Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

ムジークフェライン「ウィーンフィル・マーラー3番」4.5.2008とソースのワイン

2008年05月06日 10時17分49秒 | Weblog


5月4日の様子を。

なんとかあのシューベルトが使っていためがねも含めてみてほしいと思っていたので、朝からシューベルトの生家を訪れたりして、今日も強行スケジュールになってます。

11時からのウィーンフィルの演奏会に行ってきました。こまこま夫婦はバルコン2列目というとてもいい席でしたが、私は立ち見。それも売り切れなのでラッシュアワー状態の超満員。もう見ることは一切あきらめて、柱の後ろに場所を確保し、地べたに座って最後まで聴いていました。ここの立ち見は音があまりよくないので嫌いなんですが、今日はそれでも最初からなぜか涙が出て止まらないくらい、いい演奏でした。(上のこまこまさんが「あまりのすごさに途中でちょっとしんどくなった」と言っていたので、もしかしたら今日に限っては立ち見のほうがよかった?)

曲はマーラーの交響曲第3番のみ。1時間半の大作です。終楽章でメゾソプラノのソロと、合唱がはいります。今日はウィーン少年合唱団も歌うという豪華メンバーでした。

写真は終演後、他の席へ回って撮りました。中央の女性がソロを歌ったガランチャです。



さて、その後は、オペラ立ち見のお仲間Nさんと、最近どうもワインに目覚めたコニー、そしてこまこま夫婦の5人で、昨日同様安いチケットでワインを求めて出発しました。

当初、ブルゲンランド州まで行くつもりにしていたのですが、実際時刻表を調べてみるとつなぎがとても悪く、無理だと判断し、急きょバーデンをはじめとするテルメル(温泉)地域を回ることにしました。このあたりは、名前の通り温泉も出る地域で、観光もウィーンから日帰りで充分できるところです。あちこちにワインの村が立ち並び、そのどの村も、赤白両方のワインを作っています。

まず訪れたのはBad Voeslau (バード フェスラウ)という、ミネラルウオーターの会社もあるくらい、いい水で有名な町。
今日はお祭りでもないんでもないので、ドアも閉まった感じのワイン屋農家にふらっと入り、チャイムを鳴らす。若いお兄さんが出てきたので「すみません、ワインを試飲したいのですが、できますか?」と尋ねると、快く了解してくれました。
最初のワイン農家では、赤白合計8種類くらいを、5人がそれぞれグラスについでもらっての試飲。本当にまったく買わなくてもいいんだけど、なんにも買わないのは申しわけない気分になってしまうので気に入ったワインを1本買いました。
(だってこれだけの量を日本やウィーンで飲んだらいくら取られる?)

次のお店はホイリゲ営業中だったので、お昼ご飯にしました。ここはどの料理も本当においしくて、私が頼んだ「白アスパラをハムとチーズでくるんで唐揚げ」は、絶品。いままで白アスパラ美味しいとおもったことがなかったのですが、こんなに甘くて、風味のよいアスパラは初めて。感動物でした。

その後バスに乗ってSooss(ソース)という村へ行きました。ここは昔、うちの師匠につれていってもらった所で、中心になる道が1本あるだけで、あとは全部ワイン畑というような小さな町です。小さな村なのですがワインの質は上級で、知る人ぞ知る街なのです。

やはりお休み中のお店を訪ねて、ふらっと入り試飲をお願いしました。Plosという小さなお店でしたが、庭などが小ぎれいに整っています。5月末にホイリゲが再会するとのこと、たぶん料理も絶対美味しいと思いました。ここのワインはどのワインも強く主張はしないのですが、とてもエレガントで、まじめそうな作り手のおじさんの性格がそのままワインに出ている感じがしました。動向のN氏がとても気に入っていました。また最近ワインに目覚めたコニーも適確な感想を言って、おじさんと話をしていました。

その後は、営業中のホイリゲに入りましたが、お腹は一杯なのでワインだけ試飲したいといいました。すると、「席には座れないけど、カウンターで試飲ならOK。」とのこと。グラスに注いでもらった5種類のワインを皆で回しのみしましたが、いまいちだったので、ここはお礼だけいって後にしました。

次のワイン屋がとてもよかったです。アイスワインも置いていて、お店もきれいだったし、お兄さんとも話し弾んで、こまこまさんたちもここで数本買ってました。

その後は、あるホイリゲに入り、ワインだけでゆっくり夕暮を楽しみました。写真はそこでの1枚。こんな畑を見ながら飲めるなんて、最高です。そしてみんなの酔いも最高潮にきているので、話弾んですごかった。もう少しで畑に向かって叫びそうでした。



最後はもう一度営業中のホイリゲでご飯。感動物の「血のソーセージ」を食べ、大好きなぶどう酒「ミューラートゥルガウ」の美味しいワインに当たり(このブドウ出来不出来が激しいので美味しいのにあまり当たらないんです。でも当たったらめっちゃ美味しいんですよ)1本買って帰ってきました。
写真は夜のこまこまです。この頃の記憶があまりないと次の日言ってました。



料理やワインの写真も撮りたかったのですが、なぜかこの日はほとんど写真がありません。それだけ美味しかったということでしょうか…。帰るまでにもう一回行きたいなぁ!

