民主主義にもいろいろあるようですが(日本も民主主義でしたっけね)、デンマークは投票率の高さ、各種団体を通じての個人の意見の反映のしやすさ、国民投票、こじんまりとした国家であることなどから、非常に民主主義の発達した国であるといえます。
それゆえにある意味で社会主義的ともいえるほどの平等国家が成り立っており、デンマーク人の圧倒的多数が中産階級と認識しているようです。
私が初めてデンマークに行ったときに非常に印象的だったことが、貧しい人がいない、ホームレスがいないということでした。たまたまNYから行ったので、街中でホームレスを見慣れてしまっていた私には特に驚きでした。それだけ社会的分配ができており、貧しい人を生まないような社会的システムができあがっています。
税の分配という問題は非常に難しく、ともすれば不平等になりがちですが、デンマーク人は医療の無料化、高齢者のケアの無料化、学校の無料化などから、自分達の国の税制に少々文句をつけつつも、満足度が高いようです。
日本人の私からすれば非常に発達した社会に見え、感嘆したものです。が、デンマークを知るにつれ、食べることに困らないにしても、やはり低所得者には厳しいものがあるのは日本と同様かなと思うようになってきました。
ある家に立ち寄ったときに、家具がなくてびっくりしたことがあります。小さな、家族がぎりぎりのスペースを確保した家の中には、家具は最小限しかありませんでした。それも有名な家具で名高いデンマークとは思えないような、古ぼけたソファやセンターテーブルが置かれてあるだけのリビングで、ダイニングテーブルは持っていませんでした。当たり前のことだったのかもしれませんが、デンマークはみんな素敵な暮らしをしているかのようなイメージだったので、いろいろな人が、いろいろな生活ぶりの人がいるということを改めて思ったものでした。
にしてもやはり、ホームレスのいない国であることは間違いはないようです。今後もこの水準を守れるかどうかがデンマークの課題で、最近の厳しくなりつつある移民政策も、こういったデンマーク人の危惧からも来ているのだろうと思いますが、非常に興味深いデンマークの政治、これからもっと私も勉強してみたいと思っています。
それゆえにある意味で社会主義的ともいえるほどの平等国家が成り立っており、デンマーク人の圧倒的多数が中産階級と認識しているようです。
私が初めてデンマークに行ったときに非常に印象的だったことが、貧しい人がいない、ホームレスがいないということでした。たまたまNYから行ったので、街中でホームレスを見慣れてしまっていた私には特に驚きでした。それだけ社会的分配ができており、貧しい人を生まないような社会的システムができあがっています。
税の分配という問題は非常に難しく、ともすれば不平等になりがちですが、デンマーク人は医療の無料化、高齢者のケアの無料化、学校の無料化などから、自分達の国の税制に少々文句をつけつつも、満足度が高いようです。
日本人の私からすれば非常に発達した社会に見え、感嘆したものです。が、デンマークを知るにつれ、食べることに困らないにしても、やはり低所得者には厳しいものがあるのは日本と同様かなと思うようになってきました。
ある家に立ち寄ったときに、家具がなくてびっくりしたことがあります。小さな、家族がぎりぎりのスペースを確保した家の中には、家具は最小限しかありませんでした。それも有名な家具で名高いデンマークとは思えないような、古ぼけたソファやセンターテーブルが置かれてあるだけのリビングで、ダイニングテーブルは持っていませんでした。当たり前のことだったのかもしれませんが、デンマークはみんな素敵な暮らしをしているかのようなイメージだったので、いろいろな人が、いろいろな生活ぶりの人がいるということを改めて思ったものでした。
にしてもやはり、ホームレスのいない国であることは間違いはないようです。今後もこの水準を守れるかどうかがデンマークの課題で、最近の厳しくなりつつある移民政策も、こういったデンマーク人の危惧からも来ているのだろうと思いますが、非常に興味深いデンマークの政治、これからもっと私も勉強してみたいと思っています。
「世界一幸せな国」の調査結果ですが、これはその調査ではそう出たということだと受け止めています。ですからその通りであり、たかが調査でもあるということです。ただデンマークやデンマーク人に触れていて、なんとなくこの調査が当てはまる一面は感じています。
確かに税金が高いことで企業が本社を他国に移したりすることはあるようですね。でも他の調査ではコペンハーゲンが最もビジネス参入したい(しやすい)街に選ばれているのはどういうことなのでしょうね。ちょっと私も経済にうとく、わかっておりません。
「北欧モデル」についてもまだ私は正確な理解がなく、自分の意見を持つに至ってませんので、申し訳ないのですが、masaさんの疑問にはお答えできず、です。
さて、純ジャパというのがどういった定義なのかわかりませんが(かなりの数の日本人は韓国人だったり中国人だったりしたようですね、明治のころまで)、このブログはデンマークのいい部分を書きたいという趣旨で始めています。どこの国も、良悪両方を備え、単純に理解できるようなものではないということはふまえていますが、あえて私が個人的にデンマークについてよいと思うことを書いております。
