デンマーク人について

昨日デンマーク人の印象のことを書いたが、今日はもう少しデンマーク人に
ついて書いてみようと思います。

誤解を恐れずにいくつか彼らの特徴を挙げてみると、
１．非常に合理的な人達である
２．お酒好き、パーティー好きな人達である
３．手作業に優れた人達である
というのが浮かぶ。

非常に合理的というのは、まず人口の少なさが背景にあり、政府での決定や
決定したことの実行までが迅速であること、自然環境の厳しさにより生活する
ことに対してシビアであること、日本人のような義理人情というような考え方
がなく、個人主義に徹していることなどがあると思う。
それゆえ、「冷たい・・・」と感じてしまうこともたびたびだ。
もちろん、アメリカ人やラテン系の人たちのように目が合うとにっこりしたり
することもない。そんなことは合理的じゃないのだから。

しかし、彼らは実は陽気なのだ、お酒を飲むと。
寒いせいか、彼らはものすごくたくさん飲み、しかも長い時間飲める。
ホームパーティーはいつも行われていて、招待したりされたりして、休日を
楽しく過ごす。
スウェーデンに比べるとお酒に関して寛容であるので、よくスウェーデン人が
デンマークにお酒を買いに来たりする。（デンマーク人は税金が安いので、
ドイツにお買い物ツアーに行ったりするのだけど。）

そして私が感銘を受けているのは、彼らの手先の器用さ、作るもののすばらしさ。
アンデルセンも実は切り絵の天才なのだけど、デンマーク人は誕生日やクリスマス
に自作の切り絵をプレゼントしたりする。編み物も本当に上手、服作りも上手
である。デンマークにはそういう手作りのためのお店が各街に必ずあり、ありと
あらゆるものをそろえている。

日本人が外へ外へ、街へ、自分以外へと向かっているように見えるのだけど、
デンマーク人は全く逆。内へ内へと向かう習性のようである。