Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

音楽講習会事情

2007年01月20日 19時27分54秒 | Weblog
最近は大学でたら、院に行くか、留学するかというのが、音楽界隈の一般ジョーシキになりつつあるようです。もちろん他にも、オペラ団に入るとか、引き続きレッスンを受けるとかいろいろありますが。

で、今日は留学はしないけど、海外には行ってみたいという音大や芸大卒業生の心をくすぐる音楽講習会のお話。

ヨーロッパでは毎年夏に、講習会がよく行われます。歌手やピアニストなどは、6月いっぱいでシーズンが終了し時間ができます。また大学を引退した先生なども、こういった講習会に講師としてこられます。なかにはとてもメジャーな先生もいます。

私は今までに、何人かの著名な先生方の講習会を受けたとこがあります。それらは現地で申し込んで講習会費のみ支払うのでだいたい当時で10万円前後でした。でも日本から参加という人々は80万円くらい(~上限がいくらかはわからない)払っていました。もちろん飛行機代・宿泊費・添乗員・レッスン通訳まで込みで3週間程いるのですから、それくらいは仕方ありません。それにいきなり行っても先生とのコンタクトの撮り方や、アパート探しで疲れてしまうよりは、講習会に乗っかって行ったほうがいい場合もあります。

で、最近は日本からの手配会社もいろいろ工夫しているようで、実は今日、講習会案内が届いたのですが、よ~く読んでみると、ただの講習会だけでなく、いろいろ企画が(日本人向けだ!)あります。

一番のヒットは、
■ピアノとバイオリンのためのお子様コース(子供よりは、熱心なお母様向け?)55万円也。もちろん付き添いのお母様の費用は別です。

他にも、講習会で飽き足らない人に、
■個人レッスン3回、飛行機代別!で、ホテル・通訳など込みで25万円也。

■ヨーロッパでコンサートを!
■海外オペラ座での客演指揮者
■合唱団やオーケストラ用のヨーロッパ公演ツアーなど
これらは、時価です。

もちろんある程度お金を積めば、海外でオーケストラとコンサートができるというのは前々から聞いたことがあるけれど、こうおおっぴらに募集されたのでは、もうありがたみもありません。

私もウィーンで日本歌曲のコンサートを開きたいと思っていますが、こじんまりやろう・・・と思い直したところです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする