Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

バリアフリー

2006年09月10日 23時08分48秒 | Weblog
足は1.2倍くらいに腫れてます。でも痛みは昨日よりまし。ご心配をおかけしています。明日の朝、まだ腫れているようなら近所の整形外科に行ってきます。

さて、今日は休んでいた分、また朝から仕事。でも足が足なので、いつもなら5分で行ける所を20分かけて傘を杖にしてあるきました。

まず星田駅からしてエレベーターもなんにもないので、たいへんです。とってもアンバリアフリーなもんですから、階段の手すりにつかまって登るだけで疲れます。
でもここまでひどい歩き方をしていると、優先座席は必ず代わってもらえるので、助かります。

地下鉄はエレベーターがあってたすかりました。ホテルもOK。ホテルの聖歌隊は、歩くとお客さんにばれるので、立ち座りだけで仕事ができるように、まわりの人に助けてもらいました。ありがとうございました。もちろん喉はなんともないので歌は大丈夫。

地下道を歩いていて、2歳くらいの子供に抜かされた時はショックでしたね。
それに世の中バリアフリーといっても、大阪の地下道は、この速さで歩く私にとって長すぎる。そしてまっすぐに見えても軽い上りだったりするとしんどくって歩けなかったり…もっともっとバリアフリーにならないと!と今だけ真剣に思う。

でもその反面、普段見えない部分もあって、ふと見上げた御堂筋のぎんなんはもう実がなっていて、とてもきれいでした。それに年取って歩けなくなったらこのくらいの速さか…この速さで一日なにができるかなぁって。

7月救急車で運ばれた時も左の背中。バレエの稽古でくじいたのも左の足の指。
そして昨日やったのも左のふくらはぎ。足に塩まこうか?

それにしても、一番バリアフリーでないのは、我が家だった。
玄関から部屋までに、昨日の荷物、掃除機、ちらばった服、などなど数々の障害物を乗り越えないと移動ができない状況である。


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写真、ここでご覧ください

2006年09月10日 07時03分08秒 | Weblog
Pのあづみんさんが、昨日のブログで写真を掲載してくださいました。
ここでご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/azumin00/


今朝は、足は少しましです。みなさんご心配かけてすみません。
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感動のフィナーレでした!

2006年09月10日 00時40分20秒 | Weblog
朝6時半に起床。(歌だとありえない)9時前に会場入り。楽屋も開いてないのに、みなメイクに入っている。私はのんびりおにぎり食べて・・・
9時の楽屋入りでメイクを始める。10時メイク終了。ロビーで発声練習。そして11時半、本格的な写真撮影。ひとりひとりポーズして撮ってもらった。王子とのリフト写真もあったりする。

そして12時半に場当たり。そのままリハーサル。今回は影アナウンスもやってるので、そのままマイクの前に。「第3幕開演です。」としゃべったらそのまま舞台へ。というあわただしい進行で、リハーサルはリフトが飛べなかった。タイミングが悪くて、ぜんぜんだめ。(朝からタイミングよくてうまくいってたのになぁ)

そしてそのままあわただしく本番。
舞台はみなさん調子もよく、いい感じで進んでいく。「ああ、本番いい感じだなぁ」と頭の中で、本当に言葉で思った。

なのに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

第3幕が開き、私が椅子に座っている。継母さんが「明日は結婚式ね~」とシンデレラに寝返って、私にウェディングベールをあわせている。そしてお姉さん帰宅。ダンスの練習に行ってた帰りという設定。はに~のシンデレラがそのまま「4羽の白鳥」に巻き込まれる。踊りだしてすぐお客さんから拍手がでた。うれしかった。その時!左のふくらはぎがブチッと鈍い音を出して切れた。(と思った)でも白鳥は止まらない。なんとかして最後まで踊らないと、そしてお客さんにばれないようにしないと…
それだけを思って、あとの芝居も少し自分で変えながらなんとか舞台袖にひっこんだ。と同時に倒れた。「足がブチッと切れました。歩けない!」なんで?できすぎじゃん!そんなドラマみたいな!
目の前真っ暗。「リフトができない。どうしよう。」「もしかしたら後半出られない。」って。

抱きかかえてくれる王子。本当に青春ドラマみたいだった。一生懸命足をさすってくれる。みんなの心配そうな顔。そして抱えられて楽屋へ。

お手伝いにきてくださっていた他のバレエの先生が、足を見てくださり、マッサージ。肉離れじゃなくって、たぶんちょっとしたこむら返りみたいなものだと思うと。でも痛い。まっすぐ立てない。普通に歩けない。こんなんでどうやってリフト?歩く事だってできないのに!

