北京暮らしを始めてみれば ふたたび

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【旅の思い出】フィンランド オーロラをひたすら待つ!

2020-08-11 18:50:00 | 旅の思い出 海外編

相変わらず暑い日が続くので、今回も寒い時期の旅の話を。

2014年2月。フィンランドへ行きました。

目的はもちろん。

 
 
 
 
 
オーロラ!!!
 
 
 
 
 
この旅はとにかくオーロラだけを目標に定め、首都ヘルシンキにも立ち寄らず、オーロラが見られると言う場所にひたすら滞在しました。
 
オーロラが見られる場所と言うのは必然的に田舎になるわけで、日中は結構ヒマ…。
 
そして夜は。
 
 
 
 
 
 
 


 
時にはこんな山道を、ただただ登ったり。
 
 
 
 
 
 
勢いのあるオーロラの場合は問題ないのですが、かすかに出現している場合など、ちょっとした街明かりでもとても邪魔になるので、できるだけ明かりの少ない場所へ移動してオーロラを待つわけです。
 
 
 
 
 
 
 


 
この日は新月。星だけは光り輝いているけれど、なんとなく心細い山道。
 
雪で覆われた木は今にももそもそしゃべりだしそうだし、それ以外は星しか見えず、宇宙空間を漂った末に小さな星にたどり着いたような、まるで宇宙の中をふわふわ歩いているような不思議な気持ちになったのでした。
 
 
 
結局この日は遠くの方にわずかなオーロラを確認したのみ。
オーロラの強さ、その日の天候、街明かりの有無などなどオーロラを見るにはいろんな条件が必要なのです。
 
 
 
 
 
 


 
ここは青い丸で囲まれたサーリセルかと言うスキーリゾート。徒歩であっという間に一周してしまう位小さなエリアなのですが、やはりホテルなどの明かりが邪魔になります。
 
 
 
 
 
そこで、オーロラツアーに参加して向かったのが、黄色い丸で囲まれたネリムと言う場所。
そこでようやく。
 
 
 
 
 


 
オーロラだ〜!!!!!

 
 
 
 
 
 


 
夫と2人、降り積もった雪の上に寝転んで見上げると、ぐんぐん、ぐんぐん、オーロラのカーテンが私たちに向かって下へ下へと降りてきたのでした。



 
 
 
 


 
そのまま私たちを包んでしまうのではないかと、思わずぐっと体に力が入り身構えてしまうほどの勢いで。
 
 
 

写真ではこれだけグリーンが美しいオーロラも、肉眼で見るとほんのり緑がかった白い雲みたいな感じでした。

オーロラの強さが増すと、白から光沢の美しい銀がかった緑に変化するという感じ。
 
 
生命をもったように大きく揺れ動くオーロラを前にすると、感動はもちろん畏敬の念が湧き、祈らずにはいられませんでした。
 
 


 
一方こちらは、先程の地図の赤い丸 イナリという場所。
 
実はここ、湖の上なんです。氷点下で凍った湖の上にびっしりと雪が積もっています。
 
本当に小さい街で数えるほどしかお店もないにもかかわらず、わずかな明かりがオーロラ観察には邪魔になってしまいます。
 
 
 
 
 
3泊滞在しましたが、しっかり見えたのは一晩だけ。
(オーロラは出ているのですが、厚い雲にさえぎられ見えませんでした)
 
 
 
 
 


 
夜中の2時。ようやくオーロラ出現!
 
先日のオーロラツアーの時のような力強さはなかったけれど、どこまでも続く真っ白い雪に覆われた湖面で、見上げれば満点の星、そしてゆらゆらオーロラ。



ふかふか雪の上に寝転ぶと宇宙に包まれたような不思議でおごそかな、それでいて体の中からむくむくと興奮、そしてエネルギーが湧き上がる、そんな気持ちになったのでした。