モンゴル旅の続きです。
8月13日。 ウランバートル。
本来ならその前の日にウランバートル市内をぶらぶら観光するつもりでしたが、思いがけない洪水&列車の遅延のためそんな時間はなくなり、結局この日の朝。
さくっとチンギスハーン広場へ。
ホテルから歩いて行ける距離にあったのでふらりと。
さて、この日はウランバートルから車で1時間半ほどの距離にある"テレルジ"という草原へ移動します。
宿泊を予約していたゲルに送迎をお願いしていたので、予定の時刻にちゃんと迎えに来てくれました。
・・・が、彼女はモンゴル語only。
この日もまた、ボディランゲージが大活躍です。
ゲルに向かう途中。 こちらは何も言っていないのに(そりゃそうや。言葉が通じひんもん)、観光地"亀岩"へも立ち寄ってくれて感激。
ウランバートル中心地はかなりの車で渋滞していましたが、あっという間に車窓から見える景色は草原ばかり。
牛が通せんぼ。
羊も通せんぼ。
動物好きにはたまらない道中。 ワクワクしてきます!
無事、この日の宿泊地に到着~!
私たちのゲル。
綺麗に掃除もされていますが、ここはゲル。
ハチやらハエやら蛾がぶんぶん、ぶんぶん。
日本から持ってきた"押すだけベープ"が大活躍でございました。
さて、今回宿泊したゲルは、ネットで見つけて直接申し込んだモンゴルゲル。
そのサイトは日本語、英語両方の表記があり、メールでのやり取りも全て問題のない日本語だったので、てっきり現地に日本語or英語ができる人がいるのかと思っていました。
(写真はイメージです。ゲルの周りをちょっと歩くだけで色んな植物が見られます)
ところが。
私たちをゲルに案内しただけで、その後は何のアクションもなし。
(写真はイメージです。 ゲルの周り・・・以下同文)
ゲルにぽつ~んと放っておかれた私たち。
え?? そもそもチェックインとかどうすんの?
ていうか、チェックインどころか敷地内を調べてみてもそんなスペースすらない。
一見それらしき部屋があったので入ってみたら、完全によそ様のお宅訪問になってしまった。(おそらくオーナー宅)
・・・・・おいおい、どないすんねん。
モンゴル語わからへんから、一切なんにもできひん。 質問すらできひん。
途方にくれる私たち。(と、モンゴル民族楽器 馬頭琴)
結論から言いますと、他の日本人宿泊客をアテンドしているガイドさん2~3人が協力して私たちの面倒を見てくれました。(うち一名は、オーナー一族かもしれない)
どうやら私たちみたいに直接ゲルに宿泊を申し込む人はいないのか、みんな現地旅行社とかどっかを通してゲル宿泊込みのプランを組んでもらっているようで、今回一緒になった日本人客3組にそれぞれ日本語ガイドさんがついていました。
そんなわけで、身振り手振り全開でモンゴル語onlyのスタッフと必死の交流をしていたのは私たちのみ。
どういうわけか食事も必ずグループごとのテーブルで。 周りからは和やかな日本語での会話が聞こえてくる中。
私たちは・・・。
おまえアメリカンかいっ!的なボディランゲージ全開で、一切ことばが通じないモンゴル人女性(その態度のデカさからすると、もしかしたらオーナーかも)と、お食事タイム。
・・・なぜだ???
でもでも、周りの日本語ガイドさんのおかげで、先ほどの民族衣装写真とか。
これは是非!と思っていた乗馬にも挑戦することができました。
乗馬の準備をしてくれるスタッフ。
私はこんなカバーを足に巻きます。
ガイドさんの後ろ、紐でつないでもらってぱかぽこ、ぱかぽこ。
この草原では牛、馬、ヤク、羊が自由に草をはんでいるのですが、私たちが近づくと。
「ちょっ・・・! こっち来るん?」
みたいな目で見ながらも。
適度に距離を置いて、またもぐもぐ、もぐもぐ。
馬もその他動物も知り尽くしているガイドさんがわざと牛たちの群れに飛び込んでいくんだけど、動物たちはお互い「もぅ、勘弁して~な~」くらいのゆるい反応。
なんとも平和な草原なのです。(この牛の顔!!!)
ちなみに私たちが乗ったお馬さん。
カップルなのか、隙あらばべたべた、ラブラブ。
さて、乗馬から戻ってくると。
ゲルの組み立てを見せてくださいました。
組み立ての仕方はシンプル。 あとは慣れるだけ!
どうやらモンゴルで一式販売しているようなので、興味のある方は日本でゲル生活でもいかが?
さて。この時期、モンゴルの日の入りは夜の8:00頃。
またまた身振り手振り全開の晩御飯を終えても、外はまだ十分明るい。
砂浴びをするお馬さん。 ゴロンゴロンしてますわ。
こちらはリス!!! あちこちにリスの穴があり、これはそこからひょいと顔を出した瞬間。
草原にぽつんとあるゲルの周りに、なぜか集まるヤクたち。
なのですが、私がその光景をじっと見てると、これまた言葉が通じないモンゴルのおじちゃんが
「ヤクのことなら俺に任せな! 写真撮りたいならもっと近くで見られるで! 俺にとってヤクは家族同然だからな!」
と言った(と理解した by ボディランゲージ)ので、柵を超えて近づくと。
あらら。
先ほどまで一心にもぐもぐしていたヤク達がそわそわと動き出したぞ。
そして、なぜか。
私(と、モンゴルのおじちゃん)に向かって。
「あざ~っす!」
整列してる・・・。
(モンゴルのおじちゃん、ドヤ顔)
そんなこんなで、モンゴル草原での一日が終わりました。
日が暮れたらいよいよ最大の目的、ペルセウス座流星群観測です!
つづきはまた、こんど。
押すだけベープを味わって、どんな気分におなりになったのか?
ぜひ、知りたい!(知ってどないするねん?)
整列するヤク・・・ドヤ顔のおっちゃん・・・
おっちゃんの顔が想像できるだけに・・・笑える(笑)
栄養たっぷりの草を食んで育った汗血馬を駆って、やたらと草原を耕作して砂漠化を強いる悪の漢民族を、正義の騎馬民族はしばきたおしに行ったんですな。歴史のロマンであります。
日本ではベープは一押しで十分OKみたいなのですが、ついつい何度も押してしまったので、虫さんたちにはキョーレツだったかも・・・。
ベープを使ってからは、入り口からふらっと入って来た虫さんも「なんかここ、居心地悪いわ・・・」みたいな感じで出ていきました。
おっちゃん、素朴で見るからに優しい方!という風貌だったので、めっちゃ良い人感に満ちたドヤ顔でした。
今年のモンゴルは、私たちが遭遇した洪水もそうですがとにかく雨が多かったそう。到着する数日も大雨だったそうなので、天候に恵まれたのは本当にラッキーでした。
この青空、緑の草原、そしてたくましい馬!!!
モンゴルらしい素晴らしい光景ですね~!!!