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韓国文化の紹介。

韓国の散歩道 国境 ⅳ 板門店

2009-07-20 13:37:47 | 写真

1950年6月25日、北の侵攻以来3年に及んだ朝鮮戦争は、一進一退を繰り返した後、スター

リンの死により、急速に収束の方向へ向かい、1953年7月27日、38度線上の、ここ、板門店

において、終戦の調印が行われました。

以来、板門店は、政治、軍事、民事の、諸問題を話し合う場となって、現在に至ります。

板門店周辺には、未だに、未処理の地雷ゾーンが各所にあります。標識を付けて、注意を促

していますが、万一の場合は、すべて、自己責任である旨の誓約書にサインさせられました。

Photo

板門店、国連停戦委員会の建物。

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自由の家。

この上から、北側の建物を含めて、板門店のほぼ、全景を見渡すことが出来ます。

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国連側建物。

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前庭。

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北の宣伝村。

高さ160米の世界一高い、国旗掲揚塔が見えます。

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北側の景色。

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北側の板門閣。年間、9000人の北側観光客が訪れます。

中央に、警備兵の姿が見えます。

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北の建物。

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青い建物は、国連側の建物です。

ここでは、停戦委員会が開かれます。

中央に、38度線が走っています。この上にテーブルが置かれています。

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38度線を越えて一番北側にいる、警備兵(国連兵、と言っても、現在は、米兵が担当。)。観光

客が、記念写真を撮っています。

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38度線標識。

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帰らざる橋。

停戦調印後、この橋で、捕虜交換が行われました。

Photo_2

停戦ラインをはさんで、南北各々2kmの非武装地帯は、鳥の楽園です。

愚かな人間の欲望さえ無かったら、ここは、人間の楽園でもあった筈なのですが。

最後に、冊子板門店を刊行された、ハンリム出版社に感謝しながら、この、国境シリーズを終

わらせていただきます。

Photo_3


10 コメント

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こんばんは~。 (つなごんの母)
2009-07-20 22:31:37
こんばんは~。
南北分断の複雑な歴史については勉強不足で
わからないことが多いのですが、板門店は映画「JSA(共同警備区域)」の舞台になってました。
映画を通して初めて知ったことも多かったです。
観光客もこんなすぐそばまで入れるのですね。
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つなごんの母さん、こんばんは。 (mcnj)
2009-07-20 23:25:49
つなごんの母さん、こんばんは。
そうです。板門店は、共同警備区域です。
朝鮮戦争が始まって、1年後に、米国と、ソ連の間で、38度線上の板門店を、中立地域にすることが決められ、800米四方が、これに定められました。
その後、2年を経て休戦協定が成立し、38度線で、分割されるのですが、このことを見ても、朝鮮半島を、米ソで分割管理することが、既定の事実で有ったことが分かります。
朝鮮戦争を、映画化した、有名な監督が、朝鮮人は、朝鮮戦争において、米ソの作った将棋盤の上で踊らされたに過ぎないと、描こうとして、
当局から、厳しく、糾弾され、諦めたと言う事実も有ります。
大国の力関係の狭間で、翻弄された、民族の、悲しい歴史を感じます。
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最近ここを訪れる観光客が多いと聞いています。 (山小屋)
2009-07-21 07:07:46
最近ここを訪れる観光客が多いと聞いています。
撮影も厳しく制限されているのではないでしょうか?
機会があれば行ってみたいと思っているのですが、
北朝鮮側にある山に魅力を感じています。
登れる日がくるのでしょうか?

北朝鮮もいつまでも変な行動をしていると国際社会からますます遠ざかるように思います。
いつも困るのは国民です。
小さな地球の上でいがみ合っても仕方ないと思うのですが・・・
危険な行動だけは謹んで欲しいと思います。
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山小屋さん、おはようございます。 (mcnj)
2009-07-21 08:03:00
山小屋さん、おはようございます。
板門店は、戦争と、直面している場所として、ここに、いるだけで、厳粛な気持ちになりますね。
韓国に、興味がおありになる方は、是非、訪れていただきたいと思います。それだけの価値がある場所です。
写真は、一切撮影禁止ですが、監視付きで、特別に、許されている場所が、2,3箇所有りました。
そのほか、移動中のバスの中では、撮影禁止ですが、監視員(憲兵)の計らいで、38度標識と、帰らざる橋の2箇所の要所は、監視員が見て見ぬふりをしている間に、運転手(これも兵隊です)が、バスを停止させて、撮らせてくれました。

