7月28日火曜日、サマーハウス4日目は盛りだくさんでした。まずは、スナボーに行き(サマーハウスのある町から行くと都会に見える)、この地域の確か3大ミュージアムのひとつ、大きな煙突が目印の屋根の瓦工場見学に行きました。ここは景色はよかったけれど、現在は稼動していない工場で、かといってさまざまな展示があるわけでもなく、どうしてここがマストだという博物館なのか、不思議~な気持ちで早々に切り上げました。
子ども達はお庭で虫やカニ取り。
ショウミーが持っているのが小さなかわいい蛙
次は子ども達が楽しみにしていたホステルへ。ここはダンホステルDanhostelといい、家族で泊まれるホステルなのですが(デンマークのあちこちにあります)、お庭を開放していて(有料)、宿泊以外の人でも遊べるようになっています。このスナボーのホステルは「鼻熊(デンマーク語では鼻熊というのですが、日本語では何でしょうね?)」と遊べるというのが売りで、子ども達はそれを楽しみにしていたのでした。
さて、その鼻熊と遊ぶ時間が決まっているということで、私たちは持参のランチを食べ、そのあと、庭に置かれた卓球台でダブルスとシングルスで試合をして待っていました。盛り上がっている間に、ホステルの人が呼びに来てくれて、いざ鼻熊の柵の中に・・・。子ども達は最初こわごわと座っていましたが、でもだんだん鼻熊に背中に乗られたりして慣れてきたようでした。
子どもたちが楽しんだ後は、次は大人の時間ということで、スナボー城の見学に行くために町に戻ります。スナボー城の前には港があるのですが、着くと、なんだか白と金がまぶしい、ちょっと見たことがないような船が停泊していました。水兵さんが重々しく船のタラップのところで、警護しています。「確か、王室が近くに滞在しているから、王室の船だと思う」と夫が言い出し、船首にデンマーク国旗がはためいているのを見て、納得。近くのグロステン城Graasten Slotに王室の一家が夏の間数週間滞在しているそうで、移動の際は必ずこの船を使うということです。思いがけず初めてこの船を見られてちょっと幸運でした。
スナボー城は現在ミュージアムになっており、中でもクリスチャン2世が幽閉されていた城ですので、その展示の部屋があります。クリスチャン2世は本当にドラマティックな人生を送った王で、1520年、スウェーデンの有力貴族らが多数殺された「ストックホルムの虐殺」などで有名ですが、貴族を憎み、市民を中心とするオランダ流の国作りを目指していたクリスチャン2世は、最終的には1532年、おじのフレゼリク1世により、17年間もこのスナボー城に幽閉されてしまいます。
幽閉されたクリスチャン2世は狭い部屋の中であまりにも退屈で、テーブルの周りをぐるぐる回っており、その際、テーブルに親指の爪で傷をつけ、それが長い年月に深い溝となったという伝説があり、そのテーブルが展示されていました。真偽のほどはわかりませんが、一度見てみたかったので、なるほど、これかと思いました。思っていたより小さなテーブルでしたが、溝は思っていたよりも深かったです。
このミュージアムは他にもこのスナユランの歴史や、デンマークの参加した戦争の歴史の展示が行われています。私にとっては受験のために何度も勉強したあたりの展示、たとえば、スカムリングの丘の集会や自由憲法を求めて市民達が行進した1848年のカシーノ劇場への行進、1949年の憲法制定のための議会の絵などが展示してあり、なるほど、こういう感じだったのねと思いました。もっとその雰囲気に浸ってみたかったのですが、ちょうど閉館時間となり、最後の第二次世界大戦に至るまでの戦争の展示は駆け足で通り過ぎることになってしまい、本当に残念でした。
スカムリングの丘集会
そして、閉館時間と同時にその日始まったのが、Ringrindningリングレーニングというもので、中世の時代からの騎士達のスポーツというようなものでしょうか、走っている馬上から槍の先で、吊るされているリングを取るというものです。日本にも流鏑馬がありますが、それに共通しているものだと思います。
けっこう間近でぎりぎりのところで見学するので、始まりを告げるラッパの音の後、馬の走る音と巻き起こる風とともに騎士(の格好をした人)達がするどい目つきでリングを見つめている様はどきどきします。そして、チャリンという金属音とともに騎士がリング取りに成功すると、観客達が拍手をするのでした。この騎士達はおじいちゃんからおじさん、若い娘さん達の4人で構成されており、彼らはこの伝統を引き継いでいるファミリーだそうです。ときどき練習して、この夏の数回のイベントに備えているのかな?
