映画時々お酒

心と体に栄養を♪

神様は太陽のあたたかさ/What If God Were The Sun

2008-10-22 11:54:00 | 映画
これもある意味タイトルが大げさ?原題は「もしも神様が太陽なら」。

主人公は美人で仕事(看護師)もばりばりなんだけど、結婚することも決まってるのに(だから20代後半~30歳くらいの設定だと思う)、父親の浮気で家庭が崩壊したことがいまだに許せず、いらいらする気持ちを仕事の忙しさで紛らし、同僚や婚約者にあたりちらすと言う・・まるで反抗期の子供みたい。だから主人公に共感できません。いい年して何やってるの?って感じです。
さらにその父親と会話が途絶えたまま父親が突然亡くなってしまい、謝るチャンスを逃したら今度はその原因を人のせいにして攻撃しまくりと言うますますヤな女に。ここまで嫌な人物にしなくても・・

そんな超自己チューな主人公を支える婚約者くんは奇跡のように良い人で、そこへ風変わりな余命少ない中年女性(ジーナ・ローランズ。貫禄で余裕の演技。)があらわれて、さらに不思議な出来事も重なって、最後はめでたしめでたしになるわけですが・・

原作者が実はアメリカでは有名な霊能者ジョン・エドワード。だからちょっとファンタジーっぽいのね。でも主人公何とかして*(ショック)*
美人だけど超小柄、昔のウイノーナ・ライダー似の彼女は、TVドラマ『サンフランシスコの空の下』で次女役だった、レイシー・シャベール。

公式HP見つけきれませんでした。

地獄の変異/THE CAVE

2008-10-20 08:24:00 | 映画

久々にものすごい邦題~(笑)。
こういうタイトルだと通常見ないのですが・・あらすじ読んだら見たくなって見てしまいました。

原題の通り洞窟にまつわるお話。未発見の超巨大洞窟に調査チームが入り・・

で、どうなるかはもう想像できてしまいますね。洞窟から出られなくなり、とんでもないものもいて、人数が一人減り二人減り・・とホラーの定番。

ドイツ・アメリカ合作なので、若干映画自体の雰囲気が重いと言うか暗い。(洞窟の暗さだけでなく、キャラ自体も暗い)
とんでもないものの正体ははっきり述べられてないけど・・邦題からするとやはりアレですかね~。

しかし調査とは言え、こんな暗くて何があるかわからないようなところには私なんかは絶対行きません*(ショック)*たとえ行っても、入り口近くですぐ引き返すまたは待機組希望(笑)。出口があるかわからないのに体がやっと通るような隙間を抜けて向こうに行くなんて・・いつも思うけど、体が挟まったり、後ろがふさがれたり行き止まりだったり、行った先が前にいたところより状態が悪いのに戻れなくなったりとか考えるともう駄目><
でも危険を避けて先に進まず、待機していても生き延びれないのがホラーなのね(笑)。

公式HP→http://www.jigoku-movie.jp/


消えた天使/The Flock

2008-10-13 15:19:00 | 映画
リチャード・ギア(『Shall we dance?』)&クレア・デインズ(『ロミオ&ジュリエット』)共演でこの重苦しさ~?・・と思ったら、監督が『インファナル・アフェア』(スコセッシ監督がリメイクした)のアンドリュー・ラウだった!

2分に1人女性または児童が性的暴行を受けていると言うアメリカ。性犯罪者監察官バベッジは、彼らを憎み仕事にのめりこむあまりその行動は度を越えていた。
クビになることが決定しその後任者候補として若い女性が赴任してくる。
彼と共に彼女も深い闇を覗かなければならなくなり・・

何だか『羊たちの沈黙』を思い出してしまった・・あそこまでグロくはないんですけど・・
追う方と追われる方、観察する側とされる側、何故か互いに気持ちがだんだんシンクロしてしまうと言うか・・実は外観も似てくると言う事実。

作品中の「怪物を退治していると自分自身が怪物になっている」「深淵を覗き込むと深淵もこちらを見ている」と言う言葉がこの作品の言いたいことをはっきり表しています。
加害者と被害者は本当にその通り?正義をふりかざし一生懸命やっていて、実は光の部分ではなく影の部分に立っていませんか?
どんなに深い闇の部分を見せられても、人間として光の部分にいて欲しい、そう言っていると思います。

ギアはやさしい容姿なので、そういう役が多かったし今回はチャレンジングな役で演技頑張ってます。もう少しクセのある顔の役者さんがやったほうが、とも思いますが、それじゃあ説得力ありすぎるとも思えるし。
またデインズの方は、久々にとても良い役に巡りあったと言えます。常軌を逸したギアに振り回されて、とても人間らしい反応をする。

続編が作れそうだけど・・ないよね^^;題材的には面白いけど、やっぱりキャストが地味・・

一本の道路だけが地平線まで走る、だだっぴろくて何もない大地が広がる風景の中にぽつんと家が・・これではどれほどの犯罪が発見されないままでいるのか・・恐ろしい限りです。

原題は「群れ」の意味ですが、ここでは「登録された性犯罪者たち」のこと。

公式HPがないようなので、一番詳しい解説ページを(ネタばれ可能性あるのでご注意!)。→http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=8154

僕のピアノコンチェルト/VITUS

2008-10-09 14:31:00 | 映画

秋にお奨めのかわいらしい映画。
珍しいスイス映画。映画の中でも英語、フランス語、ドイツ語が飛び交ってる。原題は主人公の男の子の名前(ヴィトスと読みます)。

高いIQを持ち、ピアノの才能に恵まれたヴィトスは、両親の期待を一身に背負う。先生をやりこめてしまうほど頭の回転が速い彼は学校でも浮いた存在。そんな彼が普通の子供らしく出来る場所は祖父の家だけだった。

タイトルからまた天才少年ピアニストの話かと思ったら違いました^^;
涙流すような感動物とはちょっと違います。どちらかと言うとおとぎ話。
あまり悲劇的なことは起きず、結構上手く物事が進むし、ある意味こういう感じのほうが安心だし、見ているほうも救われる。

天才ヴィトスくんが12歳にして元・彼のベビーシッター(!)にプロポーズする場面の彼の言葉は説得力ありますよ~
「セックスなんて所詮DNAの交換」「女性の性欲のピークは男のそれより10年遅い。だから女性が年上の方が上手くいく。」などなど・・

その他飛行機を操縦したり株売買で儲けたり、大活躍。
そんな彼に対して、普通に遊んだり、アドバイスをくれるおじいちゃんはとっても素敵。おじいちゃんってこういうのが理想ですよね~

12歳のヴィトスくんの神業ピアノ演奏はもちろん素晴らしいのですが、6歳のヴィトスくんの真実を見抜き語る大きな目が印象的。ヴィトスくんのように天才とまではいかなくても、子供ってすごい才能を持っているんですよね~

彼の名言をもう一つ。
「飛行機は地上にあると安全だ。でも飛行機は飛ぶためにある。」
これってすごく深い・・
みなさんも、もしかして飛行機なのに、地上にとどまったままではありませんか?

公式HP→http://eiga.com/official/bokunopiano/story.html