景『空』」 ニュートロン東京
・「小西真奈 - Portraits」 ARATANIURANO
◯「タノタイガ個展 - T+ANONYMOUS - 」 現代美術制作所
・「小野耕石 - 古き頃、月は水面の色を変えた - 」 資生堂ギャラリー
◯「青木野枝 新作展」 ギャラリー・ハシモト
・「湯浅克俊 展」 INAXギャラリー
・「高木こずえ 展」 TARO NASU
◯「風間サチコ - 昭和残像伝 - 」 無人島プロダクション
映画
◯「シリアの花嫁」 岩波ホール
先月は鎌倉の伊庭さんを別格に、府中の江戸絵画、そして出光ならではの企画構成に冴えた小杉放庵、もしくは都美のアーツ&クラフツの順で印象に残りました。なお、いつもの如く展覧会の感想が追いついていません。書き逃した展示については以下に簡単にまとめました。

「上村松園・上村松篁・淳之三代展」@日本橋高島屋
一点の曇りもない、気品に満ちあふれた女性たちが、右を向いても左を向いても続々登場してくるような眩しい展覧会。松柏美術館のコレクションが中心とのことで、既視感を覚える作品も少なくはなかったが、松園の魅力を改めて確認することが出来たのではなかろうか。また松篁の花鳥画も充実。同じく松柏でも見た、鮮烈な赤などを多用するエキゾチックな作品がもっとあればなお良かったが、それでも親子で花開いた才能を十分に感じることが出来た。

「日本の民画 - 大津絵と泥絵」@日本民芸館
民芸館デビューは大好きな大津絵の展覧会だったが、意外にも滑稽な画風をとる泥絵の方が印象に残った。顔の筋肉が浮き上がって見える「泥絵 婦人図」は不気味なほどリアル。和洋折衷を目指しながらも、決して噛み合なかった表現上の差異がストレートに表れていて面白い。また駒場の閑静な住宅街に広がる建物自体も居心地が良かった。ちなみに駅から同館へ向かう途中にある持ち帰り専門のベーカリー、「Le Ressort」は美味。是非お試し下さい。
以上です。なおこれ以外は別途記事にします。
ところで先日のぐるっとパスの記事に追記した今秋の「皇室の名宝」展ですが、伊藤若冲の大傑作「動植綵絵」の出品が予定されているそうです。途中、全作品の入れ替えがあるとのことで、全30幅の一括展示があるかは微妙なところですが、相国寺でも見た空間(下画像)の再現を心待ちにしたいと思います。

「若冲展」(プレビュー) 相国寺承天閣美術館(その3・『第2会場、動植綵絵。』)
予定編へと続きます。
展覧会
◯「まぼろしの薩摩切子」(スライドレクチャー) サントリー美術館
・「アーティスト・ファイル 2009」 国立新美術館
・「アンドレ・ボーシャン」 ニューオータニ美術館
◯「日本の民画 - 大津絵と泥絵」 日本民芸館
◎「山水に遊ぶ - 江戸絵画の風景250年 - 」(前期) 府中市美術館
・「第28回 損保ジャパン美術財団 選抜奨励展」 損保ジャパン東郷青児美術館
◯「六本木アートナイト」 六本木ヒルズ、東京ミッドタウン周辺他
・「ミレーとバルビゾン派の画家たち」 青山ユニマット美術館
◯「東本願寺の至宝展」 日本橋高島屋
・「桜さくらサクラ・2009」 山種美術館
・「無声時代ソビエト映画ポスター展」 東京国立近代美術館フィルムセンター
◎「小杉放庵と大観」 出光美術館
◯「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」 国立西洋美術館
◯「ジョアン・ミロ展」 大丸ミュージアム・東京
・「VOCA展 2009」 上野の森美術館
☆「伊庭靖子 - まばゆさの在処 - 」 神奈川県立近代美術館 鎌倉
・「清方美の誕生 - 下絵等の比較(第一期)」 鎌倉市鏑木清方記念美術館
・「源氏千年と物語絵」 永青文庫
・「チャロー!インディア - インド美術の新時代 - 」 森美術館
◎「生活と芸術 - アーツ&クラフツ展」 東京都美術館
・「東京学芸大学日本画研究室 卒業・終了制作展2009」 佐藤美術館
◯「上村松園・上村松篁・淳之三代展」 日本橋高島屋
ギャラリー
◯「大庭大介展」 SCAI
◯「麻生知子 - 家に帰る」 Galley Jin
・「寺島みどり 見えていた風景『空』」 ニュートロン東京
・「小西真奈 - Portraits」 ARATANIURANO
◯「タノタイガ個展 - T+ANONYMOUS - 」 現代美術制作所
・「小野耕石 - 古き頃、月は水面の色を変えた - 」 資生堂ギャラリー
◯「青木野枝 新作展」 ギャラリー・ハシモト
・「湯浅克俊 展」 INAXギャラリー
・「高木こずえ 展」 TARO NASU
◯「風間サチコ - 昭和残像伝 - 」 無人島プロダクション
映画
◯「シリアの花嫁」 岩波ホール
先月は鎌倉の伊庭さんを別格に、府中の江戸絵画、そして出光ならではの企画構成に冴えた小杉放庵、もしくは都美のアーツ&クラフツの順で印象に残りました。なお、いつもの如く展覧会の感想が追いついていません。書き逃した展示については以下に簡単にまとめました。

「上村松園・上村松篁・淳之三代展」@日本橋高島屋
一点の曇りもない、気品に満ちあふれた女性たちが、右を向いても左を向いても続々登場してくるような眩しい展覧会。松柏美術館のコレクションが中心とのことで、既視感を覚える作品も少なくはなかったが、松園の魅力を改めて確認することが出来たのではなかろうか。また松篁の花鳥画も充実。同じく松柏でも見た、鮮烈な赤などを多用するエキゾチックな作品がもっとあればなお良かったが、それでも親子で花開いた才能を十分に感じることが出来た。

「日本の民画 - 大津絵と泥絵」@日本民芸館
民芸館デビューは大好きな大津絵の展覧会だったが、意外にも滑稽な画風をとる泥絵の方が印象に残った。顔の筋肉が浮き上がって見える「泥絵 婦人図」は不気味なほどリアル。和洋折衷を目指しながらも、決して噛み合なかった表現上の差異がストレートに表れていて面白い。また駒場の閑静な住宅街に広がる建物自体も居心地が良かった。ちなみに駅から同館へ向かう途中にある持ち帰り専門のベーカリー、「Le Ressort」は美味。是非お試し下さい。
以上です。なおこれ以外は別途記事にします。
ところで先日のぐるっとパスの記事に追記した今秋の「皇室の名宝」展ですが、伊藤若冲の大傑作「動植綵絵」の出品が予定されているそうです。途中、全作品の入れ替えがあるとのことで、全30幅の一括展示があるかは微妙なところですが、相国寺でも見た空間(下画像)の再現を心待ちにしたいと思います。

「若冲展」(プレビュー) 相国寺承天閣美術館(その3・『第2会場、動植綵絵。』)
予定編へと続きます。
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