スラムドッグ＄ミリオネア/Slumdog Ｍｉｌｌｉｏｎａｉｒｅ

本年度アカデミー賞作品賞受賞作。
監督は『トレインスポッティング』のダニー・ボイル。（監督賞も受賞）
現在公開中。

この作品、当初予定していた配給会社が閉鎖になり、ＤＶＤだけの公開になるところだったとか。
地味だったため、日本で公開の劇場も、どちらかと言うとマニア向け、小規模のところになってます。

あらすじは・・

孤児になった二人の少年が、過酷な状況の中でたくましく生き延びていく。
やがて主人公はクイズ番組に出るチャンスが巡ってくる。スラム育ちの無学な彼が正解を続けたため、不正が疑われて逮捕される。

ボイル監督らしいビートの利いた音楽が流れ、話がテンポ良く進んでいく。
孤児になった原因、その後のサバイバル生活、孤児を売り物にする大人たち、そして一途な恋。

インドの現状もある程度描かれているし（ちょっときれいすぎと思われるけど、ドキュメンタリー映画じゃないからこれでよし）、恋物語もユーモアのあるところも、残酷なところも描かれていて、非常に良くまとまっています。
ただクイズ番組ではあまりにも上手く行き過ぎてしまいますが・・

私はこれはおとぎ話と思っています。
自分を信じて生きる。
今がつらい子どもも大人も、また過去にそうであった人も、ちょっとハッピーにしてくれる。そんな映画です。

監督はイギリス出身、出演者はインドの人たちで物語の舞台もインド。
そういう作品がアカデミー賞を受賞したと言うことが、ある意味画期的。

この主題歌‘Ｊai Ho’は力強い歌ですごく好き＾＾（これもアカデミー賞でオリジナル歌曲賞と作曲賞受賞）

最後にインド映画おなじみの歌と踊りのシーンが。子役の子もかわいく踊ってます＾＾

公式HP→http://slumdog.gyao.jp/

ミスト/ＴＨＥ ＭＩＳＴ

劇場公開時に衝撃のラスト、と随分話題になっていました。
でも私はこれ最初『ザ・フォッグ』のリメイクだと勘違いしていて＾＾；『ザ・フォッグ』は大好きですが、リメイクなら見なくてもいいやと。
もちろん別のものだったのですが、霧の中から正体のわからないものが襲ってきて・・と言うのは同じ展開。しかもタイトルがどちらも「霧」だし＾＾；

こちらはホラーの帝王、スティーヴン・キング原作、監督は『ショーシャンクの空に』や『グリーン・マイル』のフランク・ダラボン。

正体不明の霧におびえながら、スーパーマーケットの中に閉じ込められた人々の本当の姿が徐々に現れる。

その衝撃のラストは原作の小説にはないそうです。当然賛否両論噴出。
アメリカ映画として見ればあれは「否」。私は「賛」です。
限りなくリアル。現実は正義が正義で終わらないこともあるのです。

マーシア・ゲイ・ハーデンが役になりきってて迫力ありすぎ～

こういう状況でどこまで理性を保てるか・・保ちたい、そう努力したいとつくづく思いました。

公式HP→http://www.mistmovie.jp/