My Favorite 《ゴールデンイーグル&Sleeping lion》

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動物に学ぶ子育てのヒント(抱っこには力がある)

2009年05月28日 | Weblog
茨城県自然博物館名誉館長である中川志郎氏による講演。
講演の中で気になった言葉を少しだけ記述。

☆権勢症候群(アルファ・シンドローム)
小さい頃に買われた犬は飼い主から可愛がられるので、犬の方は自分が一番偉いと思いこんでしまう。
その結果、飼い主よりも自分の方がリーダーだと思い飼い主の手を噛んでしまう。

☆人のαシンドローム
ジャン・ジャック・ルソー「エミール:不幸な子ども」
子供を不幸にする一番確実な方法は何か。
それをあなた方は知っているだろうか。
それはいつでも何でも手にいれられるようにしてやることだ。
「普段からほしいものはいつでも手にはいるようにしておくのだ。子どもの要求は果てしもなく膨れあがる、親が拒絶すると、子どもは我慢ができず反抗する。」

☆母親が持っている二つの袋
一つは体内で子供を包む子宮という袋。
もう一つは抱擁という抱きしめる袋である。
子宮は命を育て抱擁は心を育てる。
哺乳をすることの大切さ。哺乳をすることにより母性愛が生まれる。


講演会が終わると慈恵病院の理事長蓮田 太二氏と看護部長の田尻 由貴子さんが「赤ちゃんポスト:こうのとりのゆりかご」の現在の状況をお話された。
「こうのとりのゆりかご」は全国で唯一熊本だけに設置されている。
そのせいか全国から相談の電話がかかってくるそうだ。
経済的な問題、社会的な問題、望まない妊娠などで、赤ちゃんポストに入れられた赤ちゃんは08年には25人に達している。
当初置き去りを助長させるのではないかと議論になったけれど、児童虐待が4万件を超え中には死亡している児童や赤ちゃんがいる状況を考えると、「こうのとりのゆりかご」の存在意義は大きい。

赤ちゃんポストに入れられた子供が、特別養子縁組により新しいお母さんとお父さんに育てられて、うれしそうな笑顔を見せている子供の写真が画面に映し出された。
虐待されて亡くなったり、虐待されて辛い家庭で育ったりするよりは、自分を必要としてくれてたとえ血は繋がらなくても愛してくれる人の傍で生きることで、幸せな人生がおくれることだろう。

「こうのとりのゆりかごHP」

http://www.jikei-hp.or.jp/yurikago/index.html
コメント
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