デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

当方デンマーク人男性、歯のモデルいたします!?

2008-12-03 16:48:58 | デンマーク人
 治療のため、今朝は予約をしていた歯医者さんに行きました。一家でお世話になっている歯医者さんなのですが、おはようございますと挨拶すると、心なしか担当の歯医者さんがぴかぴかの笑顔で迎えてくれました。

 すぐに診察室に来たその歯医者さん、開口一番、「今日はご主人の歯のレントゲンを見せてあげますよ~」と言います。傍らの衛生士さんがこれまた笑顔で、「最近は先生はいつも他の患者さんにも、これが治療の写真ですっていつもご主人のを見せているんですよ」と笑顔。そしていそいそと小さなレントゲン写真を持ってきて、早速、見せてくれました。

 確かに素人目に見ても、根っこの治療がきれいに行われた歯のレントゲンで、しかも夫の名前が書かれています。歯医者さんは一冊の分厚い本(図鑑のような)を持ってきて、私にあれこれ説明をしてくれました。この先生は説明がとっても好きで、しかもいつも専門用語で、まるで私が歯の研究者でもあるような感じで、丁寧に説明してくれたり、歯と全身の健康について話してくれます。(ちなみに、デンマークにキリスト教を導入したハラール青歯王は、確かに虫歯で歯が青みがかった可能性もあるだとうとのことです。)

 その本を書いている一人、なんとかというスウェーデンの歯の研究者がこの前、私たちのそのかかりつけの歯医者さんのところに来て、夫の治療後のレントゲンを見たところ、絶賛していたそうです。それだけきれいに治療ができているのですが、なぜそんなに私たちの歯医者さんが嬉しそうかというと、ちょっと興味深い説明をしてくれました。

 それは、欧米人(詳しくは人種によって、違うのかも)と日本人の歯の違いについてです。欧米人は歯が細長く、そして根の部分も細く長いそうです。対して、日本人の歯は、比較的四角っぽい形をしており、根も短いそう。まるで体型と同じだそうです。そのため、欧米で抜歯をする器具はありとあらゆるものがあるそうですが、日本の場合、抜歯の道具はひとつでほぼ足りてしまうそう(多分、ペンチ?)。

 これまでその歯医者さんは多くの患者さんの根の治療をしてきたわけですが、どうもそういった本とは何かが違うと思っていたそうです。そこに飛び込んできたデンマーク人の夫の歯を治療してレントゲンを見てみると、まさにテキスト通りの美しい治療!というわけで、歯医者さんは達成感を初めて感じたわけでした。そして、夫の歯のレントゲンが、モデルとして扱われるに至ったのでした。

 色や体型だけでなく、歯まで人種によって違うとは面白いと思います。歯の根っこが何本に分かれているかも、人種によって違うそうです。そういう人種の違いを研究したら、その人種のルーツなどもわかって面白いでしょうね。

 しっかりレクチャーを受けたあと、いよいよ私の治療が始まったのですが、始まる前、自分の歯のレントゲンを見て、まるで私の体型を見ているようで、かなりがっかりしてしまいました。確かに夫の歯のレントゲンはモデルができるかも・・・。