今年のアカデミー作品賞、監督賞ノミネート作品。助演女優賞にノミネートされたヘレン・ミレン、マギー・スミス(ハリーポッターのマクゴナガル先生)を始め、オールスターキャスト。
貴族の別荘ゴスフォードパークに、主夫婦を始め、様々な問題を抱えた貴族たちが召使と共にやってくるが、ある晩主が殺されてしまう・・
なんて書くと、ホームズかポワロの出てくるミステリーなんて思えそうですが(実は結構期待してた^^;)、これは人間ドラマです。
上の階に住む人(貴族)と下の階に住む人(召使)の生活や人生は、時折瞬間的に交錯するが、やはりまったく別のもの、と言うのが良くわかります。
興味深いのはやはり登場人物の日常ですね。貴族のそれは過去の映画でもよくあったから、召使の生活の方が。土砂降りの雨の中、自分はずぶぬれになって主人の為に傘さしたり、夜中に洗濯したり(当たり前だけど洗濯機も乾燥機もないから大変!)、食器や台所道具の数チェックしたり、毒薬で(わざとらしくビンにPoisonと書いてあったりする)燭台磨いたり、余興があってるときにドアの外や階段でこっそり立ち聞きしたり。そして下々の醍醐味?、仕事しながらご主人たちのゴシップに花が咲くというわけ。
犯人は私でもすぐわかったくらいなんだけど、アホな警部が出てきて、うやむやに終わり(笑)。対立してた料理長とマギー・スミスのラストシーンが感動でした。