Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

道修町のいとさん

2007年03月18日 23時28分07秒 | Weblog
今日はまゆちゃんのリサイタル。なつかしいKくんに会いました。彼は高校生から知っていますが、芸大に進み、その後ドイツに留学し、この1月に卒業して帰国したそうです。昔はかわいい感じだったんだけど、ずいぶんおっさんになって!でもちょっと話を聞きましたが、留学時代はかなり苦労したそう。11月に帰国リサイタルだそうです。どんなふうにピアノが変わったのか楽しみですね。

さて、今日一緒にコンサートへ行った、80才を過ぎているNさんのことです。このご高齢で一人で会場へ来るのは大丈夫だろうか?と心配していたら、私たちの前を阪急の袋を提げて歩いているではないか。てっきり淀屋橋から時間に間に合うように来るのだろうと思っていたら、早めに出て、阪急で買い物し、その後お初天神さんにおまいりしていたそう。そしてそのお参りの理由がすごい!

実はNさん、ご実家は道修町の薬問屋さんだったそうで、彼女は長女なので「いとさん」、次は「なかさん」、末っ子は「こいさん」と、呼ばれながら育った、ほんまもんのお嬢さんであることが判明。そして戦後すぐにお見合いを二人の男性としたのだが、その時にお初天神の八卦見(今で言う占い師)にどちらがいいか見てもらったそうな。あんまり気に入らんかった、今の旦那のほうがいいと言われたので、そのまま結婚し、何十年とつれそった。そのお礼を今日してきたというのだから驚き。

しかしそのご主人、ほんまに気に入らんかったらしく、彼女曰く「お扇子を返した。」らしい。意味は、あんまりようわからんかったけど、なんでもお見合いの時に、お互い扇子を渡すと「気がある。両思い。」になるそうな。(あってるんかな?)で、旦那から扇子もらったけど、自分のんわたさんと、つき返したらしい。それでも結婚して50年くらい仲良くいけたんやから、すごいね。

今日も赤いふかふかのベレー帽をかぶって、おしゃれにされていたNさん。頭下がりますわ。帰りも「淀屋橋にいかはるんやったら、そこまで送りましょうか?」と言ったら、「いえいえ、これからそこの御茶屋によって、ちょっと買い物をしてから帰ります。」と一人で淀屋橋のオフィス街に消えていかれました。あっぱれです。
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