昨夜、二胡のコンサートへ行ってきました。
それはそれは素晴らしい演奏だったのですが、そこで、中国にいる限り避けては通れない出来事に遭遇しました。
今日のブログは、写真もイラストもなしです。
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約2時間強のコンサート。 途中の休憩時間の出来事でした。
曲目などが書かれた冊子を読んでいたら、後ろの女性に肩をたたかれ
「ちょっと、それ、見せてもらってもいい?」
もちろんOKと渡したところから会話が始まり、
「中国人じゃないでしょ? 何人?」
「へぇ~、日本人なのになんで二胡のコンサートに来てるの?」
「そうなんや、二胡習ってんの? 習ってどれくらい? 誰について習ってるの??」
などなど質問攻め。
どうやら彼女の息子さんが二胡を習っているらしく、それで一緒にコンサートに来ていたらしい。
とそこへ息子さん、席に戻ってきました。
彼女、つまりお母さんがその子に「この人たち、日本から来たんだって~」と説明した次の瞬間、まだ5~6歳くらいの男の子から出た言葉は。
「日本鬼!」
固まるお母さんと私。
言うまでもなくこれは、日本人に対する最大の蔑称。
すぐにお母さんは「そんなこと言うもんじゃないの」とたしなめて、再びお母さんとの会話が始まったんだけど、その男の子が再び私に向かって。
「小日本!」
これも同じく日本に対する蔑称。
一度目は黙って流したけど、さすがに二度も言われるととっても悲しくなって思わず、「音楽の前では国に関係なくみんなお友達でいよう」と言ってしまいました。 向こうからしたら、お前が言うなって感じかな・・・。
結局この二度目の発言がきっかけで、お母さんとの会話はおしまいに。
休憩時間が終わり再び演奏が始まったけれど、さすがに面と向かってその言葉を聞いたショックから最初は集中できず。 それでも次第に素晴らしい二胡の演奏のおかげで気持ちが落ち着いていったのでした。
この国で暮らしていると、多かれ少なかれこういう場面に遭遇します。
日本人だと言った途端に口をきいてくれない人、怒りをぶつける人、2005年は目の前で反日デモを目撃しとても悲しい思いになりました。
それでもまだそれらを受け止められたのは、その相手が大人だったから。
ところが今回はまだ小学校に上がるか上がらないかくらいの男の子。
あの言葉にどれほどの重みがこめられているかまだきちんと理解していない様子で、ただ知っている単語を口にしたという感じでした。
最初こそ悲しみでいっぱいになったけど、時間が経つにつれて、この国ではあんなに小さい子供の中にも日本の固定されたイメージが植えつけられているのだと実感し、その教育に改めて恐ろしさを感じたのでした。
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北京での毎日は楽しいことや新鮮なこと、面白いことであふれているけれど、こうした出来事に遭遇することも全部含めて、中国で暮らすということなんですね・・・。
刷り込まれていけば、この子を
責める気にはならないけれど・・・。
教育とは恐ろしくもありますね。
たぶん、中国人も日本人も個々に付き合ってみれば
分かり合える部分も多いとは思いますけどね。
こんなに近い同じアジアの国々なのに
いつまでも暗い歴史に囚われているなんて。
悲しい・・・。
世界で活躍するアスリート達も、心無い日本蔑視のヤジを浴びるそうです。
海外旅行のガイドから、「日本人は言葉が分からないのでニコニコしている」とも聞きます。
どの国にもそういうことがあっても、日本人は決して言わない国民でありたいです。
でしたのに。お気持 お察しします。
多分、私たち 及び それ以降世代の日本人は、
あまりにも理想的かつ非現実的な平和教育を
受けてしまい、無菌培養状態になっているのかも
しれません。未だに戦死広報が新聞に掲載される
ような国に住んでいると、つくづく自分の平和主義、
道徳観のベクトル軸を確認し直す場面は増えます。
かっちゃんさんが 惚れこんだ国は、
私が住んでる国よりも もっと むずかしい。
でも、かっちゃんさんの一挙手一投足が
誰かの心を変えるきっかけに なるかも
しれません。傷ついても、めげないで。
百年先の未来の布石になれたら、
それはそれで、スゴイと思う。
夫が上海駐在になったのは7年半前、
上海の領事館が襲撃されたすぐ後でした。
今住んでいる山東省も戦時中いろいろあったであろう場所、
いつそういう言葉をあびせられるのかとずっと心配です。
幸い今のところは無いけれど、
テレビなどのニュースを見て中国人家族はきっと
「小日本、鬼日本やっちまえ」って罵倒していると思う。
学校教育としてそういうことを植え付けている中国がわたしは大嫌いなんです。
あ、ひとさまのブログでこんな事言ったらあかんあかん、ごめんなさい。
もう言いません
でも・その事は中国だけの事じゃなく、韓国も同じなんですよね、だから竹島問題が出てくる・・韓国は教科書で自分の国の領土と明記して教えているから。。
日本はしていなし・・。日本の教育は・・一杯問題もあるけど・・中・韓の教育は脅威を感じます
なんだかちょっと悲しい現実(泣)
偏見を持った教育はなくならないものなんだろうか?
せっかくのいいコンサートが残念です。
そうなんです。この子は教えられたことをそのまま口にしただけなんですよね。だから余計に恐ろしく感じました。
時々「なんでやね~ん!」ってつっこみたくなる人もいますが(笑)、個人で接しているとたとえ歴史問題があっても分かり合える部分ってたくさんあります。 ほんとに、こんなに近い国同士なのだから、せめて個人の間からでも変化があればと思います。
目の前で、しかもこんなに小さな子に言われたことは、かなりショックでした。
小さいころから当たり前のように固定観念を植えつけられているから、他の国の人を蔑視するような言葉でも、抵抗なく口にしていまうのかもしれませんね。
こけももさんのおっしゃる通りです。 他国はどうであれ日本人として、絶対にそのようなことを口にしてはならないと、改めて思います。
北京に来る前に、カンボジアで現地の人のためにつくす日本人女性のドキュメンタリーを見ました。 そのような立派なことはできないけれど、海外で暮らす者として、特に中国で暮らす日本人として、自分と接した人が一人でも多く「日本っていいな」と思ってもらえるような振る舞いをしなければいけないと心に決めたこと、王子のばあやさんのコメントを読んで思い出しました。
有難いコメント、大切にします。
日本に好意をもってくれる人もたくさんいます。その人達もきっと同じような教育を受けてきたはずですが、彼らは成長過程で色々な物を見て、感じて、日本に対する印象が変わってきたのだと思います。 それを考えると、今私たちがどう行動するか、日本人としてどんな言動をするべきかがいかに大切か、改めて感じます。
ご主人の上海勤務は、ちょうど私もデモを目の当たりにした頃だったのですね。
日本に対する悪口を大声で叫びながらマンションの前をデモが通って行った時は、本当に悲しくなりました。
あれ以降も同じような教育が続いている限り、いつまた同じようなことが起こるかわかりませんね。
いつそういう言葉をあびせられるか心配なお気持ち、とってもよくわかります。
「何人?」って質問、一番いやですもん・・・。