映画時々お酒

心と体に栄養を♪

フォーン・ブース

2004-07-29 21:33:00 | 映画
携帯の普及で、最近は街角では探すのが困難な公衆電話ボックスを舞台にしたサスペンス。主演はコリン・ファレル(「S.W.A.T.」)。

芸能プロモーターの主人公は今日も歩きながら携帯で仕事をこなしている。そんな彼が公衆電話を使うとき、それは愛人に電話をかけるときだった。その日もいつもどおり電話ボックスに入った彼だが、娼婦に絡まれトラブル続き、そして公衆電話にかかってきた一本の電話に応答してしまったことから、彼の悪夢が始まる。

最初のトラブルはちょっとわざとらしいかな、とも思うのですが、電話ボックスから出るに出られなくなってしまってからは、緊迫感溢れ、目が離せなくなります。コリンがほとんど一人芝居状態。
犯人に目をつけられてしまった主人公は、ちょっとお気の毒でした。

シモーヌ

2004-07-28 23:38:00 | 映画
アル・パチーノ主演で描く、ちょっぴりハリウッド映画界を皮肉った映画。

落ち目の監督タランスキーは、わがまま女優(まだなかなか復帰出来ない、ウィノナ・ライダー)に振り回され、別れた元妻のプロデューサーにもクビを言い渡される。
そんな彼のところへ、CGで作った女優が持ち込まれる。最初は興味のなかった彼だが、苦し紛れに彼女で作った映画が大当たりして、どんどんのめりこむようになる。すべて彼の思い通りに進んでいったが、やがてCG女優が彼の意に反して行動するようになり・・

ありえない様で実はありそう、と思わせるくらいコンピューターの発達した現代。ハリウッドなら本当にやっていそうです。CG女優シモーヌに扮しているのは、元モデルのレイチェル・ロバーツ。すっごいきれいです。でもやっぱりパチーノが圧倒的にひとりでこの映画を引っ張っています。
娘役のエヴァン・レイチェル・ウッドがきれいでかわいくて、頭の良い娘を好演。

10日間で男を上手にフル方法

2004-07-28 23:13:00 | 映画
ケート・ハドソン(「あの頃ペニーレインと」)&マシュー・マコノヒー(「ウェディング・プランナー」)共演。

女性雑誌記者は10日間で相手にフラれる方法、かたや、広告代理店に勤務する男は、出会ってから10日間で相手に恋をさせると言うことを、それぞれの仕事の関係から実践しなければならなくなる。そんな男女が、そうとは知らずに出会って・・

結末はもう見えていますけどね。設定が面白く、特に女性の方の言動はスリリング。演じる二人もチャーミングだし。(ケートの笑顔のアップが多く、ほとんどケートのプロモーション映画状態)マコノヒーは最初の頃は硬派かと思われたけど、最近はロマコメづいてます。

これ、少し前ならメグ・ライアンとかがしてるよねー。もうさすがに無理か。
ご存知の通り、ケート・ハドソンは、コメディ女優として有名なゴールディ・ホーンの実の娘。ハリウッドも二世スターが増えました。

ドラゴンヘッド

2004-07-19 22:26:00 | 映画
修学旅行の途中。目が覚めるとその前の記憶がとんでいる。体が痛い、暗い、息苦しい、そして見つけたのは死体の山、散乱した荷物。事故に遭ったのか?他に誰か生き残ってる?助けは来るのか?彼が出会ったのは、既に精神に異常を来たしている男子生徒一人、そして女子生徒一人。
あきらかに異常な彼を置いて、二人は外へ脱出するが、そこで見たものは、日本とも思えない灰の降り積もった荒廃した景色だった・・

最初のトンネルの中の列車の中のシーンから衝撃的だけど、そのあと延々と続く、灰が降り積もった文字通り灰色の世界が圧倒的。こういうのを見ると、日本映画はぜんぜんハリウッド映画にも負けてないよー、と思います。しかもハリウッド映画のように、ヒーローが出現したりとか、みんなで力を合わせてめでたしめでたし、にならないところがまたいい。こういうはっきりした救いの見えない映画は、アメリカなんかでは受けないでしょうし、好きではない人も多いと思いますが、私はこういうのは好みです。

でもちょっと・・
あの灰の中を歩き続けて、二人の服はそれなりにボロボロなんだけど、主人公の髪はツンツン立ったまま(どれほどハードなワックス使ってるの)、女子生徒の髪は灰がつもらずさらさらの黒髪のまま、さらに最後の最後までソックスやスカートはきれいなまま、と言う不思議さ(笑)。

アバウト・シュミット

2004-07-19 21:55:00 | 映画
映画界の大御所と言っても良い、ジャック・ニコルソン主演。
仕事一筋の男が定年退職した、その後を描く。

定年を迎え、仕事以外に特に興味も取り柄もない男。妻の世話焼きもうっとおしさを覚え、さらに面白くないことに、一人娘が自分の気に入らない男と結婚しようとしている。しかし、妻が突然亡くなってしまい、仕事を失った上に実は人生の支えであった妻も失くし、彼は否応なく現実と向かい会うことになる・・

顔にも演技にもクセがある彼が、リアルに普通の中年男の悲哀を演じる。中年男の行動や思考回路が本当にリアルで、思わず笑いがこぼれます。(たくさんエピソードがあるので、これは見てひとつひとつチェックしてみて。楽しいですよ~♪)
厳しい?現実を経験した彼を救うのは、たまたまTVCMを見て、衝動的に里親になった外国の孤児からの一枚の絵でした。最後はきれいすぎ、かもしれないけど、人間としての嬉しさはこんなところからですよね。
婚約者の母親キャシー・ベイツが、大迫力ボディでニコルソンに迫る恐怖?!のシーンもアリ。