まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

黙々と 一年の行く 大晦日

2016年12月31日 | 時にはぼぉっ~とする時

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は3.6度から12.1度、湿度は86%から65%、風は2mから4mの西の風が少しばかり。明日の1月1日は、引き続き高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。

 

 今日は春のような暖かい朝になった。そこで集落内の40分コースを歩いて見た。帰省客だろうか見慣れない車が停まっている家が何軒か。でも人の声とか人影は見えない。

 

 玄関周りにしめ縄飾りや門松飾りのある家もない。お正月だからと特別なことをするのじゃなくて、「正月休み」というお休みだけになってしまったような気がする。

 

 昨日は玄関周りをお掃除したので、今日は裏庭のお掃除をすることにした。こちら側にも枯れ葉の落ち葉や芝の枯れたものが目立っている。

 

 このあたりでは「ガンジキ」というが熊手で落ち葉を集めると、苔(こけ)が剥がれてくる。ここは高麗芝を敷き詰めてあるのだが、いつの頃か、野生の苔が生えてくるようになった。

 

 この苔の繁殖力が強い。奥方は「苔のお庭っていいじゃない。風格があるわ」とのたまわるのだが、苔に占領されてしまう芝生広場はいやだと思う。

 

 今日は奥方がおせち料理を作っているので、木村亭の年越しうどんになった。

 

 午後からは北回りの元小学校巡回コースの散歩に出た。数年前には平気でどんどんと歩けたのに、最近は足や足の裏が痛いと思うようになった。これも「お年」なのかなぁと思案しながらの散歩になってしまう。こちらでも松飾りやしめ飾りはぽつぽつ。

 

 巡回から戻ると、すぐ裏にある「不動堂」のお掃除をやっている。となりの「鹿庭(かにわ)・鮎帰(あゆかえり集落の人たちである。昔からその人たちがお世話をしているらしい。うちの「砕石(われいし)」集落はノータッチらしい。

 

 ここに初詣に来る人は多い。少し前までは除夜祈願祭というものがあったのだが、近年は今日の夕方と明日の朝にお参りするのだそうだ。皆さん、信心深いなぁと思うことだ。私など、犬の散歩で朝夕、ここの前を通るけれど、お参りしたことは一度もない。

 

 これから一ヶ月ほどは参拝客でにぎわいを見せる。

 

 家に戻ると、おせち料理ができていたが、品数が減ったかなぁと思う。ま、私ら二人と明日は娘家族4人が来るだけだから、こんなものか。で、奥方様はお昼寝中。

  

 今年一年、まほろば自然博物館にご来館いただきましてありがとうございました。

 来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

  今日の掲示板はこれ。「年は唯 黙々として行くのみぞ」という高浜虚子の俳句から。虚子の擬人化表現を用いて、去る年を表現しているのが特色といえるだろう。太陽と月は宇宙の旅人で、太陽は日没とともに闇の世界にこもり、日の出とともに新たな生命を受ける。月も終わりの闇夜を「月隠(つごもり)」とか「晦日(みそか)」といい、新しい出発を「月立ち」とか「朔日(ついたち)」といった。太陽と月は「死」と「再生」をくり返して大晦日となる。年も古い生命を葬り、新たに生まれて新年となる。

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。


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