蒲田：無双

蒲田郵便局斜め前の無双で冷やしぶっかけ麺をいただく。

昔から有る「天下一ラーメン」がイメージ戦略で始めた外回りが黒塗りの板張りで、店舗内も全体的に黒いシリーズの梟・威風・無双・響や・影丸・飛鳥・幻・壱鵠堂・鐵・無元・嵐丸・百舌・笹丸…etcと全部同じ店。もちろん少しは個性をだそうとしているかも知れないけれど客側としては「ライスが無料」で「次回餃子無料券」が必ずもらえる「なんちゃって老舗風」の同じ店♪

逆に昔からあるスタミナラーメンや辛くて甘い麻婆豆腐定食の「天下一ラーメン」の方がジャンクな雰囲気で味わい深いかも知れない、もちろん一部熱狂的なファンの居る京都ラーメンの「天下一品」とは無関係で天下一のほうがずっと昔から東京では「満腹スタンダード」なのだが。

色んな事情から遅お昼になったのだが、なにしろ暑かったのでもうどこでもいいやと言う感じで入った店、この黒板塀チェーンは平均点よりチョイ下程度の安定感はあるから空いている子供連れの居ない時間帯ならまぁまぁという感じだ。

夏季限定の冷やし中華風の「ぶっかけ麺」を遅お昼だし満腹にしなくても生ビールのつまみがわりでいいやと言う感じで発注。冷やし中華のような強い酸味が無く醤油がとがっている「冷やしタヌキそば」と言う感じでラーメンぽく無い。蒸し鶏や錦糸玉子も工場生産ぽく麺は腰というか冷麺のちょっと情けない物みたい。

揚げ玉が結構な量のせられていて、揚げ玉好きにはなかなかそそられるのだけれど、この揚げ玉もやけに均一なサイズの丸っこい奴でスーパーで売っている美味しくない奴にそっくり。
揚げ玉は天ぷら屋の店先に「ご自由にお持ち下さい」的においてある（または、安価で）油っこくってとっとと使い切ってしまわないと酸化して体に悪そうな奴がやはり圧倒的に美味い！蕎麦屋でたぬきそばや冷やしタヌキが美味いのは蕎麦屋は天ぷらを揚げているからだ、少なくとも普通のラーメン屋で天ぷらは揚げないので工場生産のまずい揚げ玉をいくら上からぶっかけても最後にお汁のそこに残るのはふやけたスポンジのような物でクリスピーさの片鱗もないものでは美味しくなる要素は全くない。

それでも、今回これをチョイスしたのはトッピングの中に「ミョウガ」があったから♪別にミョウガ好きではないんだけれどうだるような暑さの中では茗荷の爽やかさは良いと思ったわけで、パクチーや三つ葉とか一片の風のようなハーブは結構好きだね。かなり気の抜けた茗荷だったけれど大好物というわけではないのでそれくらいで充分だった。

まぁビールのつまみがわりに頼んだ冷やしラーメンだからこんなもんで良いか……★は一個で充分、冷房も良く効いていて汗はひいたからエアコン代替わりの★です。