イン・アメリカー3つの小さな願いごと

「マイ・レフトフット」など、感動させる監督、ジム・シェリダン作品。監督とその娘である脚本家が自身の体験を基に描いたもの。

売れない俳優の父が失業して、思い切ってアメリカにやってきたアイルランド人の一家。不法入国しボロアパートに住み、なけなしのお金と希望を持って生活していく。家族には実は一人息子を事故で亡くしていると言う過去があった。

夫婦だけでなく幼い娘たちも喪失感や負い目を感じているが、新しい世界での新しい体験は長女の10歳の娘の目を通して描かれており、その純粋さがあまり話を重くさせず、明るくしています。（ちょっとラストは御伽噺的過ぎるかも）
隣人のマテオ役のジャイモン・フンスーがアカデミー賞の助演男優賞にノミネート。夫婦にはサマンサ・モートン（「マイノリティ・リポート」）とバディ・コンシダイン。娘たちには実際に姉妹であるサラ＆エマ姉妹。