デンマークの夏の楽しいところは、こうしたイベントが町々で開催されることです。そんなに大規模ではないけれど、観光客を十分に楽しませてくれるイベントがあちこちで開催され、ごく気軽に、ふらりと参加することができます。こういうところは、人口が多すぎる日本では難しいでしょうね。その代わり、もっと大々的なイベントができるのかもしれませんが・・・。
帰りはアイスクリームを食べて、一日を満喫した気持ちでサマーハウスに戻った4日目でした。
スナボーの町並み。翌日行くドイツのフレンズボーと似ています。
子ども達はお庭で虫やカニ取り。
ショウミーが持っているのが小さなかわいい蛙
次は子ども達が楽しみにしていたホステルへ。ここはダンホステルDanhostelといい、家族で泊まれるホステルなのですが(デンマークのあちこちにあります)、お庭を開放していて(有料)、宿泊以外の人でも遊べるようになっています。このスナボーのホステルは「鼻熊(デンマーク語では鼻熊というのですが、日本語では何でしょうね?)」と遊べるというのが売りで、子ども達はそれを楽しみにしていたのでした。
さて、その鼻熊と遊ぶ時間が決まっているということで、私たちは持参のランチを食べ、そのあと、庭に置かれた卓球台でダブルスとシングルスで試合をして待っていました。盛り上がっている間に、ホステルの人が呼びに来てくれて、いざ鼻熊の柵の中に・・・。子ども達は最初こわごわと座っていましたが、でもだんだん鼻熊に背中に乗られたりして慣れてきたようでした。
子どもたちが楽しんだ後は、次は大人の時間ということで、スナボー城の見学に行くために町に戻ります。スナボー城の前には港があるのですが、着くと、なんだか白と金がまぶしい、ちょっと見たことがないような船が停泊していました。水兵さんが重々しく船のタラップのところで、警護しています。「確か、王室が近くに滞在しているから、王室の船だと思う」と夫が言い出し、船首にデンマーク国旗がはためいているのを見て、納得。近くのグロステン城Graasten Slotに王室の一家が夏の間数週間滞在しているそうで、移動の際は必ずこの船を使うということです。思いがけず初めてこの船を見られてちょっと幸運でした。
スナボー城は現在ミュージアムになっており、中でもクリスチャン2世が幽閉されていた城ですので、その展示の部屋があります。クリスチャン2世は本当にドラマティックな人生を送った王で、1520年、スウェーデンの有力貴族らが多数殺された「ストックホルムの虐殺」などで有名ですが、貴族を憎み、市民を中心とするオランダ流の国作りを目指していたクリスチャン2世は、最終的には1532年、おじのフレゼリク1世により、17年間もこのスナボー城に幽閉されてしまいます。
幽閉されたクリスチャン2世は狭い部屋の中であまりにも退屈で、テーブルの周りをぐるぐる回っており、その際、テーブルに親指の爪で傷をつけ、それが長い年月に深い溝となったという伝説があり、そのテーブルが展示されていました。真偽のほどはわかりませんが、一度見てみたかったので、なるほど、これかと思いました。思っていたより小さなテーブルでしたが、溝は思っていたよりも深かったです。
このミュージアムは他にもこのスナユランの歴史や、デンマークの参加した戦争の歴史の展示が行われています。私にとっては受験のために何度も勉強したあたりの展示、たとえば、スカムリングの丘の集会や自由憲法を求めて市民達が行進した1848年のカシーノ劇場への行進、1949年の憲法制定のための議会の絵などが展示してあり、なるほど、こういう感じだったのねと思いました。もっとその雰囲気に浸ってみたかったのですが、ちょうど閉館時間となり、最後の第二次世界大戦に至るまでの戦争の展示は駆け足で通り過ぎることになってしまい、本当に残念でした。
スカムリングの丘集会
そして、閉館時間と同時にその日始まったのが、Ringrindningリングレーニングというもので、中世の時代からの騎士達のスポーツというようなものでしょうか、走っている馬上から槍の先で、吊るされているリングを取るというものです。日本にも流鏑馬がありますが、それに共通しているものだと思います。
けっこう間近でぎりぎりのところで見学するので、始まりを告げるラッパの音の後、馬の走る音と巻き起こる風とともに騎士(の格好をした人)達がするどい目つきでリングを見つめている様はどきどきします。そして、チャリンという金属音とともに騎士がリング取りに成功すると、観客達が拍手をするのでした。この騎士達はおじいちゃんからおじさん、若い娘さん達の4人で構成されており、彼らはこの伝統を引き継いでいるファミリーだそうです。ときどき練習して、この夏の数回のイベントに備えているのかな?
デンマークの夏の楽しいところは、こうしたイベントが町々で開催されることです。そんなに大規模ではないけれど、観光客を十分に楽しませてくれるイベントがあちこちで開催され、ごく気軽に、ふらりと参加することができます。こういうところは、人口が多すぎる日本では難しいでしょうね。その代わり、もっと大々的なイベントができるのかもしれませんが・・・。
帰りはアイスクリームを食べて、一日を満喫した気持ちでサマーハウスに戻った4日目でした。
スナボーの町並み。翌日行くドイツのフレンズボーと似ています。
私も爪のあとに興味が出ました^^
アドレスを教えていただいてありがとうございました。早速長文を送ってしまってすません^^;
また、こちらをきっかけにelsさんのブログも読ませていただくようになり、先日進路について色々と教えていただきました。
ハーフキッズさんのブログから広がったことで、本当に有り難く思っています。
この場をお借りして御礼申し上げます。
いえいえ、elsさんのことは私にお礼を言わなくていいですよ。
いろいろ教えていただけたようでよかったですね。
では明日からまたデンマーク行ってきます!