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ヴァッハウ春のワイン祭り3.5.2008

2008年05月06日 06時53分55秒 | Weblog
5月3日の様子を。




前日の試飲会を終えて帰宅したのが夜中。寝たのは1時。起床朝の5時。ご飯炊いておにぎり作って、朝6時半には家を出ました。向かうはドナウ川沿いにあるメルクという街です。

昨日の試飲会はコニーが一緒でしたが、今日はこまこま夫婦に私、そしてクリスチャン君の4人で出かけました。オーストリア国鉄には「Einfach Raus Ticket」というのがあって、簡単に言えば「青春18」なんですが、28ユーロで5人まで一日乗り放題(ローカルに限る)という切符です。近郊はこれが以外といいです。

クリスチャン君は途中の駅から合流したのですが、その時、こまこま二人はすやすやおねむだったので、私たちは他の座席に座り、その後も静かに彼の日本語の宿題をやっていました。作文の宿題を「彼の意図を変えず、手伝ったとばれずに」直すのは、以外に難しいんです。

メルクの修道院は本当にきれいで、中にある図書館や教会は何度見ても飽きません。残念だったのはここから次の街へドナウ川クルーズで行くのですが、本数が少なく修道院をゆっくり見られなかったことでしょうか。(駆け足でした)

写真は修道院を横から見たところです。



これが修道院の中にある教会。




そして、修道院から見た景色です。



私たちはメルクから対岸のシュピッツという町へ船で移動しました。船が進むと風で寒いくらいでしたが、太陽の光できらきら光る川面は本当に見ていて気持ちいいし、周りの風景も見事です。山のすそにはワイン畑が広がり、川沿いにはアプリコットの木が並びます。

船からの景色1



船からの景色2




船からの景色3



さて、シュピッツをはじめヴァッハウ地方は、今日は春のワイン祭りです。なのでどのワイン農家でもお客さんのために試飲の準備をして待っていてくれます。
私たちはインフォメーションを頼りにシュピッツの街で8件だったか9件だったかのワイン農家を訪れました。

こんなブドウ畑の中を散歩しながらワイン農家を回りました。



途中お昼ご飯を食べたのですが、品数はないけど、それぞれはいい素材を丁寧に作ってあるランチビュッフェにしました。そしてワインを1本頼んだのですが、これも試飲に含まれますよということで無料。なんとまぁ太っ腹だこと!こんないい国は他に知りません。

ヴァッハウワインはオーストリアの中では一番日本でも有名ですが、上品で軽い白ワインが春の風によく似合います。しかしこの前のシュテッテンのことがあるので、あまり飲まないようにしようと思っていたのですが、やはり美味しさには勝てず、ガンガン飲んでいました。

その後、クレムスの駅に昔お世話になったホイリゲのご夫婦がいるので、ご挨拶だけでもと思って下車したら、デュルンシュタインと間違っていたようでタクシーで引き返したのですが、ホイリゲはもう閉まっていて、晩御飯を食べたお店に聞いたら、お年だということで息子さんの代に渡され、今はご夫婦で住んでいるけどそこではやっていないということでした。お店の人に事情を話し電話番号をもらいお電話しましたが留守のようでした。

実はこのホイリゲのご夫婦とは、昔友達と二人で街の中で飲んでいるときに意気投合し、もうちょっとで終電逃しそうな時に、駅まで案内して連れて行ってもらい、その上お店の自慢の玉ねぎケーキ(キッシュみたいなの)をすばやく暖め、もうそこに電車来てるぞ~という時に駅のホームで食べさせてもらったんです。その後一度だけお店に行ったのですが、あれからもう10年以上たっていますから、お歳になってお店を閉められたのはしかたないです。ご挨拶できなかったのがちょっと残念でしたが、お元気にしておられるようでよかったです。

ウィーンに着いたのは夜10時。それからクリスチャン君が帰る12時過ぎまで、こまこま夫婦のお土産チェコビールでもう一度盛り上がったのは言うまでもありません。










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ワイン試飲会2.5.2008

2008年05月06日 05時58分23秒 | Weblog
5月2日の様子を。

まず夕方6時にこまこま夫婦がウィーンに帰ってきました。チェコ2泊3日の旅も珍道中だったそうですが、メインは2番連続の演奏会。こまこまの旦那がドボルザークとかが大好きだそうで、その関係もあってプラハとなったようです。

今のプラハは私の昔の印象と違って、ブタペストよりずっと歩きやすく、治安もよかったそうです。確かに昔からプラハは特別ホテルの値段とかが高かった印象があります。観光&商売上手なんでしょう。なので、「観光客の為にもまずは治安から」という考えもブタペストより早いのかもしれないですね。

さて、夕方に帰国した二人を連れて、そのまま直行したのが、あのワインおじさんこと、シャイナストさんのホイリゲ。ここは、市電41番の終点沿いにあるホイリゲで、観光客は皆無?100%地元客という感じのホイリゲです。その1室をお借りして、おじさんのセレクトした白7本、赤5本、そして私のさしいれしたシュテッテンの赤1本、合計13種類のワインを試飲しました。

写真は私のワインの先生?通称シャイニーこと、シャイナストさん。



写真のようにみなさんがそれぞれ用紙をもらって、覆面で飲んだワインに点数をつけていきます。その合計をみながら進むんですが、人によって好みがありますから、1点から5点までばらばらです。



その上、おじさんの策略にやられて、自分の持ってきた赤ワインに最低点の1点をつけてしまった私。それから「シラーズというブドウは嫌いだから飲めない。」と言っていたのに、3点もつけてしまいました。まだまだ味覚はあいまいです。

でも、いくつかはブドウの種類を当てたり、お気に入りのワイン屋のワインがすぐわかった時はうれしかったです。

みんなで11人の参加。こまこま夫婦に、オペラによく行くNさん、よしこちゃん夫婦、ゆうこちゃん、よしこちゃんのお友達と、私のタンデム相手コニーというメンバーでしたが、なんの心配もなく盛り上がりました。

願わくば、おっちゃんがもうちょっとゆっくりのペースでやってくれたらよかったなぁ。味わってる暇なかったし…。


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