ワンナイトオンリーの曲を奪われたエフィ達は、カーティスの元を訪れ商品の売り上げ記録の改ざんなど、カーティスがこれまでおこなってきた悪行を並べ立て、二度とエフィの邪魔をしないことを約束させる。
「もう二度と私を踏みつけないで!」
「エフィ・ホワイトが貴方に勝つ!」そうカーティスに告げて、去っていくエフィ。
カーティスから愛され、人気絶頂だったディーナは、カーティスという安全な鳥かごの中から出て、自分の声を信じて生きていく決心をする。
ザ・ドリームズの解散の日。
最後の曲に登場したのは、エフィだった。
色々な経験をして、歌に深みが出たエフィ。
最愛の娘をみて歌うエフィ。
その姿を見て、カーティスは気が付いた。
もしかして俺の子か?
再度、エフィをみるカーティス。
思わず、エフィの娘の元に近づくカーティス。
今まで何人もの人物を切り捨ててきたカーティス。
最も愛するディーナからは、別れを告げられた。
切り捨て型の彼は、最後に何を選択するのか?
ドリームガール
この映画、「俺たちはファミリーだ」と結束していた割には一度の失態で、全員でエフィを責めて切り捨ててしまう点や、親友の彼氏を奪ってしまう点や、三角関係でドロドロしている点など、受け入れがたい箇所もある。その反面ディーナがソロで歌って、自分の声を信じて生きていく決心をした場面では、心理的に理解できるものがある。
カーティスからどれだけ愛されていても、歌手として人気絶頂だとしても、愛する人は自分の歌唱力を認めていなかった。自分の本当にやりたいことをするのでも、許可が必要だった。どれだけ愛されたとしても、愛が強すぎたら息苦しくなって息が出来なくなる。カーティスから愛されて安全な腕の中にいても、心と身体の自由は認めて欲しかったのだろう。