都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「齋木克裕 『Suspension』」 SCAI×SCAI
SCAI×SCAI(港区六本木6-8-14 Patata六本木203)
「齋木克裕 『Suspension』」
11/10-12/9(木・金・土のみオープン)
ニューヨークを拠点にする写真家、齋木克裕の個展です。コバルトブルーの海が目に染みました。

海の中を漂うクラゲを下から見上げて捉えたような作品が印象的です。海は光と闇がせめぎ合って、コバルトブルーに黒が混じり始めています。ちょうど陽の光の差し込む臨界点かもしれません。そしてそこを気持ちよさそうに浮かぶクラゲたち。深い海の底から、微かな光を求めて上へと向い、ゆらゆらと靡いています。海を見下すのではなく、ちょうど空の深い青を地面から見上げるようにして捉えているのでしょうか。波に揺れるそのクラゲが、あたかも夜にのまれていく星のように煌めいています。切ないほど儚く弱い光です。
写真を素材とした彫刻作品はあまり良いと思えなかったのですが、一切の装飾を排して構成された写真は、やや無機質である反面、純度の高い冴えた美を生み出すことに成功しています。12月9日までの開催です。(11/11鑑賞)
「齋木克裕 『Suspension』」
11/10-12/9(木・金・土のみオープン)
ニューヨークを拠点にする写真家、齋木克裕の個展です。コバルトブルーの海が目に染みました。

海の中を漂うクラゲを下から見上げて捉えたような作品が印象的です。海は光と闇がせめぎ合って、コバルトブルーに黒が混じり始めています。ちょうど陽の光の差し込む臨界点かもしれません。そしてそこを気持ちよさそうに浮かぶクラゲたち。深い海の底から、微かな光を求めて上へと向い、ゆらゆらと靡いています。海を見下すのではなく、ちょうど空の深い青を地面から見上げるようにして捉えているのでしょうか。波に揺れるそのクラゲが、あたかも夜にのまれていく星のように煌めいています。切ないほど儚く弱い光です。
写真を素材とした彫刻作品はあまり良いと思えなかったのですが、一切の装飾を排して構成された写真は、やや無機質である反面、純度の高い冴えた美を生み出すことに成功しています。12月9日までの開催です。(11/11鑑賞)
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