実在のピアニスト、シュピルマンの回想録を元に作られた。監督ロマン・ポランスキー(「ナインスゲート」、「ローズマリーの赤ちゃん」、「テス」)。カンヌ国際映画祭最優秀作品賞受賞。アカデミー賞でも作品、監督、主演男優他、計7部門ノミネート。
ナチスドイツがポーランド侵攻を始めた頃。ピアニストだったシュピルマンも家族と共にゲットーへ移される。ナチスの非道なやり方を毎日目の当たりにしながらも、彼は友人の助けもあり、何とか収容所行きも免れ、廃墟となった町で生き抜いて行く。しかしある夜、彼の前にナチの将校が現れる。彼が「職業はピアニストだ」と言うと、将校は彼にピアノを演奏するように告げ、演奏後は彼が生き延びれるように、匿い、助けるのだった・・
ナチスとユダヤ人と言う構図は、とても恐ろしくて、たとえ映画でも正面からまともに鑑賞できないものですが、この作品は、一人のピアニストが戦争に翻弄される物語。彼の友人達と、ピアニストであったと言うことが、彼を救う。彼は直接戦ったわけではなく、その戦争の悲惨さ、残酷さを目の前で見ながら日々を行き抜いていく。淡々と描いてあるような感じさえ受けますが、一人の人間が戦争に、あるいは時代に流されるって、こんな感じかなとも思えます。
監督自身もゲットー行きを体験しており、あの「シンドラーのリスト」の監督をオファーされたときは、とてもまともに出来ないと断ったいきさつもあり。そういうことも、どこか冷めたような感じを受ける演出になっているのかもしれません。それで実は私自身は、ちょっと物足りない感じも受けたのですが。
ただ、将校と出会った月の夜、廃墟にピアノの調べのシーンは最高に美しいと思いましたし、ここから始まる二人の交流とその後は、とても見応えがありました。
戦争後逆に収容所送りになるドイツ人。その中に彼を助けた将校も居て、すれ違った彼の友人に「私は彼を助けた。だから今度は自分を助けて欲しい」と伝言するが、それは届かないメッセージ。
この伝言シーンが一番好きです。
ナチスドイツがポーランド侵攻を始めた頃。ピアニストだったシュピルマンも家族と共にゲットーへ移される。ナチスの非道なやり方を毎日目の当たりにしながらも、彼は友人の助けもあり、何とか収容所行きも免れ、廃墟となった町で生き抜いて行く。しかしある夜、彼の前にナチの将校が現れる。彼が「職業はピアニストだ」と言うと、将校は彼にピアノを演奏するように告げ、演奏後は彼が生き延びれるように、匿い、助けるのだった・・
ナチスとユダヤ人と言う構図は、とても恐ろしくて、たとえ映画でも正面からまともに鑑賞できないものですが、この作品は、一人のピアニストが戦争に翻弄される物語。彼の友人達と、ピアニストであったと言うことが、彼を救う。彼は直接戦ったわけではなく、その戦争の悲惨さ、残酷さを目の前で見ながら日々を行き抜いていく。淡々と描いてあるような感じさえ受けますが、一人の人間が戦争に、あるいは時代に流されるって、こんな感じかなとも思えます。
監督自身もゲットー行きを体験しており、あの「シンドラーのリスト」の監督をオファーされたときは、とてもまともに出来ないと断ったいきさつもあり。そういうことも、どこか冷めたような感じを受ける演出になっているのかもしれません。それで実は私自身は、ちょっと物足りない感じも受けたのですが。
ただ、将校と出会った月の夜、廃墟にピアノの調べのシーンは最高に美しいと思いましたし、ここから始まる二人の交流とその後は、とても見応えがありました。
戦争後逆に収容所送りになるドイツ人。その中に彼を助けた将校も居て、すれ違った彼の友人に「私は彼を助けた。だから今度は自分を助けて欲しい」と伝言するが、それは届かないメッセージ。
この伝言シーンが一番好きです。