孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

名画DVDを格安ゲット

2018年08月19日 | 趣味の世界
台北旅行は1月に行ってきたばかりなのに、なぜかもう何年も行ってない気がするから不思議だ。

夏休み中に、部屋の掃除をしていたら、その時お土産に購入したDVDが三つ封を開けないまま出てきた。94台湾ドルという正札もそのままついていた。日本円に換算すると、400円以下なので、かなりお買い得となる。

これまでも私が台湾にはまってしまうきっかけとなった「KANO」という台湾映画や、百田直樹原作の「永遠のゼロ」なども買ってきた。

1月に購入したDVDとは、小津安二郎のカラー映画「秋刀魚の味」、それに黒澤明の「椿三十郎」と「用心棒」である。


小津のモノクロ物は日本でも格安で販売されているが、この「秋刀魚の味」はちょっと高くて、これまで買うのをためらっていた物だった。

  大好きな小津映画

小津映画には常連の、笠智衆、杉村春子、中村伸郎、北 竜二をはじめ、水戸黄門役が記憶に残る東野英治郎や加藤大介などの名脇役が映画をキリッと締めている。

例によって、娘を嫁に出すまでの話なのだが、この映画にはペーソスとユーモアで満ちている。

若かりし、岩下志麻が娘役で、見事な和服姿を披露してくれている。

  和服が良く似合う

長男役の佐田啓二とその嫁役の岡田茉莉子が、アパートに住む共稼ぎのサラリーマン夫婦を演じていて、この二人のやり取りが絶妙である。

戦後十数年経ったころの庶民の暮らしが良く描かれていて、観ていて実に懐かしくなってしまう。柱時計のネジを巻くシーンなどは、子供の頃私の役割だっただけに、涙がでるほど懐かしかった。

  紅は小津が好きな色

海軍で上官だった笠と偶然再会した加東大介が繰り広げる場面は、なかなか味わい深い会話で、戦争を経験している小津の戦争感が隠れているようだ。

  海軍指揮敬礼は??

脚本がよく練られている映画は、観るたびに新たな発見や感動を与えてくれるような気がする。黒澤映画と小津映画に共通する点だと思う。

今の若者は、こういう映画をどのように評価するのだろうか。


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