北京暮らしを始めてみれば ふたたび

2012年1月から再び北京生活が始まりました。(前回は2003.1~2006.1)
北京の毎日をつづります。

故宮いろいろ:故宮に水族館が!?≪延禧宮≫

2021-01-19 18:56:18 | 北京暮らし おでかけ編(故宮)

故宮おでかけシリーズ。

今回のテーマは。

 

 

「故宮に水族館があった!?」

 

 

 

場所はここ。

 

 

 

延禧宮。

 

 

 

 

青いまるで囲んだ場所です。

コロナの影響で参観エリアが限られていますが、ここは開放されています。(とはいえ、定期的に修繕が行われるので事前にチェックしましょう)

 

 

 

 

さて、かつてここに水族館があったというのですが・・・。

 

 

 

 

ここ???

 

 

 

 

そうなんです。

当時を再現したイメージ図がありまして。

 

 

 

 

 

なんと! 地下一階が水族館になっているのでした。(『上新了故宮』より)

 

 

 

 

この延禧宮。

もともとは明清時代の妃たちの住居で黄色い瓦に赤い壁という典型的な建物だったそうですが、何度も火事に見舞われ建て直しも多く、1909年「水族館」という形で火を鎮める目的で建てられたのだとか。

 

 

 

そんなわけで現在は。

 

 

 

 

もともとの面影を残しているのはこの井戸だけ。

 

 

 

さて。

この建物は、ベルリン初の水族館をモデルに造られていて、世界の色々な国の要素が含まれています。

たとえば。

 

 

 

 

このかわいいタイルはドイツ産。

 

 

 

 

 

鋼材、梁はイギリス産。

 

 

 

 

 

 

一番上の装飾はフランスの様式をモデルにしています。

 

 

 

それでは、水族館だった地下部分をよ~く見てみましょう。

 

 

 

 

この、あむっとしてる口から。

 

 

 

 

 

水が出る仕組み。(『上新了故宮』より)

 

 

 

 

 

 

八角形のエリアに水がたまるので。

 

 

 

 

窓ガラスは地上部分のものよりも分厚く(3.5cm)、その上にある四角い穴は空気を入れる窓だったそう。

 

 

 

 

 

 

 

完成したらきっと、こんな風に。(『上新了故宮』より)

 

 

 

 

 

 

優雅に楽しめる場所だったんやろなぁ・・・。(『上新了故宮』より)

 

 

 

そうなんです。

「完成したら・・・」と書いたのは、この建物が。

 

 

 

 

 

未完成だったから。

 

 

 

 

 

 

地下と1階の間をよ~く見るとわかります。

手前は。

 

 

 

 

外側の壁にちゃんと彫刻がほどこされていますが。

 

 

 

 

 

奥の壁にはなんの彫刻もありません。

 

実は建築途中に辛亥革命が起こり、1911年にこの建設工事はストップしてしまったのでした。

 

 

 

 

 

 

そうそう。

この建物のすぐ脇にこんな看板があります。

QRコードをスマホで読み取ると、当時の様子を映像でみることができるので、ぜひお試しを~。

 

 

 

 

 

一階から二階へは螺旋階段でつながり、二階の5つの部屋ではお茶を飲んだりのんびり休むこともできる造りだったそうです。

こんな優雅な建物が故宮に造られようとしていたのですね~。

 

 

 

 

 



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