デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

最近あった小話いくつか

2008-01-21 10:49:51 | 日記
 暮れにお墓参りに行ったときに、時間が余り、すぐ上にある私の卒園した幼稚園に行ってみました。相当な年月がたっているにも関わらず、ほとんど変わっていない幼稚園の園庭に立って、しばし感慨にふけってしまいました。ちょうどそこに幼稚園の先生がいらっしゃって、「下の畑の大根、抜く?」と子供達を誘ってくれました。大根を抜き、蕪を抜き、白菜やキャベツまで収穫し、そしてみかん狩りなどまでさせていただいて、思いがけず楽しい畑での時間を過ごしながら、私が幼稚園のときにここで育てられた小さい赤い蕪を食べたことを思い出しました。あのときの辛かった味まで思い出しつつ、ますます感慨にふけったのでした。

 食べ物がたくさんで我が家では冷蔵庫に入りきらず、冬はベランダによくお鍋ごと出したりしています。お正月、やはり入りきらず卵を1パック丸ごと出していました。するとなんと夜の間にカラスがすべて食べてしまいました。ケースは再生紙で作られたしっかりしたものだったのですが、そのケースをすべてくちばしでつついて破き、中の卵を10個、きれいに持っていっていました。割れた卵がなかったことに私は妙に感心し、夫は怒っていましたが、私はもう可笑しくて可笑しくて・・・。カラスにとっては思いがけず、すばらしいお年玉だったことでしょうね。

 先日病院に行ったときに、同じマンションに住む60代の女性にばったり会いました。彼女は昨年、大使などをなさっていたご主人を亡くされたばかりなのですが、数分の会話の中で「やっぱり子どもには迷惑をかけられないでしょう。だから自分でいろいろやらなくてはね」「子供達も仕事で大変だから、ときどき孫の面倒をみてあげているのよ」と言っていました。それを聞いて私はなぜか腑に落ちない気持ちに・・・。
 私だって将来、子どもに介護をさせたいとは思っていませんが、それは彼らの貴重な人生を拘束してしまいたくないという思いからです。でもご主人を亡くされたばかりの彼女がどうしてこんなに気丈なことを言わなくちゃいけないのかなあと、そこに腑に落ちない気持ちになったのでした。
 そして、そこで気づいたのが「子供達にめいっぱい迷惑をかけ、世話になりたい」という私の気持ちなのでした(笑)。もし子供達が将来お金持ちになったら、私にもいろいろ買ってもらいたいし、旅行代も出してもらいたい。もし子供達が将来近所に住んでいたら、困ってるときにはすぐにちょこっと来てもらいたい、もし夫が死んで私が落ち込んでいたら、孫の面倒ではなくて、私の精神的な面倒をしばし見てもらいたいなどと考えていることでした。介護が必要になるくらいになったら結構ですが、それまではめいっぱい世話になろうという魂胆・・・。それを夫に言ったら「ティピカルな君の考え方」と言われてしまいましたが。でも本当に将来ショウミーとジジが「ほんっとにうちのママってだめだよねぇ、ひっどいよねぇ」とあきれているような、そんな母親になろうと私は思っているのでした。まあ、すでにうちの子供たちはそう思っているところもありそうですが・・・。