GSゲルマニウム原人の退屈な日々

見わたせば、気になることばかりなり・・

ブルースセッションでもどう?

新宿:王ろじ

2009年11月03日 00時35分04秒 | ランチ二等兵
新宿で大正10年からやっているそうなのよ、な「王ろじ」でカツサンドをいただく。

トンカツという呼び方を発明したとの噂の店、ちょっと変わった名前の由来は「路地裏の王様」なんだとか、メニューの主はトンカツのセット、とん丼というカツカレー丼、とんサンドウイッチというカツサンドで成り立っている。客もほぼそれしか頼まない、たまにエビフライとかたのむ人もいるけれど「ビーフカレー」を頼んでいる人に出会ったことがない♪

カツサンドのイメージとしたら「トースト」した食パンにソースドブ付けのトンカツをキャベツともにはさみという感じ。考えてみたらトーストと豚カツのダブルクリスピー、ところが王ろじでは食パンは「蒸した」常態で作られる。

若干耳も残った温められた食パンで揚げたてのトンカツが挟み込まれている……ロースではなさそうだけれど若干叩いて肉の繊維はほぐれた常態、一瞬ミルカツかとも思うような柔らかい食感だ。酸味のあるソースと多めのキャベツ、バランスはすこぶる良い、熱く揚げたてのカツは暖かい食パンと完全にフィットして言ってみれば「直接トンカツを手づかみで食べる」感覚。

長崎の方に豚の角煮を中華まんの皮で挟み込んで食べる料理があるが、それに似た感じか、それよりもっと密着した感じだ。

これが日本橋や銀座のカツサンドだとそこまで密着させず「空気感」を持たせ、すこし素っ気ない感じを演出する。まるで、田舎に帰って実家の母親に作らせたような湿り気の多いカツサンドは新宿、それも大正期の新宿という田舎のカツサンドな風情だ。

もちろん、どちらが良いということではなくモダンで都会な山手線東側のカツサンド、キレがよく多めにマスタードを効かせ背広にソフト帽で食べるようなカツサンドも素敵だし、割烹着姿ののふっくらとした母親の手で作ったような柔らかく温かい田舎新宿のカツサンドもじつに美味かった。

しかし、カツサンドを食べるなら「ビール」は絶対に!絶対に欠かせないと思うのだがいかがなものだろう?

カツサンドを食べる人間の前にビールがないなんて「あり得なくない?」なここ最近の私なのだ~♪
コメント (3)
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