ソウルから、南へ向けて、京釜高速道路を下って来ると、韓国忠清北道天安市のSAが
見えて来ます。
ちょうど、トイレ休憩をしたくなるころでしょうか、沢山の車が、ここに入って行きます。
それと、ここの名物ホドクァジャも、目的のひとつです。
ホド:クルミ、クァジャ:菓子。
クルミ入りの餡を包んで焼いた、ドラ焼き、今川焼きの様なものと思えばいいですね。
このクルミ菓子が、全国的に有名なのです。
ホドクァジャで思い出すのが、渋滞した一般道路で、車の間を縫う様にして、ホドクアジャを
入れた袋を担いで売り歩く、アジュマ(おばさん)達の姿です。
ノロノロ運転の間に、小腹を空かしたドライバー達に、結構人気があるようです。
車に乗っていて、このアジュマ達の姿を見かけると、また、渋滞が始まったか!と、うんざりし
てしまいます。
アジュマ達は、車が渋滞する場所と時間を、良く心得ていて、効率よく出没します。
その日の稼ぎに影響しますから。
ホドクァジャだけではありません。ポプコーン、マンドゥ(肉まん、餃子のようなもの。)、
コピ(コーヒー)、サイダーなどの飲料水など、何でも商売にしてしまいます。
早朝出勤のサラリーマンなどを相手に、ちょっと、路上駐車できる所を見つけては、トースト、
ウユ(牛乳)などを積んだライトバンを止めて、商売を始めます。
シジャン(市場)では、郊外から、自前の野菜を入れた袋を担いできて、風呂敷1枚広げられ
る場所を見つけると、商売を始めます。
商店の前であろうが、そんな事は関係ありません。
広げられた方も、文句は言いません。お互い様とでも思っているのでしょうか。
そんな商売をしながら、いずれは、固定した場所を確保して、ドア1枚の広さでいいから、
店を持ちたいと夢見て、頑張るのです。
そんな健気なアジュマ達を見ていると、何とか、皆に、そうなって欲しいものだと思ってしまい
ます。
今日も、暑いソウルのあちこちで、そんなアジュマ達が、頑張っているのでしょうね。
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