都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「ニルス・ウド展」 かねこ・あーとギャラリー
かねこ・あーとギャラリー(中央区京橋3-1-2 片倉ビル1階)
「ニルス・ウド展 - カラーの作品より - 」
2/23-3/10
現代ドイツの造形作家、ニルス・ウド(1937-)の個展です。とある自然に自らの手を携え、その構成素材を用いながら、さらに自然を美しい姿へと飾り立てます。自然と行為の間で揺れる詩心も楽しめる展覧会です。

展示作品の全ては、彼が手を加えた自然の写真です。ひび割れた氷に沿って置かれた緑の筋や、ぽっかりと空いた木の穴にクリを詰めたもの、さらには横たわる木へまるで寝そべるかのように並べられた枯れ葉などが捉えられていました。一見、何ら作為のない美しい自然そのものが提示されているような世界の中に、その色の選択にも冴えた感性を思わせるウドのスパイスが利いているのです。
ウドの行為によって創造された新たな美は、元の自然への敬意がハッキリと示されています。場を生み出しているようで、あくまでも自然のお手伝いをしているような、彼の控えめな創作もまた興味深く感じられました。主役はあくまでも自然のようです。
2002年には、彼の日本で初めて回顧展(「ニルス・ウド展 - 自然へ」)が、北海道や群馬、それに岩手の美術館を巡回したようです。ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「土から生まれるもの」展でも、ウドの作品が展示されています。合わせて見るのも一興です。
私にとっては殆ど未知の作家でしたが、もっと早くから見知っていればとも思いました。今週の土曜日までの開催です。(3/3鑑賞)
「ニルス・ウド展 - カラーの作品より - 」
2/23-3/10
現代ドイツの造形作家、ニルス・ウド(1937-)の個展です。とある自然に自らの手を携え、その構成素材を用いながら、さらに自然を美しい姿へと飾り立てます。自然と行為の間で揺れる詩心も楽しめる展覧会です。

展示作品の全ては、彼が手を加えた自然の写真です。ひび割れた氷に沿って置かれた緑の筋や、ぽっかりと空いた木の穴にクリを詰めたもの、さらには横たわる木へまるで寝そべるかのように並べられた枯れ葉などが捉えられていました。一見、何ら作為のない美しい自然そのものが提示されているような世界の中に、その色の選択にも冴えた感性を思わせるウドのスパイスが利いているのです。
ウドの行為によって創造された新たな美は、元の自然への敬意がハッキリと示されています。場を生み出しているようで、あくまでも自然のお手伝いをしているような、彼の控えめな創作もまた興味深く感じられました。主役はあくまでも自然のようです。
2002年には、彼の日本で初めて回顧展(「ニルス・ウド展 - 自然へ」)が、北海道や群馬、それに岩手の美術館を巡回したようです。ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「土から生まれるもの」展でも、ウドの作品が展示されています。合わせて見るのも一興です。
私にとっては殆ど未知の作家でしたが、もっと早くから見知っていればとも思いました。今週の土曜日までの開催です。(3/3鑑賞)
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