女亀山の霊亀と千把焚（稲生もののけ三井権八の布野村妖界めぐり）

連休3日目は雨降りでした。今日も気象情報では雨傘が張り付けてあります。

28日は向原でのイベントに是非出かけたいと思っていたのですが、よんどころない事情で見送りました。nancyさんの舞台はこんな様子だったそうです。行けなくて残念。

 

　【女亀山の霊亀と千把焚】三井権八が語るには・・・

女亀山の言い伝えは、横谷の光西寺の前の住職長田賢勝さんに教えてもらいましてのう、あっしは霊亀さんにお願いする踊りが見たかったんでやんす。

 

　布野と作木と飯南町の境には標高８３０メートルの女亀山と呼ばれる山がありゃんす。昔から女亀様の山として敬われ山頂にはお宮を建てて祀るなど特別な場所でやんした。

　ここには女亀様に仕えている「霊亀」がおり、人々の願いを叶えてくれるという伝説がありゃんした。

　はるか昔のことじゃそうなが、その年の夏は日照り続きで雨は一滴も降らず、田んぼも畑も干上がって稲も野菜も枯れてしまうという大変な気候だったそうでやんす。住民が寄り集まって「この日照りは女亀様の罰が当たったんじゃ、女亀様に助けてもらわにゃあいけまあ」と、山に登りやんした。

　祠の前で焚火をし、それを囲んだ男衆はまわしを取り、女子集も腰巻を脱いで水の枯れた女亀池に投げ込んで真っ裸になって踊りだしたんでやんす。すると池の中から「霊亀」が姿を見せ、天に向かって昇って行くとたちまち上空に真っ黒い雲が湧いて出て、稲光とともに雨が降り出し山裾の田んぼも畑も見事に潤い草木も息を吹き返したんでやんす。

　霊亀の出現にそりゃあもう、たまげやんしたが、あっしはそれよりも真っ裸の踊りの方を目を皿のようにして眺めておりやんした。

　その時祠の前で燃やした薪は千把にも及んだことから、

 千把焚（せんばたき）と呼ばれ明治の末まで続きやんした。

 

 

稲生もののけ 三井権八の布野村妖界めぐり【山崎の古戦場と狐軍団】

この一両日とても寒く、冬に逆戻りしたような感じです。それでも種まきしたトマトがかなり育ったので植木鉢などに定植しました。

さて、フェイスブックにも貼り付けたのですが「稲生もののけ　三井権八の布野村妖界めぐり」を紹介していきます。

【山崎の古戦場と狐軍団】

あっしが山家村のはずれに差しかかって小さな祠の前でひと休みするうちに、ついウトウトと眠りこけてしもうて「ほいしくじった」と目を開けるとそこは戦国時代の天文１３年（１５４４）７月でやんした。

 

　尼子国久を主将とする七千騎の軍勢が旧出雲街道備後布野の向竜山に着陣し、三次比叡尾城を攻めようとしている。一方毛利方は福原貞俊、児玉就忠を大将とする一千騎を援軍として三吉軍に送り、布野の陣「山崎の戦い」が始まろうとしていた。毛利軍は功名心争いも災いして大敗をこうむり敗退した。

　毛利軍は、この無様な敗退を教訓とするべく「布野くずれ」として記録に遺し語り継いだそうだ。三吉広隆はこの敗退を悔しがり、手兵五百騎を率いて戦勝に奢る尼子の陣に突入し散々に敵兵を打ち破ったのである。（陰徳太平記他による）

　この戦いで広隆は飼いならしていた狐数百匹を周辺の山々に散らし狐どもは数千の火を灯して陣取る兵士のごとく見せかけた。

　尼子軍は周囲を敵に囲まれたと思い込み国境を越えて出雲の國へ逃げ帰ったとされている。以後山崎の古戦場の下布野姫が谷にあった城は「狐ケ城」と呼ばれた。

　

　まるで夢を見たようなあっしが正気に返ると、小さな祠だったはずが立派な稲荷神社になっとってたまげてしまいやんした。 

 

この打球は右中間へ飛んで行きました

土鈴クラブでもらった「こごみ」、道の駅で買ってきた「タラの芽」「かぼちゃ」「ニンニク」の天ぷらを食べながら、カープの中継を楽しみました。

床田投手の素晴らしい投球は強力ヤクルト打線を7回無失点、心配した8回フランソアも、9回2アウトからヒヤッとした中崎も役目を果たしました。

床田の好投に花を添えた會澤選手のこの打球、右中間へと飛んで行き、2点タイムリー。カープ8連勝で勝率を5割に戻しました。

4勝12敗で最下位の時にはどうなるやらと心配でしたが、どうやら強さを取り戻したようです。

新聞をよく読んでいたら、會澤選手が打ったのは追加の1点で、それより前にあの「チョーノさん」が見事なフェンス直撃の2塁打を打って先取点をあげたことを思い出しました。長野選手ゴメンナサイ。 

 

三次市北部3村の「妖界めぐり」を完成させることが出来ました

余すところあと4日、このところ「平成最後の〇〇」が飛び交います。昭和から平成に変わるときとは様子が違うので、何だかお祭り騒ぎのようですが、それはそれなりに妙に暗くない元号替わりですから良いことなのでしょう。

私、1年を費やして平成の内に三次市北部3村の「妖界めぐり」を完成させることが出来ました。

中身は時代を超越した物語風な構成にしております。この冊子片手に三次市北部3村の妖界をお楽しみくだされば嬉しく思います。

 

 

ありゃあ！長野選手こけても、カープは7連勝。

昨日の午前中は「三次もののけミュージアム」の落成式に参列しました。オープンは今日4月26日ですが、先に見学させてもらいました。楽しい妖怪が沢山出てきて、河童や天狗などのいる塗りをして読み取りをするとスクリーンで踊りだすのです。子供たちが大喜びすると思います。

夜6時からはカープ対ドラゴンズ、両チームは得点できず4回にはチャンスで本塁突入を試みた長野選手が突然転んでしまうアクシデントで無得点でした。

右側3塁から左ホームに向かって走り、途中で「こける」という珍プレーの後、あえなくタッチアウト。

一部始終をカメラで追った奇特な人もいます。その写真がこれです。

   ボールは抱えていませんが、ラグビーみたいな飛び込み方（転び方）です。

それでも8回裏、會澤選手の勝ち越し2塁打で、大瀬良投手が完封勝利でした。

ついに7連勝で借金１、脅威の勝ち方が続けば今シーズンの最終試合まで勝ちっ放しということになるかも知れません。

122勝12敗ということに・・・