デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

11月の旅行 御殿場方面

2008-12-20 02:40:46 | 日記

 
 このところショウミーの土日のサッカーなどで、なかなか旅行に行くことができなかったのですが、やっと御殿場方面への旅行が実現しました。(といっても、11月の話でもう古いのですが。)

 上の写真は宿泊した時之栖のイルミネーションです。ここは友人情報によると、関東一といわれているほど、イルミネーションが有名だそうです。確かに光のトンネルはすごーく長くて、おとぎの国でも歩いているような感じでした。

 さて、今回の旅行は、ハイキング&ハイキング、そしてスケートというものになりました。子ども達が大きくなってきたので、今までできなかったようなアクティビティができるようになりました。

          
          こどもの国の溶岩の遊び場

         
          芦ノ湖に向かうハイキング中

          
          疲れたけれど、こんな景色が!

          
          さらにモグラの穴でいっぱいの芝生のところでスナックタイム

 3連休だったのですが、こどもの国も芦ノ湖へのハイキングもほとんど人がいなくて、快適でした。こどもの国は広大な土地に作られていて、その中をけっこう歩かされます。が、体験型の遊び場、動物のえさやりやモルモットの抱っこ、手づくりコーナー(竹とんぼを本当に木から作ってみました。見かねた指導のおじさんが半分くらい手伝ってくれたけど・・・。でも自分で作るなんて楽しかった!)など充実していて、とてもよかったです。

          

 今回は今までなかなか行けていなかった、仙石原の秋のすすき野原をぜひ見たかったのですが、それもちょうど見られました。夕日にすすきの穂が照らされている様子はなかなか幻想的で素敵。でもここはけっこう人が多かったです。

 そして、時之栖でスケートリンクがオープンしており、ジジが初めてスケートにチャレンジしました。このスケートリンクは実は氷ではなく、樹脂の板でできています。滑り心地は氷とはちょっと違っていますが、転んだときに氷のように冷たくないのが初心者には嬉しい・・・。

 4歳のジジはリンクに立って少しすると、事の重大さに気づいたらしく、休むと言い出しました。やはり小さすぎてだめかなと思いつつ、ジュースなど飲んでいましたが、すぐにまた「やっぱりやる」と言い出すと、あとはずっと滑って(正しくは歩いて)いました。スケート靴の重さにもめげず、ひたすら楽しく楽しくリンクを回っていました。

 問題は私で、昔は前に行くくらいは滑れたのに、なんと全く滑れず・・・。それでもなんとか滑れるようになりたいと思って、ぐるぐる回っていたのですが、頭の中でこつを思い出しても、身体がついていかないのです。あげくに大きなしりもちをついてしまい、そのとき、軽い脳しんとう状態・・・。とても痛かったのですが、そのとき、向こうのほうから「大丈夫ー?」とのジジの声。それで終わりかと思ったら、遠いのに、わざわざこちらに助けに来てくれました。

 すでに世代交代???お尻と同時に頭も痛くて、これ以上続けるのは危険!!と判断し、リンクを離れ、そしてもう若くはないんだから、こういうスポーツを無理にがんばったりするとかえって危険なんだなと思い至りました。もともとスポーツをやっているような人はともかく、運動オンチの私はストレッチなどで無理なく身体を動かし、スポーツなどはそろそろ子ども達にお任せして、おとなしく見学してるほうがよさそうです。ちょっとショックだけど・・・。

          
          これまた誰もいないスケートリンク。
          でもオープンのときは荒川静香さんが来たそうです。

ハンマースホイ展

2008-12-20 00:52:41 | デンマーク 映画・芸術関係
 12月の始めに国立西洋美術館の「ハンマースホイ展」に行ってきました。一人で絵を見に行くのも新鮮、そして上野の公園の紅葉に一人で浸るのも新鮮、なんだか気持ちのいい解放感があり、私にとって新しい楽しみ発見、という日にもなりました。これからはたまに一人で芸術鑑賞に出かけよう!と思います。

 さて、このデンマークの画家、ヴィルヘルム・ハンマースホイ(ハマースホイ)Vilhelm Hanmmershoiですが、実際に見るまではそのよさをわかりませんでした。デンマークの有名な画家ということで一応見ておこうと思ったのですが、実際に見てみると、こんな画家がいたんだ、ととても嬉しくなりました。

 ハンマースホイをうまく言葉で伝えるのは難しいのですが、彼の絵を見ていると自分がその場面に入り込んでいくという不思議さがあります。まるで3Dの世界のように、自分がそこに立っているような錯覚に陥ります。普通は描く人が何かを伝えようと、絵に何かしらの表情がつくものですが、ハンマースホイの絵にはそれが全くないのです。不思議な無の世界で、ずっと見ていると、なんだかそこに登場している彼の妻イーダのカップを置く音が聞こえたような、窓の外のガラス越しの人の話し声が聞こえたような、家事をするイーダの衣擦れの音が聞こえたような、そんな感覚を持ってしまいます。

 その絵の誰もいない室内、窓から差す光、キャンドルの光、シンプルな家具などが、とてもデンマーク的だとも思いました。最近作られた家にはないけれど、古くからの家、古い義母のアパートにはある静けさ、しんとした、落ち着いた静けさが、ハンマースホイの絵から伝わってきます。私が特に気に入った絵のうちの1枚、「2本の蝋燭」などはまさにその空気、雰囲気が伝わり、冬のデンマークそのものの感じがしました。

 そういったものが妙に心を落ち着かせてくれます。孤独感といえば孤独感なのですが、一人ヒュッゲの感覚で、やたらと癒されるのです。

 今まで家に掛けるなら抽象画がいいと思ってきたのですが、初めて、このハンマースホイの絵なら家に欲しい、と思いました。色が抑えてあるせいか、妙な描きこみがなにせいか、一緒に生活のできて飽きのこない絵です。もちろん、買えるわけもないですが・・・(笑)。

 このように、ハンマースホイの絵が一度に集められて見られたことは、幸運だったと思います。今まで私は知りませんでしたが、の絵はものすごく評価が高いらしく、近年、世界中で展覧会が開かれています。こんなデンマークのすばらしい画家がいる、と思い、なんだか嬉しい気持ちになりました。

国立西洋美術館 ハンマースホイ展