北京暮らしを始めてみれば ふたたび

2012年1月から再び北京生活が始まりました。(前回は2003.1~2006.1)
北京の毎日をつづります。

マンションのスタッフはどこかお茶目

2012-08-17 17:07:50 | 北京暮らし 中国のひとびと

今回のマンションは前回の所に比べて従業員やクリーニングスタッフの愛想もよく、何かをお願いしたら、“だいたい”ちゃんと対応してくれるというのも大きなポイント。 

中国では「はいはい、すぐやるね」と言われても、人によって“すぐ”の解釈はものすご~く幅広く、30分後だったり2~3時間後だったり、はたまた放置してそのまま忘れることだったり・・・と、それ“すぐ”ちゃうやん!と突っ込みたくなることがしばしば。

そういう「なんでやねん」があちこちに転がってる北京であるにも関わらず、このマンションでの生活は“ほぼ”問題ありません。

 

 

そう、この“だいたい”とか“ほぼ”っていうのがポイントで、決して“何の問題もなくスムーズに”といえない所がザ・北京生活なのであります。

というわけで、最近のマンションネタを2つ。

 

 

 

北京の水道水は飲めないので、部屋には。

 

 

こんな水のタンクが置いてあり、水がなくなったらフロントに電話をして水タンクを持ってきてもらうというシステム。

お水によって値段の違いがあり、私たちが普段利用しているのはこの『ワトソンズ』というタンクなのだけど、ある日、スタッフが持ってきたタンクはこれとは違う種類のものでした。

 

 

私 「お願いしたの、このタンクじゃないんだけど・・・」

スタッフ 「・・・・・」

私 「これじゃなくて、『ワトソンズ』のタンクを持ってきてもらえる?」

スタッフ 「・・・・・(え~、めんどくさ~って顔)」

 

 

 

と、その時。

ゴミ箱の中にあるものを見つけたスタッフの目がキラリッ!

 

 

 

 

ネスレの水。 

 

そう。この時スタッフが間違って持ってきた水のタンクというのが、まさにこのネスレの水タンクだったんです。

 

すると。

 

 

スタッフ 「な~んや、ネスレの水、飲んでるやん」

 

 

・・・って、まさか。

 

 

スタッフ 「ほな、タンクの水もネスレでええやん」

 

 

 

そういう問題ではない。

タンクの水とペットボトルの水、私の中では住み分けがあるんや~!

と思ったんだけど、満面の笑みで堂々と言われちゃうと思わず吹き出してしまい、このバトル、私の負けとなりました。

 

 

 

またまたある日のこと。

あろうことか真夏にクーラーがぶっ壊れました。 

 

 

部屋のクーラーはこんな感じなのだけど、中には。

 

 

 

フィルターがついて、空気清浄機能もある(らしい。真偽のほどは不明)

 

定期的にこのフィルターを交換してくれるのだけど、どうも前回交換してから騒音がひどくなったので、結局修理に来てもらうことになりました。

交換してから音がうるさくなったということは恐らくフィルター自体に問題があるだろうと思い、新しいものに変えたらすぐに直るだろうとかる~く考えていたのですが。

 

 

修理担当のおじさん2人があ~でもない、こ~でもないと何やらどんどん分解をはじめ、事態は予想外の方向へ。

 

 

なんと。

 

 

 

クーラーごとごっそり持って出て行ってしまった。

 

 

 

私と目が合うとなぜか照れ笑いを浮かべながら、えっさほいさとクーラーを運び出す2人。

そしてそのまま去って行ったのでした。

 

 

 

・・・って、何の説明もなしかいっ!???

 

 

 

部屋の中はこんな状態なので、きっと戻ってくるよね? クーラーも戻ってくるよね?

 

 

 

 

・・・・・で、3時間経過。 

おっちゃん達、いまだ現れず。

仕方なくフロントに「修理が途中で止まってるんだけど。 クーラーも戻ってこないんだけど」と電話したら。

 

 

 

ものの数分もたたないうちに、クーラー抱えて戻ってきた。

 

どういうこっちゃい!

 

 

ま、一番驚いたのは、もはや再起不能と思われたクーラーがちゃ~んと直ったこと。

床に散らばったねじも、あ~でもない、こ~でもないとパズルのように組み合わせながら、ちゃ~んと元の位置に戻ったこと。

 

 

何かにつけスマートに物事が進まない北京だけど、さすがに二度目の滞在となると、うまくいかなくて当たり前、うまくいったら儲けもんって感覚になってしまいます。 そういう目線で見ると、ありえない言動もなんだかお茶目に見えてくるのが不思議。

 

 

運び出すときは照れ笑いだったおじさん2人だけど、修理が完了した時のドヤ顔といったら・・・。



6 コメント

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わかります~! (王子のばあや)
2012-08-17 18:23:06
その昔、フィレンツェの丘に登った時に、
あまりの登攀にヘロヘロになったワタシに、
地元の人が「大丈夫、あとチョットだよ」と
優しく声をかけてくれました。
そして その日、ワタシは、
山の人のチョット=都会の人のすっげえ沢山
と学習しました。「所変われば…」の現実版。

そして、コチラに来たら、水道屋さんが
システム シャワーを修理した後で
「あ、このネジ 余ったけど、新しいネジで
締めといたからね~」と微笑みながら
ネジを3本 残して去って行きました。

いつになったら こういう対応が
ごく当たり前のことだと 思えるように
なるんでしょうかね~?

そうそう、照れ笑いのおじさんの表情、
まさしく そういう顔をしてましたっ!
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Unknown (amesyo)
2012-08-18 13:35:28
「直ぐ」の意味のとり方の違い・・
今日本の政府の解散時期の言い回しに似てるような・・
分解してちゃんと部品が残らないのが(当たり前か)いいですね・家の旦那に頼んだら・・必ず何か残っているし・・。ドヤ顔の修理のおじさん達見たかった~
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Unknown (ふちゃみん)
2012-08-18 13:50:01
えぇ~!!

3時間も放置されてた!?(笑)

かっちゃんさんが連絡しなかったら、ずっと放置されたままだったのかな?

まぁ、とにかく無事に修理が完了されて良かったよ~。

ミネラルウォーターといい、エアコンの修理といい、おっちゃん達の笑顔になんとなくごまかされちゃったね。

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コメント有難うございます! (かっちゃん)
2012-08-18 18:08:41
王子のばあやさん

へろへろの時の“あとちょっと”がこちらの“ちょっと”と違うとは、かなりきついですね~。
以前は「いっそ、“ちょっと”って単語なくしてしまえ!」と怒ってたことも・・・。

日本の常識がしみ込んでしまっているので、こういうのが当たり前に思える日がくるとはとても思えませんね~。

照れ笑いのおじさんの表情は世界共通!?
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コメント有難うございます! (かっちゃん)
2012-08-18 18:10:56
amesyoさん

政治の世界で自由に“直ぐ”って言葉を使っちゃだめですよね~。
こちらの“すぐ”は本当にあてにできないので、ゆ~っくり待つくせがつきました。

この修理の後には絶対何かネジが残るやろと思っていたのですが、見事に使い切ってました! そりゃ、ドヤ顔にもなりますね。
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コメント有難うございます! (かっちゃん)
2012-08-18 18:12:12
ふちゃみんさん

3時間くらいは平気で待てるようになりました(笑)

連絡したタイミングがちょうど偶然だったのかわからないけど、電話したらすぐ来たなあ・・・。

ほんとにエアコンが直ってよかったです。 ものすごい騒音で、部屋の中で大声で話してましたもん。
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