まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

睡蓮に 寝ぼけまなこの 眼をこする

2014年06月13日 | 自然ありのままに

 さぬき市地方は気圧の谷や湿った空気の影響で瀬戸内側を中心に雲が広がっている。気温は18度から27度、湿度は90%から62%。風は1mから5mの西の風が気持ち良かった。明日の14日は、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。

 

 家の前の山はどのようにしようとしているのか、重機が上がったり下がったりを繰り返している。

 

 とにかく、風化している部分を削って落として、植栽をするのだろうが、なんだかわからない動作を繰り返している。ま、私が心配するようなことでもないのだけれど。

 

 10日間で、ゴーヤーが1mにも伸びてきた。まさに、ぐんぐんと伸びているようだ。

 

 さて、我が家の東側には草がこのように伸びてきた。これも5月の連休前に刈ったのだけれど、40日か50日で元の木阿弥で、草まみれになってきた。朝方は寒いほどの天候だったので思い切って草を刈ってみた。

 

 そうそう、草刈り前の朝食時に、「景気づけに一杯!」と、500mlの缶ビールを取り出したら、「ダメダメ!」と取り上げられた。「我が人生に悔いはない!」と、350mlを呑んで元気を出して草刈りに臨んだ。奥方は「私にも少しは楽をさせてよ~」と言うのだけれど、私が草刈りをやっている間中、ピアノを引いているのだから、ずいぶんと「楽をしてる」じゃないか。

 

 1時間弱で、予定通りに刈り払ったが、刈った草はそのままにしておく。乾けば土に戻ってしまうだろうし。上のほうの高い所はまたの機会に残しておいた。さすがに気温が上がると汗まみれになってしまった。

 

 シャワーを浴びて一休みしてから、昨日の続きのスキャナーでの読み込み再開。今日は「隠れ念仏」のページだったのだが、いきなり「カヤカベ教」が出てきた。薩摩の隠れ念仏はガマと呼ばれる洞穴や地下室でのお念仏だが、この霧島の「かやかべ」はまた異質。カヤでできた壁に向かって、ご本尊なしでお念仏するのだそうだ。

 

 「かやかべ教」をグーグルで調べてみたら・・・「通称「カヤカベ教」といわれる秘密の信仰集団が世間の注目を浴びたのは第二次世界大戦後のことである。調査を行った元龍谷大学学長、千葉乗隆五木寛之語ったところによると、鹿児島県旧牧園町の小学校給食牛乳をどうしても飲まない児童がいた。不思議に思った担任教師が家庭に連絡すると、保護者は自分たちの宗派では、日によっては牛乳を飲まない習わしであると答え、日本では珍しい食物タブー持つ集団の存在が浮かび上がったという。これを機に1964年(昭和39年)、龍谷大学宗教調査班が、鹿児島大学京都女子大学などの協力を得て、調査に乗り出した。」とあった。隠し念仏のことも、五木寛之は千葉乗隆先生から教わっている。そうなのか・・・。

 

 そのカヤカベ教の入力が終わって、昼食を食べて戻ったら、web検索を切ったつもりが、ワード文書のほうを落としてしまって、午前中の作業は痕跡も残っていない・・・。いつもは保存しながら読み込みを続けるのに、しまった、しまった、島倉千代子。

 

 ばかばかしくなって、昼寝をしてしまった。30分ほど寝たら、気分も戻ったので、最初からやり直し。わずか15ページほどの文書を一日がかりで電子化することになってしまった。

 

 なぜ、隠れてまで、弾圧されてまでお念仏を守ろうとしたのか?という私の疑問は、「極楽羨望」ということばで氷解した。妙好人と言われた人々も、一様に「地獄」を極端に恐れていた。薩摩の人も、仙台藩の人も、「地獄には落ちたくない」「極楽浄土に生まれたい」という願いから、ひたすらに命がけで信仰を守ってきた。昔の人は、それほどに「地獄」というものが怖かったそうだ。

 

 今の人たちは、地獄だの極楽だのと言っても相手にはしてくれない。私にしても、地獄・極楽の話をするけれど、本当の地獄や極楽を知らないから、本物のお話にはならない。

 

 今日の掲示板はこれ。「身近な人の死に逢うたびに 人のいのちのはかなさと 今ここに生きていることの尊さを味わいました」という「相田みつを」さんのことばから。

 つまづいたり ころんだり したおかげで 物事を深く考えるようになりました あやまちや失敗を繰り返したおかげで 少しずつだが人のやることを 暖かい眼で見られるようになりました 何回も追いつめられたおかげで 人間としての自分の弱さとだらしなさを いやというほど知りました だまされたり 裏切られたり したおかげで 馬鹿正直で親切な人間の暖かさも知りました そして・・ 身近な人の死に逢うたびに 人のいのちのはかなさと いま ここに生きていることの尊さを 骨身にしみて味わいました

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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