サンケイ新聞の「産経抄」にこんな文章が書いてありました。
南京事件しかり、慰安婦しかり…教科書は度の強い眼鏡を掛けた大人の見解を盛る器ではない
▼「日本が世界のどこででも戦争ができる国になるのかも…」。ある出版社が集団的自衛権に触れた修正前の記述である。生徒に誤解を与えるとの意見がついて直されたが、「誤解」だけで済むのか。
誤解なのか、誤解ではないのかなど、物事は色々な受け止め方をすることが出来ます。教科書の責任官庁は文部科学省のため、政府の意向が強く反映されます。しかし政府の見解が常に正しいかといえばそうでないこともあります。
産経抄の「南京事件しかり、慰安婦しかり・・・」は賛否があることですから余分な事だと思います。
「教科書は度の強い眼鏡を掛けた大人の見解を盛る器ではない」 の「度の強い眼鏡」 の部分は、その眼鏡を掛けると正しく物事を見ることが出来ないような差別的表現にも見て取れます。しかし、総じて「大人の勝手な見解を盛る器でないことには賛同できます。
ロシアが実行支配する北方領土を、日本は我が国の領土であると主張しています。
竹島は韓国が実行支配していますが、日本は固有の領土と主張しています。
日本が国有化し実行支配している尖閣諸島を、中国は自国の領土だと主張しています。
教科書表現は、一方的な大人の考え方を記述するのでなく、年齢に応じて理解しやすいように記述しながら、現状を正確に分かり易く伝えるように作成することが、教育教材としては大切だと思います。