現在公開中。
『白い巨塔』や『華麗なる一族』でおなじみ、山崎豊子原作。
3時間超の作品で、途中に10分の休憩あり。
内容は今企業年金でニュースになっている某航空会社の一社員の物語。
労働組合で頑張り、左遷され、その後もひたすら会社で自分の信念の元に生きる。
原作は読んでいないので、もしかして話が若干変わっているかもしれません。
公開前も公開後もいろいろ圧力があったらしいし。
会社役員や政治家の役の人を当時の人に似ている人を選んでたりして?
そのせいか最後は何だか企業頑張れ、みたいな感じに・・・
それと山崎さんのお話は戦後から始まるので、やはり時代のずれを感じます。
労働組合があんなに元気だった時代って・・海外の都市も今はどこもすごく近代化されているし。
それに今は象牙はとっちゃいけませんってば!
映画としてなら会社の不正や政治家の工作に思いきり焦点を当てたほうがもっと面白くなったかと。ライバルももっと悪どく目立って欲しかった。
結局主人公の生き様のほうに重点が置かれているので、映画として良い出来だと思いますが、少し物足りないかなあ・・
観客は圧倒的に中年~年配の方が多かったです。私も既にその仲間^^;なので、よーくわかります。主人公の気持ちが。
周りに迷惑をかけても自分の信念を曲げないか、家族や会社のために自分の気持ちを押し殺すか。ある意味究極の選択。
いろいろ重い台詞はあるんですよ。
信念を曲げないせいで左遷され続ける父親に、子供が「わがまま」と手紙書いたり、妻が「あなたも我慢したでしょうけど、私もずっと我慢していたんですよ」(私としてはこの台詞が一番好きー笑)、最後は「ささいなことにとらわれず生きていこう」みたいな・・
でもね。
ささいなことに一喜一憂し、生きているのが人間なんですよ。
そんな神様みたいに大きな心で生きては行けません。そういう風になりたいとは思いますが・・
公式HP→http://shizumanu-taiyo.jp/