映画時々お酒

心と体に栄養を♪

ビロウ

2004-03-26 00:36:00 | 映画
ビデオパッケージの裏のあらすじを読んで面白そうだな、と思ったこの映画。
いわゆる密室ミステリー(パニック)もの。ここでは舞台は潜水艦です。

救助した3人のうち1人は女性。女を乗せると縁起が良くないと信じる乗組員もいる。助けた1人が敵とわかり射殺されるが、その後から、潜水艦の中で不可解な出来事が次々と起こり、乗組員が次々に死んでいく・・

結論はまあ、見てください、と言うことで。うーん、でも正直、これは中途半端になりましたね。お話自体も怖さも。怖いところもあったのですが、そちらの方はあまり追求されなくて。もっと怖がらせて欲しかった。
それと一番困ったのは、これ、昔の(多分第ニ次大戦中)話のようなのに、人物がやたら現代的で、最初時代がわからず混乱。最後まで、ここはどこでいつの時代?って違和感が残ったままになってしまいました。

森欧外の華麗な私生活

2004-03-26 00:18:00 | インポート
と言っても、華麗に女性遍歴を重ね、優雅な生活をしていた、とかではなく。
再婚した相手が、自分よりもはるかに年下の美人のお金持ちのご令嬢。家事をあまりしない彼女と、昔気質の鴎外の実母ーつまり嫁姑の中は最悪だったそうで。嫁は姑のことを「あの人」としか言わず。
さじをほとんど投げた状態の欧外のつぶやき。「人力の及ぶところにはあらず」(苦笑)
それで、当時としては珍しい、玄関が二つ、台所が二つある、二世帯住宅にしたそうですが。ますます嫁姑の中は修復不可能になったそうです。
ある日、妻と母を呼んだ欧外。「やっとあなたたちが仲良くなる方法を見つけました」と、差し出したのは・・・・・なんと「双六」。それを見た二人は、さっさと部屋を出ていったとか。
文豪の華麗なる生活の1ページ。

マルティナは海

2004-03-15 23:46:00 | 映画
三角関係の終着駅は?ハッピーエンドは無理でしょう・・主演は「トーク・トゥー・ハー」のレオノーラ・ワトリング。

結婚し子供が生まれる予定で、幸せの絶頂にあった夫婦。しかしある日、男は魚釣りにでかけて帰らぬ人となる。女は以前から彼女に言い寄っていた金持ちの男と再婚し、何不自由ない優雅な生活を送っていたが、そこへなんと死んだと思っていた元夫が現れ、彼女は元夫との愛に溺れていき、やがて悲劇の結末が。

困ったなー若いときなら感動したのかもしれないけど、今更こんな女の行動には正直ついて行けませんねー^^;自分を愛してくれる金持ちの仕事も出来る夫がいるのに、なんで今更、あんな取り柄のない男に。しかも彼は、自分の意思で失踪してたんですよ!そんな男に、可愛い息子を捨ててまでついて行く!?男のささやく詩に魔力があるようですが。現実的な私には理解不能。裏切られた夫の行動にはちょっとびっくり。でも私は夫に同情する。


スパイダー・パニック!

2004-03-15 23:09:00 | 映画
クモ嫌いの方にはお勧めしませんが。暇つぶしに丁度良い気楽な一作。

ウサギをよけようとしたトラックが危うく事故に遭いそうになり、積んでいた化学廃棄物のドラム缶が池に落ちて、池が汚染され、その近くに住んでいたクモのコレクターが、クモのエサを池で拾ってクモにやったらクモが巨大化し、最初は動物、やがて町の住人を襲うようになる・・

話はもう見えているので、あとはどれだけ怖がらせて楽しませてくれるかですが。正直、あまり怖いと言うほどでは。クモの動きがリアルだなあと。それと何故か町の保安官が超美人で。帰ってきた気の弱そうな男とのラブエピソードと、保安官のハンサムで賢い息子&美人の娘の設定がとてもパニックものとは(笑)。なんでこれ見たいと思ったかと言うと、「ロスト・イン・トランスレーション」で一躍注目の若手女優となったスカーレット・ヨハンソンが出てるからでした^^;(美人の娘役)

チョコレート

2004-03-14 21:45:00 | 映画
ハル・ベリーがアカデミー主演女優賞を受賞した作品。原題は「Monster's Ball」-怪物たちの舞踏会。死刑執行の前に人々が踊ること。なかなか意味の深いタイトルです。邦題の「チョコレート」も。

親子3代で看守を務める家族がいる。ナイーブな息子ソニー(ヒース・レッジャー)を叱咤し続ける厳しい父ハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)。引退して体が不自由ではあるが、露骨な人種差別をし、気持ちが弱い人間を馬鹿にする冷たく非情な祖父(ピーター・ボイル)。息子は仕事と家族の冷たさに絶えられず自殺する。それまで厳しい祖父の手前か、厳しい態度を取ってきたハンクは、その後だんだんと変わって行き、偶然知り合った黒人女性(ハル・ベリー)に、溺れるようにやさしく尽くしていく・・

死刑、人種、老人、家族と問題が多いこの作品。BGMもほとんどなく、終始緊張した雰囲気が漂います。祖父、父、息子の関係が強烈で、それぞれの男性の演技にどきどきしてしまいました。冷たい人間性の祖父(=自分の父親)にこれまで逆らえなかったと思われるハンクが、彼女に父がひどいことをしたと知ると、あっさり父を捨てる(老人ホームに追いやる)のです。
これほど変身する男をビリー・ボブが見事に演じています。もちろんハルの緊張した演技も見ものです。