一日寒空の中動いた私たち。
市内に戻っていよいよお楽しみの晩御飯!
向かうは・・・。
『TATOC 塔道斯』
歴史あるロシア料理店。
この表記によると1901年創業か・・・。
内装も雰囲気たっぷり。
ワインもずらっとね。
入口の狭さからは想像もつかない広い店内。
ま、中には階段の踊り場・・・なんていう特殊な席もあったけど。
壁には開店当時の写真などが。
中には日本語も。
それでは、ハルビンビールでかんぱ~い!
ハルビンでは常温のビールが出てくると聞いていたけど、「冷えたの! 冷えたのちょうだい!」と思いっきり主張してたら、ちゃ~んと冷えたのが出てきました。
(氷入れるか?と聞かれた時は身構えたけど)
さて、もぐもぐタイム。
まずはやっぱり、ボルシチ。
誰しも注文するのか、ものの数分で出てきました。 安心するお味であります。
こちらは、イメージとは違ったけど美味しかったサーモン。
こちらは、牛肉。 夫婦ではんぶんこ。
が、どういうわけか上半分と下半分のお肉の固さが全然違い、夫はうまうまとペロリとたいらげ、一方私は
「アゴの苦行か?これは?」
と咀嚼に咀嚼を繰り返したのでした。
ソースも美味しかった海老!
・・・と総じて満足だったロシア料理。
個室はこんなゴージャスタイプも。
セッティングするマダムの姿もあり、中国ということを忘れてしまいそう。
そんなわけで翌日のランチ。
かる~く小腹を満たそうと再びこの店を訪れた私たち。
・・・ですが、ちょうどお昼時ということで大混雑。
順番が書かれた紙をにぎりしめ、ようやく席に通されたものの。
メニューがない。
「メニュー持ってきて」 とお願いしたら。
「メニュー、ない」
全てテーブルに出ている状態で、予備がないのだとか。
・・・メニューくらいてんこ盛りで作っとけ。
仕方がないなぁ・・・と、ランチだけどとりあえずビール。
・・・は運ばれてきたけど、栓、抜いてないし。
「ビールの栓ぬいて~!」
と、何度も何度も何度も何度も・・・(以下同文)お願いして、ようやく栓抜き片手にスタッフがやってきて、ぷしゅっ!
要するに、お店の広さに対してスタッフが足りない、しかも厳しく分業制が敷かれているのか、自分の仕事以外は一切しませんという態度。
揚げた海老を煮たようなもの(味はよろし)は来たけれど、ピザはいくら待っても来ない。
「すぐ持ってくる。 今作ってる!」との返事ばかり。
結局時間にそれほど余裕もなかったので、
「ピザ、もういいわ!」
と、お店を出てきました。
結論: このお店は客が少ない時に行くべし!
もういっこ気になったことが・・・。
ロシア料理店ということで、入口にはお客さん担当のロシア人女の子。
とっても可愛らしい女の子なのに、それはそれはもう・・・。
超・無愛想!
不満度200%!
・・・って顔。(何がそんなに不満なんだ)
しかも、どうみても仕事ができない残念ちゃんらしく。
仕事できる風の先輩女性(中国人)に、めっちゃ怒られてた。
(でも、ぜんぜん反省の色ナシなロシア女の子なのでした)
本当に素晴らしいと思う。
早い・安い・美味い店が充実してるし、
そういう類の店でもサービスも◎。
あー、分かります!
ロシア人って中国人に負けず劣らず
人に笑顔見せるのは損だとばかりの無愛想。
でもなぁ、可愛けりゃある程度は許せるか?
(↑おっさん的思考)
日本の営業スマイルに慣れてると
ちょっとアレッ?って感じるかも。
(見たことはないけど)
ロシア語通訳の、故・米原万里さんによれば・・・
他の人の仕事を、とっちゃいけない!
という意識も、あるのだとか。
なるほど、そういう考え方もありか、と納得した記憶が(笑)
おっしゃる通り!!!
日本ってあたりまえにそれを享受してしまっていますが、どこへ行っても一定レベルのサービスを受けられるというのがすごいと思います。
中国の大学へ行っていた時、同じクラスだったロシアの女の子ってなんだか無表情で、しかも先生に怒られてもケロッと平気でうそつく子でした。
その子だけだったのかと思ったけど、ロシア関係で案外そういう話を耳にしますね~。
確かに、見た目は可愛いのになぁ・・・。
今でこそ北京ではそこまで感じないけど、私が前回いた10年前でも多少そんな印象を受け、そのさらに前になるともっと・・・ってことでしょうね~。
米原万里さん!
私もこの方の本が大好きで、ほぼ読みました!!!
行ったことがないロシアの知識は、この方を通して得たといっても過言ではないほど。
そして、いつかロシアへ行きたいと思いながらも、本に書かれたロシア事情が強烈で、なかなか勇気が・・・(-_-;)