時間は刻一刻とせまってくる。まだ衣装も変えていない。靴も脱いだまま。汗は止まらない。あわてて準備をして舞台袖にスタンバイ。できない、出られないは考えたくなかった。ここで私が出なかったら、舞台おしまいだもん。
とにかくいつものおまじない「できる。とべる。大丈夫。私はシンデレラだから!」

出番が来て、王子が舞台中央に板付き。私は袖から。その時、舞台の真ん中にいる王子の元へ、喜びいっぱいで向かうシンデレラだけでいようと思って、最初の一歩を踏み出した。「痛い!」でも歩く。笑顔で。なんとしてでもたどり着かないといけないのだから。

そして歌。歌詞に「だいじょうぶ、きっと。あなたならかなうわ。」というのがある。自分で考えた歌詞だけど、歌いながら泣きそうになった。そして言い聞かせた。「だいじょうぶ。絶対にできる。」

王子が迎えにきてくれ、二人だけのシーン。一番ロマンティックでなければいけない。そしてリフト。何も考えなかった。ただ、王子がなんとかしてくれると思って気持ちでたよった。「普段は自分でなんとかしようとしていたけど、かえってそれがよかったのかもしれない。」(と、じゅんなさん談)
リフトの瞬間、会場からどよめきと拍手。(よく持ち上げたという王子への賞賛?)今までの中でもうまく行った方にはいると思う。ワルツも、早いステップもなんとか足の痛いのを隠して、最後まで踊り、歌いきった。

今まで歌のコンサートではほとんど泣いたことがない。(泣いてもちょろっとだけ)だって、仕事だからうまくいってあたりまえみたいになっている。でも、じゅんなさんが、舞台がはねたあと、歩けない私のほうへ来てくれたときは本気で泣きました。短期間だったけど、今まで稽古の苦労と、いろいろな問題や、そして本番での事故。すべてを乗り越えて舞台に支障をきたすことなく、やり終えた感動で涙がとまりませんでした。

すべてにおいて、感動のフィナーレでした。
すごい筋書きを神様は用意しておいてくれました。肉離れがなければ素直に飛べなくてリフトを失敗していたかもしれません。影アナと、すでに筋肉疲労を起こしていたので、気持ちも集中できなかったかもしれません。

もちろん、アナウンス時に身体が冷える対策をしなかった、バレエ素人の私が悪いんです。時間がなくて準備運動もいつものようにできなかった私が悪いんです。

昨日、「なんでもいいから飛ばせて!」と書いたのが一番悪かったのかも…

たくさんの方に来ていただきました。プレゼントもありがとう。
すでに「感動しました。」「あんなに白鳥がぴたっとそろっているとは思いませんでした。」「思わずリフトで拍手しました。」「一番いい笑顔だった。」「ステキでした。」「シンデレラにしか見えなかった。」などなど、うれしい感想もらいました。本当にありがとうございました!

本当に楽しい1ヶ月でした。そして私の中に「今これが夢かなうのなら、他になにができるだろう?」という新しい夢や意欲が出てきたのが一番うれしいです。
きっかけを下さったバレエの先生や、じゅんなさんに、そして最後までサポートしてくれた王子とそのご家族、先生方、保護者の皆さん、そして急な怪我に対応してくださったあづみんさん、みなさんに感謝します。ありがとうございました。

人生のとてもステキな思い出ができました。(すぐに記憶がなくなる私ですが、これはいつもまでも鮮明に残っていて欲しいと思います。)


コメント (10)
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