分解してまた組み立てて

今日は昼からS-3さんのレッスン。
新しい曲は、普通に進んだのですが、
昨年から長い間持っている曲が、ちょうど今、全部力任せになっていて、
これでもか～みたいな曲想になってしまっていました。

音楽も精密機械と同じで、実はしょっちゅう分解しないといけない。
分解して、掃除して、また組み立てての繰り返し。
それをしないでほっておくと、ちょっとしたきっかけで傾いた方向に、
どんどん進んで、今回みたいに力が入りすぎてしまったり、
反対に、抜けてばかりで何もない演奏になっていたり…。

いったん出来上がったかのように見えるものを壊すのは、
最初はとっても怖いものなんですが、
そのうち、それが当たり前になってきます。
そうすると、また奥が深くなってくるので、
楽しくなってくるんですね。

例えば、私はもうすでに何度も「ウィーン歌曲」を人の前で演奏していますが、
狙っているのは、自分が70歳くらいになった時の「ウィーン歌曲」です。
なので、毎回組み立てては、壊して、また1から組み立て手を繰り返しています。
今は、40歳代の私の寸法で作っていますが、
この先も、何度も壊して、また組み立てて、また壊してを繰り返したいと思っています。
「この前の演奏はどうだったかなぁ」なんて、全く考えていない。
毎回新しくておもしろいです。
20年先はどんな曲になっているかなぁって、ほんの少し想像して楽しんでいるところです。

今日は、昨日の気合いが一日持続していました。
朝から掃除、洗濯、料理とがんばり、
レッスンにドイツ語、帰宅後もなんだかんだとやってます。
明日もこうだといいけど！