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昨日の天気は一体どうしたというのか、2月とは思われない春模様になりました。自然界もいつ蕾を膨らませ、いつ開花すれば良いのかとさぞ戸惑っていることでしょう。NHKの経営委員も、国会議員も口の軽いことで発言してみたり、ちょいと批判が出ると慌てて取り消してみたり。
新聞の 「窓」 とでも言おうか、洒落と批判が売り物のコラムを開いてみれば、
【毎日新聞余録】
天声日本の言葉遊びの歴史は古い。万葉集には万葉仮名にまつわる独特の用法があった。例えば「山上復有山」と書いて「いで」と読ませる。「山の上にまた山あり」なので、山を重ねて「出で」。古今集に登場する「むべ山風を嵐といふらむ」にも通じる巧妙な謎かけだ
▲たとえそうだとしても、楽しさも、しゃれっけもない言葉遊びは勘弁願いたい。原発事故を経て政府が原発をどう位置づけるか。エネルギー基本計画の当初案は「重要なベース電源」だった。これが「基盤となる重要なベース電源」と変わり、政府原案で「重要なベースロード電源」と再変更する案が浮上している▲「ベースロード電源」は英語で、必要とされる一定量の電力を常時供給する電源を意味する。「ベース電源」はそれを言い換えた日本語だったはず。
いったん追加した「基盤となる」の削除は原発推進のイメージを弱める配慮らしいが、いずれにしても原発の基本的位置づけは変わらない▲いったい政府は新たなエネルギー基本計画でどのような日本の未来を実現したいのか。答えがないまま言葉をこねくり回していては、国民がとまどうばかりだ。
【朝日新聞天声人語】
憲法の核心とされる13条は「すべて国民は、個人として尊重される」とうたう。自民党の改憲草案はこれを「人として」に変える。「個」をなぜ削るのか。草案づくりに携わった礒崎陽輔(いそざきようすけ)・首相補佐官のホームページには、当該条文が「個人主義を助長してきた嫌いがあるので」改めたとある
▼おそらく自民党内に昔からある声を踏まえたのだろう。いまの憲法こそ日本社会に利己主義をはびこらせ、「家」を壊してきた元凶、という議論だ。とするなら、たった一文字の削除が意味するところは重大である▼東京都の舛添要一知事は新著でこれを暴論と断じた。個人の対極には国家権力があるが、「人」の対極にあるのは動物であり、憲法論議とはほど遠い言葉だ――。権力を拘束し、人権と自由を守る憲法の役割からすれば、確かにここは個人でなければならない
▼漱石の講演から1世紀。草案前文が尊ぶ「和」に個人が埋もれてしまう事態を危ぶむ。
この2紙が取り上げているように、政府の不勉強がこれでもか、これでもかと批判されています。リーダーである安倍総理からして、世間の風がどちらに向かって吹いているのか 「風向音痴」 なのですから、政務官なんて、天気が晴れなのか、雨なのか、雪なのか 「総理ゴキゲン鳥」 になって、時と場合も分からず、カラスの鳴く場面なのに 「コケコッコー」 と鳴いているのです。ニワトリもさぞ迷惑がっていることでしょう。
【ちょっぴりオマケ】
昨日24日の朝日新聞に、週刊誌「ポスト」が広告を出しているのですが、モロに朝日を攻撃する 「見出し」 です。お金(広告料)さえ貰えばどんな広告でも出すのでしょうか。
【辛口のホンネ】
たまには 「安倍総理良くやった」 くらいのことは書いてみたいものですが、ダメなモノはダメ なのでしょうか。
読み疲れ有り難うございました。