ですし、ホームレスがいないというのはありえないのでは? デンマークに行ったことが無い人間に言う資格は無いという感じかもしれませんが、フランスやイギリスでは東欧やアフリカ諸国からの移民が増加して社会問題になっているといいますし、デンマークにも無縁の問題とはいえないのではないかと思います。
蛇足ですが、このブログではデンマーク(その他先進国)と日本を比較してやけに日本をけなすという論調が多い気がします。無視すればいいのでしょうが、純ジャパの人間としてはどうしても書かずにはいられませんでした。
ですが、犯罪の発生率が日本の4倍(http://www.pubanzen.mofa.go.jp/manual/denmark.html)
であるとか、自殺率も低いというわけではない(英国の約2倍http://www.nli-research.co.jp/doc/li0508a.pdf)など、本当に世界一幸せな国家なのか?という疑問を持ってしまいます。
そもそも高福祉ということは税金も高いわけで、税金が高ければ企業は海外に逃げていってしまうんじゃないでしょうか?。デンマークと同じくEUに加盟している東欧の国々には人件費も安く、法人税率も低い国も多くあるのでそちらに移っていってしまうのでは。少なくとも外国の企業がデンマークに工場を建てようと思うことは無いと思います。
税負担が重ければ消費意欲も低下してしまうでしょうし、「税金が高い」というのは経済にとっていいことはほとんど無い気がします。
思うに「高負担高福祉」が成立するのは、経済が成長しているか、資源が豊富かどちらかの国しか不可能だと考えます。
デンマークのような「北欧モデル」というのは本当に機能しているのでしょうか?もし機能しているとすればどういう理由からでしょうか?
デンマークにも演技をしているホームレスの人がいるのは知りませんでした。どこにでもそういう人がいるのですね。さすがに日本にはいないように見えるけど・・・。
しかもそんなに稼げるなんてびっくりです。
NYで私はお金をあげたことがないけど、あげている人を見ても小銭で本当にパンにありつけるかどうかというような金額にしかならないように見えました。デンマークの人はたくさんお金をあげるのかしら?
Kanaheiさん、
マフィアというのが本当ならなかなか恐い話ですね。89年の東欧の崩壊のあと、私が93年にヨーロッパに行ったとき、すでに東欧の人々の流出が始まっていたりちょっと恐い話が聞かれたりしているのですけど、今はいっそういろいろなことが組織化されたりしてもっと恐い方向に行っているのかなと思いました。
こういう貧困と犯罪の連鎖はなかなか解決するのは難しいのでしょう。
タイの北部の女性の話も同様に日本やタイ国内でそういう目に合っていたりもして、同じ女性としては心の痛む話ですね。
デンマークのホームレス新聞は見たことがありませんが(何が書いてあるんだろう?)、日本でのものとは違うようですね。
デンマークのストロイエなどで物乞いをしている人の大半は東欧などからの不法滞在者だそうです。(もちろん中にはいかにも偽装物乞いの人もいますが…)
彼らの多くはマフィアに雇われて、というか拘束され、道ばたで物乞いをしたり、アコーディオンを弾いたり、空き缶を集めてデポジットで稼いだりしています。で、その売り上げというのはマフィアに献上しなければならないので、手元に残るものはほとんどありません。逃げれば殺されるし、逃げる場所もない、不法滞在なので病気になってもデンマークの医療を受けることもできなければ、強制送還されても国のマフィアの元に帰されるだけ、という。女性の場合これがまた売春組織に売られ(一人100万円ほど)、その100万分を稼いだ頃またマフィアが迎えに来て、「使えなくなる」まで別の売春組織に売られ続けるのだそうです。
デンマークとしてはそういう人達に福祉を与える余裕もないし、与えても結局はマフィアを肥やすだけ、しかもデンマークみたいな小国ではあの巨大なマフィア組織に立ち向かえる組織も資金もない(米のFBIとかはマフィア捜索の一環として、そういう女性などを保護して情報を得たりもしているようですけど)。結局は放っておくことしかできないんですよね。
道ばたの彼らの身の上を思えば、少しばかりお金をあげたい気持ちにもなるのですが、それでは問題の根本解決にはならないし…で、そういう人を見かけるたびに悩みます。
*ちなみにホームレス新聞、デンマーク語ではそのままHejmmeloesavisです。
そんな話を聞くと、ホームレスを見かけても「これも演技か?」なんて思ってしまいます。。
純粋に住む場所がなく路上で暮らしている人という意味ではデンマークではいないと思いますが、デンマークではそういうシェルターに確実に住むことができるようなのが、さすが福祉国と思いました。
そのシェルターを出て生活できるところまで行くのが、本当のホームレス対策なのでしょうね、きっと。
ちなみにNYのホームレスはかなりの数に上ることは上るようですが、聞いたところによると半分以上(もっと?)は演技をしていて、実は普通の生活をしているそうです。さすがパフォーマンスの国・・・・!
びっくりするのは、「ホームレス新聞どうですかー?」と売って歩いてる自称ホームレスの人達、本当にホームレスである必要があるの?というほど、まだ若くて元気そうで、こぎれいな格好の人もいるんですよね。福祉の国のホームレスだからでしょうか…。