孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

自由度低い?昭南島

2015年02月15日 | 日記
報道の自由度ランキングというものが発表されたと、テレビのニュース番組で知った。どういう判断で順位を決めるのか知らないが、世界180ヶ国のランキングを「国境なき記者団」という機関が発表したのだという。

何だか胡散臭い名前だなあと思ったが、ネットで詳しい結果を検索すると、なかなか興味深かった。日本は韓国に次いで61位。アメリカは49位、中国は176位、北朝鮮は179位二ランクされていた。

シンガポールが気になったので見てみると、ロシアに次いで153位とかなり下位にランクされていて、納得してしまった。短い滞在経験だったが、「明るい北朝鮮」という別名を持つ国だと聞いて、現地の人や在留邦人に確認したことがあるが、やはり政治的な話は極力避けた方が身のためだという事だった。

ビジネスの自由度では恐らく世界でもベスト3には入るだろうから、何とも奇妙な状況だと言わざるを得ない。シンガポールに赴任したての頃、レストランで在留邦人の方と食事をしていたとき、「首相のリー・クワン・ユーが・・・」と口にした途端、「名前は口にするな!」と怒られたことがあった。「誰が聞いてるか分からないし、昔は隠しカメラで撮影されていたようだし・・・。」と教えられ、あの国の印象が一変した記憶がある。

現地の若者に聞いたときは、小さな声で、「選挙で政権に異議を唱えると、その地域の社会環境が非常に悪くなるからネ・・・。」と自嘲気味に答えてくれた。

箱庭のような狭い国土に外国人労働者を入れて、明確な格差社会を作り、罰則制度を厳しくして治安を良くして観光客を呼び込む。日本の為政者が真似したくなる気も分かるが、現地に半年も住んでみれば、自由なようで不自由な、奇妙で複雑な自由度の低い感覚を理解できると思う。


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