北側には、白頭山を始め、いい山がありますね。
自由に登れる様になるのは、いつのことでしょうか。
少数の特権階級が、トップと組んで、国と、国民を食い物にしている現状は、外圧だけでは、早急に変わるとは思えません。
どんな形でも、彼らを、国際社会に引きずり出して、
長い目で変革を期待するしかない様に思います。
ソ連、中国がそうであるように。
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映画「JSA」も撮影されましたね。 (サム)
2009-07-21 13:50:12
映画「JSA」も撮影されましたね。
「踊るJSA」「ブラザーフッド」など朝鮮戦争やその後を題材にした映画も数ありますね。

こういう場所が日本にはありませんので
全く平和ボケで、ピンときませんが
映画の世界ではなく、現実なのだと
改めて思い知らされます。

地雷や不発弾処理問題など、沖縄でもそうですが
負の遺産とだけでは済まされない、酷い現実ですね。

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サムさん、こんにちは。 (mcnj)
2009-07-21 14:43:23
サムさん、こんにちは。
韓・朝の関係は、休戦協定の締結から、一歩も進んでいないのですね。
とりあえず、戦争行為、武力行使はやめると言う点で、合意しただけで、戦争が終結した訳ではありません。
お互いの不信感が高じたり、格差が拡大して、不満が暴発したりすれば、また、開戦ということもありうる訳で、隣国の日本としても、目が離せない問題なのです。
両国は、当事者ですから、そうならないための行動は、よく、理解しているはずです。
そうする為の、一番いい方法は、民族統一だと言うことですね。
すぐには、難しいとしても、この目標が、双方で理解されている限り、戦争は起こり得ないでしょう。
日本にも、拉致問題とか、竹島問題とか、いろいろありますが、ここの問題だけにこだわっていては、根本的な問題は解決しません。
政治家に要求される、資質とは、そんなことだと思います。
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未処理の地雷が未だに残る場所・・・ (mipo)
2009-07-21 20:43:11
未処理の地雷が未だに残る場所・・・
何事もなくご無事で何よりです。
朝鮮戦争については全くと言って良いほど知識がありませんでしたので、ここを読んで勉強になりました。
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 中国やソ連は、体制維持のために市場経済を取り... (kazyoku)
2009-07-21 23:14:32
 中国やソ連は、体制維持のために市場経済を取り入れ、立ち直りました。それに伴う軍事力アップは気になるところですが。核開発関連のニュースが多い北朝鮮は、今後どのような道筋を歩むのでしょうかね。
 首都ソウルは本当に国境から近いです。
 国境線をも自由に行き来できる写真の鳥たちが何やら象徴的です。
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mipoさん、こんばんは。 (mcnj)
2009-07-22 01:45:29
mipoさん、こんばんは。
そうなんですよ。
この様な場所が、実際にあるのですね。
平和な世の中が、当り前だと、思っている、日本の、すぐ隣に。
今回の国境シリーズで、ご報告出来たのは、まだ、ほんの一部かも知れませんが、すこしでも、お役に立てれば、幸せに思います。
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kazyokuさん、こんばんは。 (mcnj)
2009-07-22 01:58:12
kazyokuさん、こんばんは。
一番の問題は、国民に決めてもらうことだと思いますが、いまの力関係では、特権階級の力が、大きいですから、無理ですね。
現在は、情報化社会ですから、国民に隠しても、いずれは、現実を、国民が知る様になるでしょう。
また、国外へでて、外国の実情を知り得た、国民も
増えています。
今は、貧しい生活が当たり前と思っている国民も、一度、、小さくても、豊かさを経験したら、もう、後戻りはできません。
かっての、日本、東独、ソ連、中国がそうであったように。
自由社会は、時間がかかっても、それを待つのが、、一番いいかも知れませんね。
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