来年の参院選挙に向けて各政党はなりふり構わず「唯我独尊」を唱えているようです。与党は政権党の強みから、安保法強行採決のマイナスイメージを消し、政策の中に国民受けの良い物を並べ立て、その勢いで勝利を目指します。
一方野党は、内紛が絶えず政党自体が消えてしまうような争いを起こしているのですが、政権党でない悲しさで、野党結束は実現不可能、低調な準備振りです。
選挙制度の1票の格差解消は島根・鳥取と徳島・高知の合区を決めました。しかし両選挙区からは不満の声が消えません。
島根県の溝口善兵衛知事は、「今回の選挙制度の変更で住民(県民)の意見を国会に反映できなくなる」という意味合いのことを述べています。でも、当選した人に投票した人の意見は反映されるかも知れませんが、落選候補への投票者の意見は汲み上げられ留事は無いはずです。溝口さんも元はと言えば役人です、随分と身勝手なことを言うモノです。
彼のボヤキ?も、その点から言えば、まさに天唾にほかなりません。溝口さんは声に出して言ったから分かるのですが、その他の知事さんだって似たようなことを言うのではないでしょうか。と思うのですがいかがなものでしょう?
これまで国会は自分たちの政党に都合の良い選挙制度を決めてきました。衆院の小選挙区にしても、比例代表復活などという、よくも考えたものよ、と拍手の一つも送りたくなるような 「悪法三昧」 です。
誰もが納得のいく選挙制度なんて、夢のまた夢です。1票の格差があっても幾分納得できる制度にするため、いっそ参議院は廃止して、全国の知事で構成する 「新参議院」 に作り直しましょう。