都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「小谷元彦 - SP4」 山本現代
山本現代(港区白金3-1-15 白金アートコンプレックス3階)
「小谷元彦 - SP4 "the specter" in modern sculpture」
4/4-5/2
筋肉を剥き出しにした『ゾンビ』の騎士が裸婦へと襲いかかります。山本現代で開催中の小谷元彦の新作個展へ行ってきました。
ともかく見るべきはフロア中央で火花を散らす、男女の等身大の彫刻人物像の激しき戦いです。目を剥き、骸骨も露に、おどろおどろしいゾンビと化した騎士が太刀を振りかざして、今にも駆け出さんとせんとばかりに前へと屈んでいます。彼の視点の先にあるのは、全身にアラベスクのような妖艶な入墨を施した、同じくゾンビの裸婦でした。頭には百合の花を刺しながらも、手には心臓を持って騎士の前に立ちはだかっています。彼らはこの後、果たして如何なる戦いを繰り広げ、そして結ばれるのでしょうか。くたびれて朽ち果てた身体より振り絞られた最期のエネルギーが、辺り一面の空気を一変させていました。
壁面には長方形をした約10点の黒のオブジェが並んでいます。こちらは他でも目にする機会の多い皮膜状の立体作品ですが、小谷には「白」のイメージがあったので、少々驚かされるものがありました。またその表面があたかも血塗られた肉体の組織に見えたのも、前述のゾンビ武者の印象が強烈だったせいかもしれません。
気分を害される方もいらっしゃると思います。作品画像のアップは自粛します。
5月2日までの開催です。
「小谷元彦 - SP4 "the specter" in modern sculpture」
4/4-5/2
筋肉を剥き出しにした『ゾンビ』の騎士が裸婦へと襲いかかります。山本現代で開催中の小谷元彦の新作個展へ行ってきました。
ともかく見るべきはフロア中央で火花を散らす、男女の等身大の彫刻人物像の激しき戦いです。目を剥き、骸骨も露に、おどろおどろしいゾンビと化した騎士が太刀を振りかざして、今にも駆け出さんとせんとばかりに前へと屈んでいます。彼の視点の先にあるのは、全身にアラベスクのような妖艶な入墨を施した、同じくゾンビの裸婦でした。頭には百合の花を刺しながらも、手には心臓を持って騎士の前に立ちはだかっています。彼らはこの後、果たして如何なる戦いを繰り広げ、そして結ばれるのでしょうか。くたびれて朽ち果てた身体より振り絞られた最期のエネルギーが、辺り一面の空気を一変させていました。
壁面には長方形をした約10点の黒のオブジェが並んでいます。こちらは他でも目にする機会の多い皮膜状の立体作品ですが、小谷には「白」のイメージがあったので、少々驚かされるものがありました。またその表面があたかも血塗られた肉体の組織に見えたのも、前述のゾンビ武者の印象が強烈だったせいかもしれません。
気分を害される方もいらっしゃると思います。作品画像のアップは自粛します。
5月2日までの開催です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
SEARCH
CATEGORY
展覧会(2243) |
内覧会(215) |
ギャラリー(1024) |
美術一般(359) |
美術作品(82) |
記者発表会(15) |
寄稿・更新情報(63) |
レクチャー@展覧会(33) |
WEBで見る展覧会(26) |
カフェ@美術館(11) |
行楽・旅行(99) |
コンサート(120) |
クラシック音楽(120) |
映画(16) |
書籍・書店(54) |
演劇(2) |
お知らせ/その他(63) |
予定と振りかえり(297) |
ブログリンク(1) |
このブログについて(1) |
RECENT ENTRY
RECENT COMMENT
nerotch9055/『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』 森アーツセンターギャラリー |
nerotch9055/『山本基 時に宿る – Staying in Time–』 YUKIKOMIZUTANI |
genkidase/画家、佐伯祐三の回顧展が東京ステーションギャラリーにて開かれています |
nonnonnowaqwaq/画家、佐伯祐三の回顧展が東京ステーションギャラリーにて開かれています |
nerotch9055/『江口寿史イラストレーション展 彼女』 千葉県立美術館 |
さなえ/青森の美術館をめぐる旅:十和田・青森・弘前 Vol.2青森県立美術館・国際芸術センター青森 |
nerotch9055/絵本作家、かこさとしの展覧会がBunkamura ザ・ミュージアムにて開催されています |
うりぼん/『彫刻刀が刻む戦後日本―2つの民衆版画運動』 町田市立国際版画美術館 |
aoikitakaze4390031/ウィークリーブック『隔週刊 古寺行こう』 小学館 |
onscreen/2022年上半期に見たい展覧会5選 |
BOOKMARK
artscape |
artgene |
art-it |
Internet Museum |
Kalonsnet |
Pen-Online |
Tokyo Art Beat |
アートアジェンダ |
イロハニアート |
東京アートカレンダー |
国立美術館 |
文化遺産オンライン |
CLASSICA |
ぶらあぼ |
ブログリンク集 |
楽活 |